絶妙のタイミングで行われたのは周知の事実であろう。さすがである。ここでのポイントは以下である。
①米国からの圧力が更に高まる(8月の主席訪米)前に先手を打つことで、米国債売りのオプションを手に入れた(米国の動向次第でいつでも行使可能)。市場はひとまずこれを警戒して金利上昇したがその後戻し。極めて政治的に動くため、中国政府による米国債売却も政治要因による。従ってこれもタイミング的にはサプライズになる可能性が高い。
②漸進的な人民元切り上げは相対的に日本の国力を低下させる一方で、米国のインフレ圧力を高めるため、結果的に米国にはアメ(実質債務削減)を、日本にはムチ(デフレ圧力)を与えている。日経平均が12000円手前でキャップされたことが何よりの証明。米中は表面上敵対関係を演出しつつ裏で手を組んでいる可能性は否定できない。それを見極めるには日米関係の今後の推移を正確に見極めることで読むことが出来る。
③これで強い米国のファンダメンタルズから再び双子の赤字に焦点を移すことで再度ドル安相場へ誘導するための地盤を築くことが出来た。
④通貨バスケット制にすることで、その比率は政治的に変更可能である。貿易比率に応じたバスケット比率になるとは限らない。継続性の問題は残るが、常に政治的力学によって比率変更が可能。さすが中国である。急激な円高で不況に見舞われる日本とは大違い。
⑤漸進主義、政治圧力に屈しないという中国のイメージを世界に植えつけることに成功。政治的に米の圧力に屈せず、腰抜け日本との違いが鮮明に。日中の競争関係が鮮明化、結果的に日本の競争力も向上。
などが今回の元切り上げによるインプリケーションである。なにか気づくことがあれば再度お伝えしたい。何度も言ってますがエジプトのテロ等、ドル安(ユーロ高)要因は確実に醸成されてます。現状レベル(1ユーロ=1.21以下)からのドル高は絶好のドルの売り場である。もみ合いでやられないように注意しつつ確実にユーロを買っていただきたい。
①米国からの圧力が更に高まる(8月の主席訪米)前に先手を打つことで、米国債売りのオプションを手に入れた(米国の動向次第でいつでも行使可能)。市場はひとまずこれを警戒して金利上昇したがその後戻し。極めて政治的に動くため、中国政府による米国債売却も政治要因による。従ってこれもタイミング的にはサプライズになる可能性が高い。
②漸進的な人民元切り上げは相対的に日本の国力を低下させる一方で、米国のインフレ圧力を高めるため、結果的に米国にはアメ(実質債務削減)を、日本にはムチ(デフレ圧力)を与えている。日経平均が12000円手前でキャップされたことが何よりの証明。米中は表面上敵対関係を演出しつつ裏で手を組んでいる可能性は否定できない。それを見極めるには日米関係の今後の推移を正確に見極めることで読むことが出来る。
③これで強い米国のファンダメンタルズから再び双子の赤字に焦点を移すことで再度ドル安相場へ誘導するための地盤を築くことが出来た。
④通貨バスケット制にすることで、その比率は政治的に変更可能である。貿易比率に応じたバスケット比率になるとは限らない。継続性の問題は残るが、常に政治的力学によって比率変更が可能。さすが中国である。急激な円高で不況に見舞われる日本とは大違い。
⑤漸進主義、政治圧力に屈しないという中国のイメージを世界に植えつけることに成功。政治的に米の圧力に屈せず、腰抜け日本との違いが鮮明に。日中の競争関係が鮮明化、結果的に日本の競争力も向上。
などが今回の元切り上げによるインプリケーションである。なにか気づくことがあれば再度お伝えしたい。何度も言ってますがエジプトのテロ等、ドル安(ユーロ高)要因は確実に醸成されてます。現状レベル(1ユーロ=1.21以下)からのドル高は絶好のドルの売り場である。もみ合いでやられないように注意しつつ確実にユーロを買っていただきたい。