半透明記録

もやもや日記

術前検査まとめ(中編)

2012年04月08日 | 卵巣摘出手術の記録


(前回までの記事)
 *手術 その前と後

 *術前検査まとめ(前編)




これまでのあらすじは、近所のクリニックへ胃痛と不正出血で行ってみたら思わぬことで手術の必要ありと宣告され、念のための癌検診では問題なし、さらに詳細な検査のために大病院を紹介してもらったというところでした。
今回は市民病院へと診療先を移し、私の腹部に肥大化するものの正体を突き止めるべく受けた精密検査についてをまとめていきたいと思います。


まず、病院の選択について述べておきますと、手術の術式で「腹腔鏡手術」というのがあるのですが、それをやってもらえそうな先生がいる病院を調べて選びました。ネット社会の便利さよ! 私の場合は幸い近所の市民病院にその方面で経験のありそうな先生が見つかりました。最初にかかったクリニックでは5、6の病院を候補としてあげてくれましたが、なるべく自分の都合や条件、希望に合った病院を調べておくとよいかもしれません。私の場合はそれが最寄りの市民病院でした。


さて、紹介状を持参して市民病院へ移動すると、すぐに検査が始まります。まず受けたのは、このような検査です。


【第3週】初診 市民病院にて精密検査

 *触診
 *超音波検査
 *血液検査
 *尿検査
 *MRI撮影


《触診》《超音波検査》

市民病院のN先生から「どうしました?」と訊かれたので、「どうやら卵巣が腫れているようで、胃も痛むのです」と申し上げると、N先生は「そう(…胃、ねえ?)」とおっしゃいます(カッコ内は先生の顔つきから判断した私による想像)。もちろん、ここは婦人科ですから胃は関係ないのです。
しかし早速診察台で腹部を診てもらうと、N先生は「こ、これは…! たしかに…ものすごく大きいね」と腹部の広範囲にわたって超音波をかけながら、ひとしきり張り具合を確認なさいます。
「なるほど、これほど大きいと胃も圧迫されて痛くもなりますね。じゃあ、この日に手術することにしましょうか!」と納得されたご様子で(気のせいかもしれないけど、先生は俄然やる気を増したように見え…)、それからはテキパキと事が運んでいきます。

私のように、卵巣が巨大に腫れ上がってしまう症例は時々あるそうですが、それでもここまで大きくしてしまう人は多くもないようです。腹の中に巨大なものを抱えて手術までの日々を暮らすには不安もありますが、先生がおっしゃるには、「ここまで大きくなるものには良性のものが多い」、「中身は予想では水分(粘液)で全体的に柔らかく、すぐに破裂することもなさそう」とのでした。

不安要素としては、やはり触診と超音波検査だけでは、「腫れている卵巣が片方か両方か判別不能」ということでした。詳細を知るためには「MRI検査」の結果が待たれます。

そういうことなどを説明されつつ、とりあえず手術の日取りは2週間後に設定されました。この日に入院手続きをしておきます。


《血液検査》/《尿検査》

目的はよく分かりませんが、おそらくは私の身体の基本情報集めのための検査かと思われます。また、再度「腫瘍マーカー」も検査項目のうちに含まれていたような気がします。そう言えば、市民病院での検査結果については、口頭による説明のみで、最後まで詳細についての資料をもらうことはありませんでした。言えば貰えたかもしれません。しくじりましたね。ご注意ください。


《MRI撮影》

精密検査のメインとなる「MRI撮影」は、初診の翌日朝一番に受けました。検査前の3時間は絶食、ただしコップ1杯分の水分を摂取、1時間前からは排尿禁止です。検査前にはあらかじめ「造影剤使用」に関するリスクの説明と許諾書へのサインを済ませてあります。
検査室に入る前に金属類を外し、薄い羽織を着て、細長いベッドに横たわり、担当者からヘッドホンを渡されます。担当のお兄さんから「閉所恐怖症はありますか?」と質問されるので私は「大丈夫です」と答え、ベッドは筒型の巨大な機械の内部へとスライドし、頭部を少しだけ出した状態で身体を筒型の中へ納めると、白い四角い部屋に、重いドアをガチャ…ン!と閉じる音が響き、巨大な装置に格納されたままひとり取り残されたら検査開始です。

私は「MRI」は初体験でした。
事前の説明では、所要時間はおよそ40~50分間とのこと。意外と長い。
「閉所恐怖症はない」と答えた私でしたが、部屋にひとりっきりになってみると、頑丈な重い扉を閉められてしまったこともあり、いくぶんドキドキが止まらなくなってきました。私は閉所恐怖症ではない…ではない…断じてない!…と念じていると、余計に恐ろしさが増しますね。愚かなことでしたわ!(´;ω;`)
怖いけど寝てればいいか、と思いきや、ヘッドホンを渡された意味が検査が始まるとすぐに理解できました。ものすごくうるさいのです。まるで踏切近くの工事現場に横たわっているような気分でした。コチコチコチ…ズガガガガガガガガ!ドドドドドッド!てな感じで、とても寝られません。怯えながら耐えます。

結局チキンな私は検査中ずっと目を閉じて硬直していたので詳細は把握できませんでしたが、およその流れはこんな感じ。

 ・検査開始

 ・途中でアナウンスが入り撮影開始(騒音注意)

 ・いったん部屋に人が戻ってきて、造影剤を投与される
 (目を瞑っていたため、造影剤の正体不明。注射形式だったかと…)

 ・さらに撮影続行

 ・終わりのアナウンス

これで、大体1時間弱というところでしたね。ひとりでいる部屋に突然アナウンスが入るので、ちょっと飛び上がりました。ビビり過ぎ(^o^;)寝てるだけでなぜそんなにビビるのか…もしかして本当に閉所恐怖症なのだろうか…?

途中「造影剤」を投与されるところでは、数人の担当者が入室してきて若干賑やかになりますが、私は固まったままで、まともに目を開けることもできず、「では造影剤を入れますね~☆」という問いに、首をガクガクッと落として頷くばかりでありました。恥ずかしや~; せっかくの面白体験が台無しですね。

ともあれ、これは貴重な体験となりました(横になってただけだけど)。結果は1週間後。これが凄かったんですよ…



思ったより長くなったので、さらに(後編)に続く!





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