松喬師匠、先月から休演が続いていたので、心配しながら、ご回復を祈っておりました。
今朝、パソを開くと、亡くなられたとのニュース。
悲しいけれど、
素晴らしい落語を聴かせてくださったことに感謝し、ご冥福をお祈りします。
松喬師匠を、上方の噺家という存在以上に意識した最初は、
2008年に出版された「志ん朝と上方(岡本和明著)」の中の、春団治師匠のインタビュー。
題名にあるとおり志ん朝師匠についてのインタビューなのだが、
「志ん朝師匠没後、春団治師匠を本気にさせるような噺家はいるか?」という話の流れで、
…東京なら小三治君、…大阪やったら松喬君はうまいね、
・・と春団治師匠がおっしゃられていました。
それから、松喬師匠のブログを読んだり、
ライブ繁昌亭やDVDで、その落語を楽しませていただいたり、
すぐ大好きになりました。
まだまだ落語初心者の私ですが、
それでも、友人から「落語を聴きたいんだけど、誰がお薦め?」と訊かれたりすることがあり、
そんな時は、松喬師匠とこたえていました。
好きなだけじゃなく、聴いたことのない方にはぜひ聴いてほしいと思う噺家さんでした。
2011年12月、松喬師匠を目当てに繁昌亭昼席のチケットを購入したのですが、入院のために休演。
昨年、退院・復帰されて、
マクラでは闘病の様子を笑いがおこるくらい面白く話されて、
落語に入れば、ご病気であることを忘れてしまう程、芸の力でその世界に引き込まれ、
回復を喜び、HPのスケジュールをチェックして、今度こそ聴きにいこうと目論んでおりました。
大好きだったのに、生の高座は叶いませんでした。
もっともっと聴きたかったけど、
松喬師匠が育てた一門の皆さんを応援しましょう。