弛みきったJOC

　日本オリンピック委員会（ JOC）は弛み切っているようだ。JOCが競技団体、スポンサー配布用に大型ポスタータイプのカレンダーを約1000部制作した。使用した写真リオ五輪で活躍した日本女子シンクロナイズスイミングチームとして使用した写真が中国チームだったというから驚く。印刷、配布後関係者から指摘を受けてやっと誤用が判明したというお粗末さ。そこでJOCは日本チームの写真を使用した修正版を発送した。受け取った方が同じようなカレンダーが再度届いたので不思議に思ったという。JOCは写真の誤用を伏せて、こっそり送ったのだから無理もない。JOCはこれまで、エンブレムのデザイン盗用、競技場、会場設計、会場立地など次々問題を起こしている。最近英ガーディアン紙が東京五輪招致を巡り招致委員会側が国際陸上競技連盟のラミン・ディアク前会長（セネガル国籍）の息子に関係する口座に １３０万ユーロ（約１億６０００万円）を支払っていた疑惑が生じており、フランス当局が捜査に乗り出したと報じた。 BT社への支払いを認めた元招致委理事長、JOCの竹田恒和会長の国会答弁などによると、支払いは13年9月の招致決定を挟み、国際ロビー活動などの契約で7月に約9500万円、成功報酬の意味合いを含む勝因分析の名目で10月に約1億3500万円の計約2億3千万円。竹田会長は「業務への対価で正当な支払い」と主張している。世界平和、スポーツの祭典など美辞麗句の裏では魑魅魍魎が蠢いて、裏金が飛び交っているようだ。『お・も・て・な・し』の真意が『買収』だったではないだろうね。

写真は梅にメジロ