奥 山 豊 和 (おくやま とよかず)公式ブログ

培った経験と人脈を活かし、生まれ育った故郷を元気に。
対話重視、市民が主役の市政運営を取り戻します。

まち同士の友好関係~歓迎!佐久市議会~

2015-10-31 18:01:21 | 日記

昨日は、長野県佐久市議会・議会運営委員会の皆様が、横手市へ行政視察にお越し頂いた。

全国若手市議会議員の会の仲間である、小林貴幸議長(前年度全国事務局長)と、大井岳夫議員(同事務局次長)がお見えになるということで、議会事務局の計らいにより私もお出迎えするメンバーに加えて頂いた。



冒頭、木村議長から歓迎のご挨拶を頂いた後、「議会改革」について担当するそれぞれの議員から説明を行った。

まず1つめの議員提案による政策条例、「『スポーツ立市よこて』でまちを元気にする条例」については、横手市議会スポーツ振興議員連盟会長の青山議員から。

そして「市出資法人への関与に関する条例」については、先の9月議会での条例制定まで特別委員長としてご尽力された塩田議員より説明。

2つめの「コミュニティFMでの市議会紹介番組」については、議会広報委員長を務める立身議員から。

そして3つめの、「予算・決算特別委員会」については担当の議会事務局職員より説明を行った。

実はこのメンバーは全員、私を含め7月の厚生常任委員会の視察で佐久市に伺った人たちであるというご縁、偶然が重なった。

一般的に、議会の視察でどこかの市を訪問しても、大体説明して頂くのは担当職員の方たちであるという印象を持っているが、今回のように議員自らが自分の言葉で説明するというのも大きな意義があるのだと思う。

確かに、政策的な話の細かい部分というのは、専門の担当職員からの説明の方がきっと分かりやすいのだろう。

しかし、これまでの経緯や背景、進めていく上での議会内の雰囲気であったり、そういうざっくばらんなお話というものは、議員から説明することでより臨場感が伝わるし、意見交換、情報交換をすることによって互いの市の交流をより深めることもできるのだと思う。

今回説明された先輩議員のやりとりを見ていて大変勉強になったし、私も将来こういう機会を頂けるとするならば、自分だったら何が気になるか、議員目線から説明するということを心がけたいと思う。

先述した通り、7月に佐久市を訪問し、そして今回は横手市に来て頂いた。

こういう関係が持てるということも、全国若手市議会議員の会での活動が少しは役に立っているのではないかと自負している。

まち同士が友好都市という関係で結ばれるだけでなく、全若のネットワークを通じて互いの市を行き来し情報共有を図っていくことが、それぞれの地域が輝く=地方創生に結びついていくものと信じて、これからも積極的に関わって参りたい。


追伸・今日は地元の大和更生園・ユーホップハウス・すこやか大雄の3施設合同祭りが行われた。
担当部長のご祝辞が、大変心がこもっていてほっこりした。

大きな式典に来賓として出るだけでなく、「現場に根差した行事も大切にしないといけない」という先輩の言葉が身に染みている・・・




スポーツの秋、文化の秋 Part2 ~増田まんが美術館の大いなる可能性~

2015-10-25 16:18:19 | 日記

天気予報に雪だるまマークが出てきだした。

来週で10月も終わり。稲刈りが終わってしまうとあっという間に季節が流れていくような気がする。

紅葉を楽しむこともなく、今年も雪の季節になってしまうのだろうか・・・


さて、連日地域のイベントやら秋の行事に多数参加をさせて頂いているので、写真でざっと振り返ってみたい。

まずは、10.16 よこて発酵文化研究所の設立10周年式典。





よこて発酵文化大使をお務め頂いている羽後町出身演歌歌手、岩本久水さんのステージ。
母の実家からも近いということで、親近感があります。

とても気さくな方でした。

今年はデビュー20周年との事。益々のご活躍をお祈り致します!


10.18 合併10周年記念事業でもある「よこて農業祭」。





会場外には、友好都市である茨城県那珂市より木内酒造さんが出店。

大雄産ホップを使った常陸野ネストビール「横手フレッシュビター」を販売して頂きました。


10.23 横手市老人クラブ連合会西郡地区スポーツ大会。



(スマホが電池切れで写真が撮れませんでした・・・)


10.24 横手市増田まんが美術館開館20周年記念式典。



矢口高雄先生からはすべての原画をご寄贈頂きました。

そして、同じく秋田県出身の高橋よしひろ先生、倉田よしみ先生も駆けつけて下さいました。

京都精華大学の吉村先生のご講話を拝聴し、この増田まんが美術館が、近隣市町村が決して真似することのできない唯一無二の、横手が日本のみならず世界に発信できる可能性を秘めていることを実感した。

関係者のみの参加のようであったが、こういう夢のある話は、特に地元の皆さんはじめ多くの方々にきいてほしかったなと率直に思う。

「地方創生=オンリーワンを磨くこと」だと私は思っている。

今、県の事業を活用して、このまんが美術館の更なる充実に向けての事業策定中ではあるが、このプロジェクトは、「地域づくり」のみならず、市役所が全庁あげて横手の威信をかけて取り組むべき価値のあることではなかろうか。


そして今日、10.25 地元・大雄芸術文化祭。





僭越ながら、開会式で祝辞を述べさせて頂いた。

「先日行われた大雄芸術文化協会40周年をお祝いし、次の50周年に向け、これから先も長い歴史を築き上げていって頂くよう、今日の芸文祭は明日への新たな第一歩となる重要な会である。

共通の趣味、同じ志を持つ皆様が一堂に会し活動されることは、大雄地域の生涯学習活動の拠点としてだけではなく、地域に賑わいを生み、地域を明るく元気にすることにも繋がる。

日々の鍛錬の成果を存分にお見せ頂き、みんなで芸術文化に触れることで大雄地域が大いに盛り上がる一日となってほしい・・・」

残念ながら、芸術の秋にふさわしい晴天とはならなかったものの、過ぎ行く秋の冷たい風を浴びながら、心が穏やかになる貴重な一日となった。


追伸・「スポーツの秋」に無理やりこじつけると、先週、秋田市において、大曲高校陸上競技部OB会オールスター(笑)懇親会が行われた。

投てきチームを中心に、偉大すぎる先輩方、高校卒業以来の懐かしい方もおりました。

背筋が伸びる、情熱や昔のひたむきさを思い出させてくれると言えばかっこいいですけど、とにかくとても楽しかったです。

幹事役の〇〇先輩、ありがとうございました。ぜひまたお願いします!!





溢れ出るエネルギー~若市議研修会~

2015-10-16 23:42:58 | 日記

「全国若手市議会議員の会東北ブロックの今年度第1回目の研修会と臨時総会が、13日(火)~14日(水)の2日間、秋田県にかほ市を会場に行われた。

10時から議会運営委員会がセットされていたため、会議の最後に中座させて頂き横手市役所を出発したのが11時10分頃、にかほ市役所についたのは、総会が始まる13時前ぎりぎりであった(汗)

ついついこれまでと同じようにでひたすら国道107を走っていったが、本荘から高速に乗ってもよかったかもしれない。

もう少しで日沿道は象潟ICまでつながるわけであるが、実はこの区間、まだ一度も使ったことがない。

県境部分のメドもついてきており、いよいよ日本海国土軸を形成する上で重要な道路が一本に繋がる。

思い起こせば、期成同盟会の皆様はじめ多くの方々の長きに亘るご努力は存じ上げているし、陰ながらのお手伝いもさせて頂いてきた。

にかほ市が秋田県の玄関口として益々発展されることを願っている。


臨時総会の案件は、前年度会計の最終報告や新規入会者の報告、先日の大雨を受けての災害対策基金の運用などについて了承を頂いた。

県外への会員拡大については最重点課題として、青山代表と共に引き続き取り組んで参りたい。


さて、今回の研修は観光を中心に、外から人を呼び込むためのヒントになるお話を多数聞かせて頂いた。

研修1は、地域おこし協力隊としてANA総研よりにかほ市役所に派遣されている高橋俊光氏より、「自分たちのまちの魅力を知る」と題してのご講演。



ANA時代、全国ネットワークで仕事をされてきた経験から、まずは「秋田の魅力、知名度」について率直なお話を頂いた。

秋田の特産品や観光資源など、上げていったらきりがないわけであるが、実は私たちが思っている以上に全国的な知名度があるものはそんなに多くはないということであり、つまり、発信がまだまだ全然足りていないということだ。

まちの魅力にまずは気づくこと。

常に新しい情報を発信すること。

仲間を増やし、継続すること。

そして、一番大切なのは「行動」、やり遂げる覚悟である。

ささいなことでもいい。自分たちのまちの魅力に気づいた人がまわりを巻き込んでいく。共有し共感を得るための発信をやりぬいていくことが大切だということを教えられた。


次に、研修2は、「超神ネイガー 秋田から世界に発信」と題し、ネイガーの生みの親である海老名保氏からのお話。



一言でいえば、エネルギーの塊のような方であった。

ネイガーがヒットした背景に、秋田全体を覆っていた閉塞感を打ち破るヒーローの誕生を県民が待ち望んでいたということがある。

誰かがきっかけをつくらなければいけない。

絵に描いた餅では誰もピンとこないわけで、1つでも具体性を示せればということで、「ネイガー」というキャラクターが生まれたそうである。

同じことの繰り返しではなく常に可能性を追求しながら、たとえ「むちゃぶり」だとしても、理想的な答えを先に用意することによって不可能が可能になる。

そして、地道なことを繰り返す大切さ。

人としての生き方を教えられた気がする。

これからは、にかほに住んだまま、ここで行動しながら世界に発信をしていきたい・・・

日本のヒーローの輸出、それはそれで、例えば日本のアニメは世界中で受け入れられているなどクールジャパンの牽引役を担っているわけであるが、単なるコンテンツの輸出にとどまらず、その国に、その地域に根差したものをいかにして生み出していくか。

おらがまち=我が国独自のヒーローを、その国のオリジナルをつくってしまおうと意欲を燃やしていらっしゃる。

私たちにお話し頂いた翌日、早速海老名さんは外国に旅立たれた・・・


そして、翌日の研修3は、「にかほ市観光拠点センター」整備について、にかほ市役所の観光担当の方よりご説明。

重点道の駅に指定された「道の駅象潟・ねむの丘」の南側に隣接した既存の直売所、飲食店ブースを移転させるというものである。





環鳥海の道の駅6施設が連携しながら、「象潟」がその情報発信の拠点として、まさに秋田県の玄関口として果たす役割は大きい。

私自身、ここを通る際は必ず利用させて頂いており、いつ行っても賑わっている印象のこの「ねむの丘」が、益々市民に愛され、より多くの観光客にご利用頂ける施設になることを願ってやまない。

グランドオープンは来年4月とのこと。

完成を楽しみにしています。


以上で公式研修を終え、その後、有志によりにかほ市内各地の施設をご案内頂いた。


仁賀保町、金浦町、象潟町の3町合併して「にかほ市」が誕生してから10年・・・
旧町村を越えた枠組み、特に観光分野での連携が課題であるということもお聞かせ頂いた。

この2日間出会った方々は、皆さんエネルギッシュで情熱にあふれ、目がキラキラ輝いていた。

「秋田の人たちは、誰かが手を挙げれば、みんなで応援してくれる・・・」

それは、あなたが魅力的で、人をひき付ける何かをお持ちだからだと思いますよ。

大きなパワーを頂いた、充実した研修会であった。

最後に、素晴らしい研修会を企画して頂いた地元の雄太議員、何から何までお世話になりました。
君だからこそなせる業だと感服しました。

ありがとう!


追伸・その足で本荘に1泊した。

ここまできて素通りする訳にはいかない、大切な友人に会うためである。

久しぶりに色々お話できてよかったです。ご活躍ご発展、お祈りしています。








スポーツの秋、文化の秋。

2015-10-12 22:15:53 | 日記

この3連休は市内各地でイベント目白押しで、私自身も様々な行事に参加し大いに楽しませて頂いた。

10日(土)は、地元大雄地区のスポーツレクリエーション大会が行われた。

集落のスポーツ推進委員を務める後輩から「今年もいっすべ?」と電話をもらっていたことから、来賓としてだけではなく集落の一員として参加した。



この「スポレク」は、スポーツフェスタたいゆうとして年間を通じて集落単位で順位を競い合いながら、地域の生涯スポーツを推進するためのメインイベントであり、旧大雄村時代からの流れをくむ伝統ある大会である。

関係諸氏のお取り計らいにより、開会式で祝辞を申し述べる機会を頂いた。


スポーツの力というのは、「観るスポーツ」。

地元のプロチームだけでなく地域の学校を応援することによって、地元に誇りや愛着を持つことができる。

そして、もう一つの柱が、「自ら行うスポーツ」である。

世代を超えた皆様が一堂に会し、楽しみながらスポーツをすることで健康増進に繋がるだけでなく、交流を深めることもできるというのが、横手市が「スポーツ立市」を掲げる意義の一つであろうと思う。

人口減少・少子高齢化が加速していく中で、これからも私たちの地域を維持していくためには、日常生活を送る上で一番身近な集落の結びつきを深めていくことが大切である。

農地を維持していくことも含め、冬期間の除雪だけでなく、災害時の備えとして万が一何か起こった時に支え合い助け合うのは、集落内の絆である。

そういう意味で、同じ集落に暮らす幅広い年代の方々が一つのテントの下で一日を過ごすことに大きな意義があるのだと思う。


という趣旨のご挨拶をさせて頂いた。

確かに、保育園児から老人クラブの方々まで、そして、地元の中学生も運営に積極的に携わってくれているし、婦人会の方々を中心に炊き出し訓練も兼ねて、いものこ汁のふるまいも行っている。

スポーツを通じて地域の絆を深め、集落内、そして集落同士の結束をより強固なものにしていくことが、これからもこの大雄地域を維持発展させていくために必要なことである。

3日間のうち唯一晴天に恵まれ心地よい汗をかきながら、大いに語り合い有意義な時間を過ごすことができた。

ちなみに、綱引きは残念ながら準決勝敗退と、昨年2位のリベンジを果たすことなく散ってしまった。
決勝までの力を温存することを考えてしまい、フルパワースイッチを入れるタイミングが失敗だった(笑)


11日(日)は、横手市の秋田ふるさと村をメイン会場に行われた、地域伝統芸能全国大会「日本の祭りinあきた2015」の開催記念式典に出席。

今日まで2日間の日程で、一般社団法人地域伝統芸能活用センターと秋田県、横手市が主催し、市内県内そして、国内外から多数の団体をお招きし盛大に行われた。





地域伝統芸能大賞をはじめとする表彰式では、過疎化や高齢化によって一度は途絶えたまつりを再興させた取り組みが紹介され、まさに、地域に伝わる伝統芸能を保存継承することによって豊かな地域社会づくりに繋がることを実感した。

私の集落にも「鹿嶋送り」というお祭りがある。

お囃子だけでなく、藁ない技術もきちんと継承していかなければならない。

伝統芸能には歴史や由来があり、子どもの時からそれを学ぶことも大切だ。

祭りの盛んな地域には、若者が集まるし活気がある。

祭りを守っていくことは先人の教えに学び、それはすなわち、地域社会の維持に直結するということを、これからも心に留めていきたいものである。


そして今日、12日(月)は、地元大雄芸術文化協会40周年記念式典と祝賀会が行われた。



功労賞をはじめ表彰を受けられた皆様、歴代の諸先輩方はじめ芸術文化を愛する多くの方々のこれまでのご尽力に、深く敬意を表します。

これからも、皆さんの活動が地域の元気づくりの拠点として、市民生活に潤いをもたらす交流と憩いの場として大きな役割を果たされますことをご期待申し上げます。

特別公演は桂三若さん。



住みます芸人として、2011年から3年間秋田県内で活躍された方である。

「健康のためには、毎日笑うことだ・・・」

県内各地をまわられたエピソード、秋田の魅力を目いっぱい紹介して頂きながら、ユーモアあふれるお話にみんなで大いに笑い、大いに楽しませて頂いた。

ありがとうございました。


3日間の活動は、地元の温かさに触れ、スポーツの秋・文化の秋を満喫することができた。

「スポーツの力」は先述した通りであるが、「芸術文化」とは、先人に学び地域を深く知ることでまちのにぎわいを取り戻すことができる鍵だと思う。

幅広い世代の様々な活動を通じて故郷に愛着を持つことに繋がり、若者が定着し伝統を継承していくことができるのではないか。

私自身、これからも微力ではあるが、郷土に誇れるまちづくりに全力を尽くして参りたい。

貴重な経験をさせて頂いた秋の日・・・





あれから10年。

2015-10-05 22:53:29 | 日記

今年の我が家の稲刈りは、昨日で無事終えることができた。



最終盤は安定しない天候に翻弄されたが、まあまあ順調だったと思う。

収量は例年並みだったが想像以上にカメムシの被害が大きく、地区外の方に顔を合わせるたびに、「カメ、どうでした?」というのが日常会話になっている。

けっこう市内全域で被害が拡大しているようで、1等米をとれなければ、概算金どころの話ではない。
売上に直結する問題である。

気候の問題等様々な原因があるのだろうが、「農家の所得向上」だというならば、きちんと戦略的に取り組んでいかなければならないと思う。

大型カントリーエレベーターに持ち込む人、うちのように自宅で袋詰めをしている人、集落でライスセンターを持っている人など様々あるわけであるが、いかにして横手産米の品質を確保し、付加価値を高めつつ他の主要産地との競争に打ち勝っていくのか。

生産者の顔が見える米、手間暇をかけて気持ちを込めて作った米が、きちんと値段に反映されるという仕組みを作っていかない限り、「ブランド力」など持てるはずもないし、「TPP大筋合意」という速報が飛び込んできたが、農業を取り巻く環境がこれから益々厳しくなることが予想される中で、この地域が生き残っていくためにやるべき課題は山積している。

市として「農家を応援する」ことが掛け声だけになってはいけない。

農協の役割と行政がすべきこと。

それをきちんと分けて考える必要があるのだと思う。


さて、10月3日(土)は、市町村合併による新・横手市誕生から10周年の記念式典が盛大に行われた。



多くの方々のご努力により、県内唯一である郡市一体の合併を成し遂げたあの日から早10年。

合併をまとめ上げた当時の町村長、町村議会議長さん方、新市のスタートを支えてこられた元市会議員の先輩方、友好都市の方々をはじめ多くの関係者の皆様に見守られながらの式典であった。

第2部の記念公演では8つの地域の伝統芸能が散りばめられ、私自身恥ずかしながら初めて見たものも多く、きちんと子どもたちに継承し、伝統を守ることで地域をつないでいる姿に、フィナーレは感動的であった。




10年前の私といえば、国会議員の地元担当秘書になってまだ駆け出しで、横手市を含む県南地区担当としてそれぞれの地域を歩いていた頃である。

お隣大仙市の合併協定調印式に代理で出させて頂いた時には、秘書という立場にも関わらず恐縮しながら一緒に記念写真に写らせて頂いた。

秘書としての活動記録がほとんど残っていない中でのその写真は、私にとって大切な宝物である。

閉町・閉村式・・・

まちが次々と無くなっていくというか、長い歴史に幕を下ろしていくのを目の当たりにし、秋田県内69市町村が25になり、県南地区だけでも、28市町村が自立した2町村を含め7つになった。

顔を出す役場の数が減り、訪ねる議員さんの家も、今では一日で全部まわりきれてしまう。

最初は、まちに元気が無くなっていくのを肌で感じた・・・

しかし、合併して良かったのか悪かったのかという議論は不毛だと思っている。

地理的歴史的に結びつきの深い横手市が一つになって生み出される新しい力、まとまらなければできなかったことだってたくさんあるのだ。

横手市全体が大きく前に進んだ10年であったと同時に、その中で生まれてきた様々なひずみ、解決すべき課題というものも次第に明らかになってきているものと思う。

そうそうたる方々が自らの立場を失うことを顧みずに決断をし、この合併を成し遂げたことによって今のまちがあるのである。そういう重いものをお預かりしていることを、今一度肝に銘じなければならない。

「今後の10年」。

そして、横手市の未来のために・・・

覚悟と信念と、そしてエネルギーのいる仕事である。