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シダの群れを観劇する~キャスト編~。

2010-09-30 01:32:18 | お芝居
千秋楽、どんなもんやったんでせう??
ひとまずはお疲れさまですた…☆m(__)m

『シダの群れ』
2010.9.6@シアターコクーン

今日はそれぞれのキャラクター&役者さんについて。
著しく文章量が偏っててごめんなさいねー。

サダヲさん=森本。
なんちゅーか、身の内のエネルギーを押さえつけてる感じが非常に新鮮で良かったです…!(人*´∀`)
あんな風にエネルギーを溜め込んで溜め込んで演じてるサダヲさん、舞台では初めて観た気がする。
岩松さんの舞台って積極的に笑いを取りに行く必要性のないお芝居やもんねー。
むしろウケ過ぎてしまうと世界観にヒビが入るし、舞台で専らガツガツ笑いを取りに行くサダヲさんにとっては、
かなり耐えるお芝居やったんちゃうかなーと。
(まぁそれでもちょいっちょい、堪え切れず小噴火してるとこありますたけどー。(・∀・))
でもそこが良かった☆抑圧されることでなんかこう色気が滲み出てる感じしたし…♪♪
またその抑圧が、森本ってキャラクターにも上手く反映されてたようにも思いますた。

まぁ普通、そんな役ドコロを(特に演劇で)サダヲさんに求める人って、あんまおらんよに。
ヘタすると、阿部サダヲって役者を使い損ねるだけやし。。。
でも岩松さんは、結構的を得たアテ書きしてはるように思いますた。
一見、ワチャワチャと落ち着きなく空回り気味に騒ぎ立てるだけのキャラのようでいて、
実は一歩引いたところで、周りの人を冷ややかに観察してたりする。
森本ってそういう、浮ついてるようで実は何かを内に秘めた底の知れないキャラクターですよに。
それって結構、サダヲさんに似通ったとこあるんじゃないかと。
サダヲさんの、広く一般に認識されたハイテンションキャラとか40歳にしてなお身に纏う少年っぽさだけでなく、
たま~に垣間見せる妙に冷めた部分も、岩松さんにはちゃんと視えてはるんやろなぁと思いますた。
ただ普通のテンションを演じるってだけじゃなく、ちゃんと内側に秘めた何かも感じさせるキャラ造形やったから、
森本と言うキャラクターを最後までドキドキ観ることができたと思います☆

森本は、基本素直な人なんやろなぁと思いますた。
良くないなぁって思ったことを、アレコレ考えず思ったまんま素直に「良くないよ」って言っちゃう。
時に皆が必要悪だと思って見て見ぬフリしてるようなこととかにも、平気でダメ出ししちゃう。
あとたぶん人を見る目は結構あるんやけど、それをずる賢く利用することができない。上手く立ち回れない。
この人きっと、子供の頃イジメられっ子助けようとして、逆に自分が皆からイジメられる。
みたいなタイプの人やったんやろなーとか思いますた。どうも素直さが人の反感を買うタイプ。
どこのコミュニティー行っても正直なことばっか言うて、つま弾きにされてきたんでせうねー気の毒にねー。

任侠の世界に入っても、やっぱりそんな性分はなかなか変えられなくて。
なんで理不尽な理由で自分が心から慕う人が犠牲になることが調和に繋がるのかも、理解できなくて。
頭ではそういうやり方が集団にとって有効な時もあるって、大人の世界はそういうもんなんだって、
納得しようと頑張ってみるけど、どうにもしっくり来なくて。気持ちが悪くて。
結果、パニックになって頭パーン!銃もパーン!・・・みたいな。
ほんま気の毒なねー。(パーン!された人達もねー)
けなげにタカヒロを慕う姿が、でも彼のために何も出来ず苦しんで爆発する姿が、なんとも切なかったのす。

でもこういう人って、いったん開き直るととても恐ろしいことになりそうな気もします。
大事な人が失われたことで吹っ切れてしまい、なんやもう分からんけどそれがええって言うんやったらそうしたるわ!
って感じで何の躊躇いもなく、今まで嫌ってた大人の駆け引きフル活用してのし上がって行きそう。
ののてぃ的に、森本は将来、あの組を牛耳っちゃうんじゃないかしらと思います。
あー、なんかそういう鬼畜上等!な森本も観てみたいなぁ…♪(オヤ話があらぬ方向へ)

つぐない♪
観劇後はずいぶんとしばらく、鼻唄ランキング独占第1位ですた。

お寿司ゲロンチョ。
これでもか!!ってくらい口にお寿司詰め込んでてわろた。
あれ多分、ホンモノのお寿司食べてたよ。毎回やるん結構キツイやろなぁ…!

お茶を入れる。
なんかねー、ちゃんと「おいしいお茶の淹れ方」してはってわろた。
まず湯飲みに湧かしたお湯をいったん注いでから、それを急須に戻す。みたいな。
習ったんやろなー☆≧∇≦

喪服。
何気に黒スーツ姿がメチャンコ男前で、キュン♪ってしてもたー。

水野との小競り合い。
このシーン、二人とも楽しそう。(・∀・)
あれは、どこまで台本どおりなんやろ?
けっこうアドリブ入ってそうやんなぁ。
森本の、台所の洗い場にスポンとお尻はまる姿がかわゆす。

神棚。
あれほんまに作ってるんかな?デタラメに釘打ってるんかな?


江口さん=タカヒロ。
正統派男前キャラやらせたら流石っす☆
お葬式ん時の、黒スーツに白いマフラー?首にかけた姿やらかっちょ良すぎた。
インテリやくざって感じー。

タカヒロは、とんだ貧乏くじ引かされてしもて不憫なことですよに。
なまじやくざとしての才覚と人望があったために、望まぬ跡目争いに巻き込まれてしもてねー。
ほんまは組のことなんて捨てて、昔の恋人と逃げてしまいたかったんちゃうかなぁ。
でもお母さんや自分を慕う手下達をほっては行かれへんし、自分が生きてきた世界=組を守りたかったから、
結局自分を犠牲にすることで、もろもろ全ての安泰を図る道を選んだんやろね。
そういうの、すんごい男前やけど、アホやなーとも思う。


風間さん=水野。
なんでせう、あのブレのなさと余裕と茶目っ気。素敵ですた☆
今度はぜひ、喜劇での演技を観てみたいなぁ。もちろんサダヲっちと一緒で。

水野は、一見とぼけたキャラクターで穏やかに見えるけど、実は森本と一番対極におる「大人」。
水面下で様々な画策を施して、タカヒロを追放しツヨシを跡目に担ぎ上げようと目論む黒幕とも言えるよに。
ただ彼にしたって、別に自分の私利私欲のためにやってるわけではなくて。
全ては組のため。何を犠牲にしても集合体を守りたかっただけなんやろけどね。
哀しいことです。


小出くん=ツヨシ。
小出くんは、舞台でもちゃんとオシゴトでけそうな子ですね♪

ツヨシはねー、もっとイライラしててもええんちゃうかなぁと思った。
ただ単純に自分が跡目を継げるかはっきりしないって状況に苛立ってるんじゃあなくて、
その跡目争いの敵であり妾の子である兄に、正妻の子である自分が少なからず憧れや羨望の念を抱いてしまっている、
その事実から生まれる如何ともしがたいジレンマにもっとぐちゃぐちゃに混乱してても良かったんちゃうかなーと。
その上でなお、最後には情に流されることなく、跡目の座を奪い取る訳ですよ。
いやーんかっちょええやーん♪(何を勝手に)

まぁ、充分イラついてたけどね。森本足蹴にしたりね。( ̄^ ̄)


蘭さん=真知。
腹の据わった極道の妻っぷりが素敵ですた。
あと、極道の世界ならではの母っぷりも。

真知さんが水野に対して示す愛情は、打算に満ちてて信用し難いとこもあるんやけど。
もろもろヤヤコシイ事情を取り除いてしまえば、そこには純粋な「愛」があったんやろね多分。
まぁでもあの世界に生きててそれを確認することは、きっと永遠にでけへんのやろけど。
息子を奪われ、愛する人とも結ばれない(むしろ最終的に敵対)。
極道の妻とか絶対いややわー。


芽衣ちゃん=ヨーコ。
はんなり京都弁、がんばってたなぁ♪かわゆかった♪

もともと気の優しい女性なのが、生来の無意識小悪魔的魅力がどんどん悪いオトコ&運命を引き寄せてしもて、
抗うこともできず、破滅へと引きずり落とされてまったと。。。かわいそす。。。


公園くん=佐々木。
すんごいハマってたなぁ!
R2C2でさんざ地味地味言われてたけど、地が地味って俳優さんにとっては有利かもね。
固定のイメエジがない分、どんな役にも違和感なく同期できるもんね。

いや、かっちょ良かったですね!
ののてぃ的に、今回の登場人物の中でいっちゃん女性ウケがええキャラやったんちゃうかと。
あの適度な軟派さがええよねぇ☆世渡り上手そうやんな。


のりこさん=リン。
三木作品以外での演技って初めて観た。多分。
リンの言動はいくぶん粗野なんやけど、端々に見せる女らしさがいじらしかったです。
でも、旦那も佐々木もヨーコさんに取られちゃうのよに。。。


尾上さん=藤井。
恐らく初めて拝見しました。
チャラーい、でも憎めないチンピラっぷりが良かったです♪


さん=オカムラ。
こちらも初見の方。
オカムラはなんか、無邪気ゆえの残酷さを感じるキャラクターですた。


その他気になったシーン等。
コーヒールンバ。とりあえず着うたをダウンロードしますよね!
幕切れ。キョットーンですよ。やられますた。

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