帯ちゃんシリーズ、第三弾!
今回は、帯ちゃんことさっちゃん自身が想い出語りをしています。
さっちゃんは、幼い頃から疑惑を持ち続けていたことがあったのです。
誰にも言えず悩んでいたこと、・・・それは・・・・・
引き続き、『 さっちゃんと父 』、どうか宜しく、お見知り置き下さい。。。
≪其の15≫ 長年の疑惑
私には、記憶のない空白の5年間がある。
それは、おぎゃあと産まれ落ちてからの引き取られるまでの間。
本当に病気だった母の姿は写真があり何枚もみせてくれた。
私より年上の親戚の彼らの写真も沢山あるのである。
私は・・・というと、5歳からの写真しかない!
家を建てている時からの写真・・・
私は自分から親に何も聞かなかったが、何かを察してか父は、
「お前の写真はな大きな台風があってな。そん時みんな
流してしもたんや。確か、伊勢湾台風やったかな」
私が幼い時からそういっていたが、なんとなく腑に落ちな
かったのである。普通の台風でも被害があるからそれは
気にしなくて、少しは忘れていたのだが・・・
やがて、だんだんと不可思議に感じて、私の心の中を
ぐるぐる廻っていた。誰にも言えなかったのだ。
なんと、11年間もの長い間、悩み続けたのである。
『伊勢湾台風』 ちょうど私の誕生日前後のことである。
母を亡くしたその年、私は、東京のいとこ(父の兄の子)たちに
誘われて、父と東京へと物見がてら、遊びに行くことになった。
4人兄弟のいとこは、長男とは15ぐらい離れていたのかなあ?
ゴールデンウイークというのに突然の旅になったにも関わらず、
いとこたちは私たちに休みを合わせてくれて、富士急ハイランド
へとドライヴして連れてってくれたのである。
父は兄に次いつ会えるかわからぬということを思っていたようだ
が、私は、年上のいとこに聞いてみたかったことがあったのだ。