10月29日、連合会館で「”辺野古のいま”ー『設計変更』への知事最終判断の内容ー」がテーマの北上田さんのの講演会が開かれた。今、一番関心のあるテーマとあって、会場はほぼ満席。61人の参加であった。
玉城デニー知事は「ジュゴンへの影響や地盤の力学的影響等について環境保全や災害防止に配慮した計画になっているか厳正に審査している」としているが、県が通知した標準処理期間223日（7月上旬）を大幅に過ぎ、今日、10月29日現在310日が経過しているという。国土交通省の是正指示「承認せよ」が出されるかもしれない。その後、裁判になってもこれまでの裁判の結果をみても、不当判決が続いており、きびしい状況にかわりはない。Ｎ２の護岸工事の着手やＫ８護岸の延長工事や美謝川の切り替え工事など着手されている。さらに本部塩川でのベルトコンベヤーの設置など工事の加速化が進行している。
知事の「不承認」の理由として①Ｂ27地点の軟弱地盤、②耐震設計の問題、③ジュゴンなど環境への影響、④南部地区からの土砂調達問題、⑤埋立て理由書の問題（海兵隊と陸自の共同使用）・・・などが主な理由になるのではないか、と話された。
会場からの質問などもあったが、全体として時間が十分なかった（コロナ感染拡大防止の理由で会場の使用が20時までの限定）のが残念であった。
最後に、参加者全員で、用意された「不承認」のプラカードを掲げて、沖縄のたたかいと共に連帯していくことを確認しあい、終了。
10月16日、連合会館で開催された「琉球人遺骨返還請求訴訟を支える会／関東の総会と記念講演」に参加しました。約50人の参加であった。
総会は、この間の経過報告や方針などが満場の拍手で承認され、その後に、遺骨返還訴訟の原告団長の松島さんが「人種差別としての沖縄戦、軍事基地建設、琉球人遺骨～その背景にある優生思想を問う」のテーマで記念講演をされました。
2018年12月の提訴から3年半、大きな山場を迎えており、第11回口頭弁論が10月29日に行われ、来年3月にも判断が出される可能性がある。沖縄今帰仁村の百按司墓（むむじゃなばか）から遺骨を盗掘し、京大に保管されているが、遺骨の継承者である原告の「遺骨をみせてほしい」「祈りをささげたい」ということさえ拒否し、質問や訴えにも全く答えない京都大学に怒りを禁じえない。盗掘した遺骨は、もとに帰すべきである。遺骨は研究材料ではないと訴える松島さんは沖縄戦や現在の米軍基地建設強行も琉球・遺骨研究も沖縄に対する人種差別であり、背景には優生思想が貫かれていると語った。国連も沖縄・琉球人を先住民族として認知しており、自己決定権を認めるよう何度も勧
告しているが、日本政府は無視し続けている。遺骨返還のたたかいは、琉球先住民族の自己決定権運動であり、脱植民地化運動であり、優生思想との闘いであると話された。
「盗んだものは返すのが当たり前」である。なぜ、京大はそこまでかたくなに拒否するのか。学問の府として恥ずかしくないのか！
南部の会も賛同した「南西諸島への自衛隊配備の中止を総選挙公約に」と求める要請書を10月6日、賛同を呼びかけた「大軍拡と基地強化にNO！アクション」のメンバーが立憲民主党に提出したとの報告がありました。賛同団体は、たった5日間の呼びかけで121団体にもなったそうです。
現在、琉球・沖縄列島の軍事要塞化が強行され「台湾有事」を口実に実戦さながらの日米の離島奪還作戦や日米英の空母訓練など6か国による中国封じ込め訓練が展開されています。沖縄は再びのイクサ場への危機にさらされています。
2016年に与那国に自衛隊が配備されたのを皮切りに、2019年には宮古島、石垣、奄美にも配備され、住民への説明会も十分に行わないばかりか、宮古の保良弾薬庫では「貯蔵庫」とウソをつき、住民をだましうちにしています。その弾薬庫へのミサイル搬入も情報は隠蔽されています。そのミサイルも射程距離120キロから900キロを超える長距離攻撃兵器に改造すると発表されています。
台湾有事や尖閣問題での中国敵視政策がさかんに報道され、防衛費も空前の5兆5千億円に上り、コロナ禍に苦しむ住民の命や暮らしを切り捨て、戦争への軍拡路線に突き進んでいます。与那国・石垣・宮古では、まるでそこに人が住んでいないかのように軍事要塞化がすすめられています。辺野古新基地も自衛隊との共同使用、いずれ自衛隊基地か、と言われています。
総選挙では、沖縄・琉球列島の軍事要塞化NO・戦争NO・憲法9条守れ！の声を示していきましょう！再びのイクサ場にしてはなりません！
（要請文等は、「ゆんたくおばさんHPの辺野古にエール」に掲載）
安倍・麻生が透けて見える岸田内閣が内閣が発足しました。この間の総裁選騒動は、総選挙を控えての自民党の宣伝活動とみまごうばかりのメディアジャックでした。
沖縄に対する姿勢は、アベスガ政権となんら違わない「沖縄県民意無視」政策で、辺野古新基地建設はついに美謝川の切り替え工事まで手をつけました。
埋立てやサンゴ移植などと同様に、県との協議が整わないままの工事強行です。「県民に寄り添って基地の整理縮小に取り組む」は政権の常套句！沖縄の現地を知らない日本国民へのアピールでしょうか。「ウソ」を言ってはなりません！「寄り添う」という言葉を聞くたびに怒りが増します。
しかし、沖縄現地では「ゆるぎない、あきらめない」たたかいが続けられたいます。ともに連帯を深くしてたたかっていきましょう！
当面の予定です。
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＊ 10月9日（土）18時～渋谷ハチ公・モアイ像前 辺野古アピール行動・・・青色の服や布を身に着けて
＊ 10月16日（土）14時30分～記念講演「人種差別としての沖縄戦・基地建設・琉球人遺骨研究・・・その背景にある優生思想を問う」松島泰勝さん
＊ 10月19日（火）議員会館前 総がかり行動
＊ 10月29日（金）18時～連合会館 「辺野古は、今 『設計変更』への知事の最終判断について」北上田さん講演
以上、できる範囲で、ご参加ください。
9月2日11時、辺野古キャンプシュワブゲート前で、オール沖縄会議が昨年の10月以来のオンライン「新らしい県民集会」を開催した。
それに呼応して、新宿南口で「辺野古ＮＯブルーアクション」を同時刻に開催。11時から30分は現地集会のオンラインアピールを同時中継。はじめにオール沖縄会議共同代表の高里さんが「この2年間、コロナ感染爆発の最中も辺野古の工事は強行され、美謝川の切り替え工事も着手。しかも県議会で県警本部長が、基地反対運動は『極左暴力集団』と答弁するという許しがたい発言があった。この集会をきっかけに基地反対のゆるぎない民意を示していきたい」とのべ、次に宮古から同じ共同代表の金城さんは「今日は亡くなった翁長知事の誕生日。翁長知事の遺志を引き継いで頑張っていこう」と呼びかけ、国会議員や地域島ぐるみの発言が続き、最後に稲嶺共同代表が辺野古新基地建設反対は絶対あきらめないウムイを発言され、故翁長知事にの「マキティヤ ナイビランドー マンジュイ チバラナヤーサイ」をあらためて紹介した。
約30分の現地からのオンライン中継の後、新宿南口でのブルーアクションが開始。それぞれが青い服や布を巻いて、辺野古の青い海をアピール。その後3人の発言をうけ、沖縄のエイサーの音楽を流し、みんなでエイサーを披露！オール沖縄会議のブルーアクションに呼応した行動を11月の第一土曜日にも行うので、参加をお願いしますとの行動提起をし、最後は、定番のカチャーシーで終了。
約60人の参加でした。とくに小さな子どものエイサーはみんなの注目でした。ありがとうー！