半透明記録

もやもや日記

術前検査まとめ(後編)

2012年04月13日 | 卵巣摘出手術の記録


(前回までの記事)
 *手術 その前と後

 *術前検査まとめ(前編)
 *術前検査まとめ(中編)




さて、いつまでこの記事が続くのか、ちょっと長々しくなっておりますが、いよいよ術前検査も終盤です。前回のMRIの結果と、手術のために必要な検査をまとめたいと思います。



【第4週】MRI画像/術前検査


《MRI画像》を見せてもらう

前の週に撮影した「MRI」の画像が出来上がっていたので、診察室でN先生から数枚の画像を見させてもらいます。私の腹部の正面、側面、断面の画像が、医療ドラマでもしばしば目にする白いライトボードに掲示されてありました。

私も先生も至って真面目にやり取りしていたつもりでしたが、あとで振り返るとどうしてもコントにしか思えなかったので、ちょっと漫画にしてみました。不謹慎かもしれませんが、私はどうにも可笑しくてたまらなかったのです。

ちなみに、正常な子宮や卵巣はこの図のような感じになっていて、卵巣は親指の第一関節程度の大きさだそうです。図の丸く両脇に2つ付いているのが卵巣です。




それを踏まえて、私の肥大化した卵巣の画像を見させてもらった場面はこんなことになりました。下でカエルのように描かれているのが私です。体型的にはカエルに近似してたのですよ。



「腸はどこへ行った」。当分忘れられそうにないフレーズです。私は病院から帰る途中も思い出してニヤニヤしてました。いや、笑い事じゃないんですけど、実際にここまでハッキリと大きいことが分かると、かえって面白くなってきましたよ。
もちろん、笑っていられるのも、画像を撮ってみたその解析内容が良かったからですけれど。

先生がおっしゃるには、膨らんだ卵巣の中身は予想通り「粘液性のもの」だったとのこと。お腹の中に巨大な水風船が入っているような感じですね。この場合、風船部分が卵巣ということになります。卵巣がそんなに膨らんでしまえるということに驚きました。

そういうわけで、手術もこれで「腹腔鏡手術」ということにほぼ確定です。お腹に小さな切れ目をいれて取り出すことになりました。その詳細についてはまた後ほど。

ひとつ残念だったのは、MRI画像を撮れば分かるかもしれないと言われていた、「大きくなった卵巣は右なのか左なのか? それとも両方なのか?」という疑問には、この時点でも答えてもらえなかったことでしょうか。
上に私が描いた漫画では、MRI画像については特に誇張もなく、記憶のままに再現したつもりです。本当にあのようにミッチリと腹部を埋め尽くしていて、他の臓器の所在が確認できないほどでした。よって、右なのか左なのか、ひとつなのか両方なのかは、腹を開けてみないことには断定できないということ。…仕方がありませんね。



《術前検査》

さて、MRI面白画像を見た後で、手術に向けた最後の検査を受けます。これは手術や麻酔を安全に受けられるかどうかを調べるための全身状態の検査です。

内容はこの通り。予め詳細も教えてもらったので書いておきます。


 *血液検査

  ・一般血液検査:貧血などの検査
  ・血液化学検査:肝臓や腎臓の機能を調べる
  ・出血凝固能検査:出血が止まりにくくないかの検査
  ・血液型検査:手術時の出血に備えて
  ・感染症検査:梅毒血清反応、B型肝炎ウイルス、
   C型肝炎ウイルス、HIV抗体

 *尿検査
  ・尿中のタンパクや糖をチェック

 *安静時心電図検査
  ・心臓に異常がないかどうかをチェック

 *呼吸機能検査
  ・肺の機能に関する検査

 *胸部レントゲン検査
  ・胸(肺、心臓)の検査


ということでした。全部で1時間ほどで済みます。

これら一連の検査の中で面白かったと言えば、心電図ですかね。私はあの心電図検査の時の吸盤が胸にペタリと貼り付く感触が苦手なんですが、この時の私はマックスで痩せていたため、脇腹のあばらが浮き出し波打っていて吸盤が貼り付かず、呼吸して胸が上下するたびに3度くらい落下させてしまいました(´∀`;) 担当者は「まあ~、痩せてて羨ましいわぁ~★」とかおっしゃいますが、とてもそんなレベルではありません。。。
その担当してくださった方(年配の女性)はとても陽気な人で、「大丈夫! こんなときのために秘密兵器があるのよ!」と、なにやら接着剤のようなものを塗って、無事に吸盤は私の脇腹に貼り付くことができたのでありました! めでたい!

あとは、呼吸機能検査ですかね。息を吸ったり吐いたりする時の、肺の容量などを調べるようでした。鼻をつままれ、筒をくわえさせられて、モニターに表示された波グラフに合わせて、深く息を吸ったり吐いたりします。ちなみに私の肺活量は人並だそうですが、グラフに合わせて呼吸をする才能は素晴らしいようでしたね♪(「すごい! うまい!!」としきりに誉められました(照)。まさかそんな私にそんな能力があったなんて!)

担当の人が明るいと、検査も楽しいものです☆



というわけで、術前検査はこれで終了です。検査結果は詳しく聞きませんでしたが、問題はなかったようですね。
いよいよこの次の週には、入院と手術ということになります。そちらはアッサリとまとめようと思いますが、まだもうちょっと続きます!






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