スティーブン・スピルバーグ製作総指揮の「カウボーイ&エイリアン」を見ました。
目が覚めると、荒野に放り出されていた男(ダニエル・クレイグ)。
自分が誰なのかも思い出せず、腕には奇妙な腕輪がはめられている。
近くの町にたどりついてみるも、そこはダラーハイド(ハリソン・フォード)という牧場主に
支配された町だった。
記憶をなくした男は、町の保安官に「お前は賞金首のジェイクだ」と聞かされ、留置所に放り込まれてしまう。
しかし、ジェイクが護送されようとしたその夜、町は空から謎の敵に襲撃され、住民が次々とさらわれていった。
ジェイクとダラーハイドは、連れ去られた住民を取り戻すべく、敵の居場所を探して町を出るが…
映画「カウボーイ&エイリアン」公式サイト
「『カウボーイ&エイリアン』って、西部劇なのかSFなのかどっちやねん!」と突っ込みを
入れたくなるようなタイトルにどんな映画なのか興味津々で見に行ったのですが、
まあ要するに
ジェームズ・ボンドとインディ・ジョーンズが一緒に出てくる映画
でした。1本分の料金で2本の映画の主役が見られるようなものですから、ある意味お得ですね。
映画のタイトルは「カウボーイ&エイリアン」となっていますが、実際の映画は「カウボーイVSエイリアン」と
言ったほうが良いような内容になっています。「VS」じゃなくて「&」にしたのは、やっぱアレですかね。
「エイリアンVSプレデター」とか「エイリアンVSヴァネッサ・パラディ」とかと一線を画したかったんですかね。
でも「AVP」はそれなりにヒットしてるので、あちらのほうが「一緒にしないでよ!」と怒りそうな気もします。
西部劇なのかSFなのかわかりにくいタイトルですが、どっちかっていうとSFではなく西部劇寄りだったかな。
白人とネイティブ・アメリカンが共通の敵“エイリアン”と戦うために、力を合わせるという。
正直、“エイリアン”なのに全然強くないし。エレン・リプリーだったら素手で倒せてるぜ、絶対。
というわけでエイリアンには思ったほどの迫力がなかったですが、人間サイドのジェイクとダラーハイドが
「うっそーん!」とびっくりするほど右へ左へ大活躍してくれちゃうので、そのへんは非常に面白かったです。
ダニエル・クレイグはジェームス・ボンドそのまんまでアクションかましちゃうし、強盗仲間のボスとしての
カリスマ性も発揮しちゃうし。かなり強引な展開もありましたが、
「この人ジェームズ・ボンドだから仕方ないか」
と思えば、生温かく受け入れることができました。(注:褒めてるつもり)
ハリソン・フォードのほうは、登場シーンでは使用人には血も涙もないくせにドラ息子には甘い親バカの
じいさんというキャラクターだったのに、エイリアンとの戦いが始まると昔の血が騒ぐのかやたら生き生きして、
気が付いたらインディ・ジョーンズを通り越してハン・ソロ状態にまで若返って大活躍してました。
そういや昔は人間どころか宇宙人と普通に渡り合ってたもんねぇ。
スピルバーグが製作総指揮なのに、エイリアンや宇宙船の内部の造形が雑だったのがちょっと残念。
そろそろ「第9地区」よりも突き抜けたビジュアルのエイリアンに登場してほしいのですが。
でも時代設定が19世紀後半になってるから、地球同様そのころのエイリアンはまだ文明がそれほど
発達してなかったのかもしれませんね。21世紀のエイリアンは人間一本釣りなんて悠長なことしませんもんね。
でっかいダイソンみたいなのでがーっとまとめて吸い込んじゃいますもんね(例:『スカイライン』)
なんというか、その、おおらかな時代だったんでしょうね。
ダラーハイドが少年に渡したナイフの活用法とか、ネイティブアメリカンの青年との疑似親子関係とか、
ベタなお約束展開も多かったですが、これはこれで古典映画を見てる気分になって楽しかったです。
というか私、いろいろ文句たれてきたけどこの映画全然嫌いじゃないですよ?
ほら今、心がささくれだってるから。こういうスカッときてちょっぴりグッともくる映画、見たかったですから。
いいタイミングだったなー、と思います。マジで。
ただ、もうひとつ文句を言うとすれば、ポール・ダノの扱いがいまいちだったことかな。。。
こういう役はシャイア・ラブーフにさせとけばいいのに。
ハリソン・フォードの息子の役なんだから。そしたら笑いも取れるし。
舞台が西部なので、全体的に汗と埃にまみれた男臭い映画になっていますが、一応ヒロイン的な女性キャラも
いました。それがオリヴィア・ワイルド演じるエラ。きれいな人なんだと思うんですが、髪型(真ん中分けの
ロングヘア)のせいか、
「この人エラ張ってるな」
なんて思っていたら
「私の名前はエラ」
って字幕が出たので、思わず飲んでたコーヒーを噴き出しそうになってしまいました。
いや、別にたまたまそういう名前だっただけなんだろうけどね、つい…。
カウボーイとエイリアンという異色タッグの割には、突飛な展開もない手堅い内容の映画でした。
ま、こういうのもいいよね。安心して見られるから。
ちょっと「日曜洋画劇場」を巨大スクリーンで見ちゃったような気になったけど。
ちなみに、この映画から発見したことがひとつ。
それは、ダニエル・クレイグの胸筋。
男性なのに、筋肉がつきすぎておっぱいみたいになってました。
言い換えれば、女性でも胸筋を鍛えればおっぱいを大きく見せることができるということです。
よーし、私もがんばるぞ!えいえいおー!!目指せFカップ!!
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