備忘録ということで。
職業訓練校(今は、職業開発校、職業開発短期大学校、職業開発大学校などという名前、厚労省管轄)の指導員になるための免許。
職業訓練というのは、昔は、経済の高度成長を担うために、職業能力を身に着けさせようという経済成長が目的だったが、今はニートやフリータ対策だったり、キャリア(生涯)生成のためだったりという本人育成が目的。
訓練生は、新卒、離転職ばかりが対象ではなく、企業内に設けられている職業訓練施設にいる場合も多く、今回の免許取得のための講習もそういう企業から来た人も多い。
職種は、おもに「ものづくり」
機械旋盤、左官大工、造園、電車・自動車整備、和裁、フラワーアレンジメント、パン菓子、和食など、種類は多種に及ぶ。
でも、なぜ、そこに情報処理が入っているのかよくわからない。
ものづくり、そのものでもないような気がするのだが。
指導員免許を取れば、即職にありつけるわけではないし、指導員になるには必須の免許というわけでもない。
実際、職業開発短期大学校の非常勤講師は経験済みだ。
まあ、でも、これを持っているとなれば、ないよりはいいだろう、という程度かな。
取得方法は何通りかあり、実務経験+試験で取る方法もあるが、今回の講習は、1級技能士(各種職種の)を取った人か、大学等在学時に指定された内容の履修済みの人が受けて、最後に試験に通れば免許を取得できる。
講習の内容は、教職課程の授業のような、教育原理とか、教育心理とか、後は教育訓練の目的や方法など、専門ではなく指導に特化したもの。
受講生は老若男女取り混ぜて30名ほど(年2回開催されている)。
とにかく、普段出会わない職業の人(職人さん)と出会えて、いろいろ話せたのが収穫。
実技訓練として、それぞれ小さな作業を道具を用いて説明とグループ実習など、私が一緒だった人たちは、
- ノギスの使い方(機械)
- ホイップクリームの泡だて方(菓子)
- 壁紙シートの貼り方(インテリア)
- 配線の圧着方法(電車整備)
などなど。
私なんか、道具といえばパソコンしかないから困ってしまい、スマートフォンでパソコンメールを読む方法なんてやったけど、別にやり方を知っていたら、技術が必要というわけでもないし、やってて空しかった。
最後の試験は、運転免許の筆記みたいな○×で、無事取得できてよかった。(なんと、受講者全員合格!)
この資格を実際の仕事にどうにか結び付けたいけど、どうなるかな?