さあ~てと 帯しめましょか。

人生、山あり谷あり
向かうはわが身の置き場所よ。
帯締め、気を染め、往きましょか・・・  ~part 2~   

さっちゃんと父 ★ 19 ★

2008年08月30日 16時34分00秒 | 実家の想い出

帯ちゃんシリーズ、第三弾!

今回は、帯ちゃんことさっちゃん自身が想い出語りをしています。

さっちゃんは彼との結婚を考え始めます。

するとやはり・・・、気になることが脳裏をかすめるのでした。

引き続き、『 さっちゃんと父 』、どうか宜しく、お見知り置き下さい。。。

 

 

 ≪其の19≫ 突然の告白

 

「ふーん、これお母さんの写真?」

   ちょっとぉ今、目をそらせたやろ~、

      どこ見てたの~や~ね。うまくごまかしちゃって・・・・・

  

「うん!そう!・・・・・・・ねえ、私に似てると思う?」

「え・・・と、どうかなあ?・・・」

   そうやんね~!急に言われたら考えるやんね~。

 

「あんまり、似てないやろ!」

「え、そうかなあ・・・?」

    なにゆうねんこのこは???なんて思ってるだろうな~

 

「・・・本当の親と違うねん。両方とも血が繋がってないねん。」

「えっ!!・・・」

   とうとう言っちゃったぁぁあああ~~~

      このあとどうすりゃいいのさこのわたし~~~

 

 

 

12月の父の手術から後、彼からは毎日のように電話があった。

今は携帯なんて自分の部屋でもできる電話があって、思いっきり 

おしゃべりしてても文句も言われずにすむが、私たちのころは、

家族の前で彼女にTELはあたりまえの光景だった。

家族のほうがそばを離れてくれたりしていたものだった。

彼が私の処への電話中に、毎回のよう

「一回遊びにおいで~!」というお母さんの声がしていた。

 

一度、受話器を奪い取って 

「母で~~す。1回、顔見せに来てね!待ってるワン!」

と言ったこともある楽しそうなお母さんだった。

 

その翌年のお正月15日、成人式の日、私は彼の迎えを待って、大阪の

住吉大社へお参りをしてから、彼のお宅訪問となったのである。

 

 ブログ記事『振袖の想い出』参照)

 

 

 

 

付き合いだして7か月が過ぎたころ、彼の家が以外と大きかったことが

気になっていた。当時ゴルフショップの名残りの入口や金物屋から

電気関連を加えていったような家電製品製造事務所玄関、工場

出入口が横並びにあり、奥行きも結構あろうかと思われた。

私は、ホントのこというと今時古いと言われるかもしれないが、あの

楽しかったお正月のパーティー以来、身分違いを感じていたのである。

だから初めて会った時のインスピレーション(=私はこの人と結婚

するかも知れない)が、もしかしたら錯覚かもしれないと思い始めていた。

 

・・・・・もしも別れがあるなら・・・・・

私が彼に秘密を打ち明けたときか、彼が両親に打ち明けた時、

 

そう思っていた。前者はあり得ない、その自身があった。

気になるのは後者。両親・親戚全てから、もしかして猛反対を

受けるかもしれない。その時彼はどうするだろうか。

「駆け落ち」そんな言葉も頭をよぎった。しかし、これは絶対に

避けなければならない。なにより、父を置いてゆけない。

 

それに私の血が許さなかった。私は・・・

私から始まるルーツを、血の繋がりを、

幸せな家庭を・・・・・創りたかったのである。

 

 

 

 

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つづく。。。

---【INDEX】---

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