銀ステ根なし草

銀のステッキ旅行・スタッフの雑記帳

マイク・パフォーマンス

2009年08月29日 | のほほん同志Aの日常
朝、何やら悲しげなマイクの声で目を覚ましました。
どうやら選挙カーが近づいてきたようです。

そう、明日は衆議院選挙の投票日。
各候補、泣いても笑っても今日が最後ということで、声も悲壮です。

「…みなさん、○○党は、金の猛者です。自分のことしか考えていません。
 △△党は、2年前には、全然ちがうことを言っていました。
 一貫性がまったくありません…」

張りのない、恨みがましい口調が、ふつうの選挙カーとはあまりに違うので、
思わず寝起きのぼんやりした頭で、ふんふんと聞いてしまいました。
けれど疑問は、「で、あなたはどこの誰なの?」
結局、この人が何者かは分からないまま、マイクの声は遠くなっていきました。

…あの人は厳しいやろなぁ。
それが、今日の第一声。


日中、街へ。
繁華街に出ると、あっちからもこっちからも街頭演説の絶叫。
マイクがウァンウァン響き、やかましくってしょうがない。

こちらはもう、期日前投票を済ませているので、あまり聞く気もなし。
うるさいのは大の苦手なので、
しまった、こんな日に街に出てくるんじゃなかった…と後悔しながら、早々に引き上げました。


それにしても、誰かに何かを伝えるのって本当に難しい。

小学校で教師をしている知人の話。
「新米の先生ほど、子どもが騒いでたら声を張り上げる。
 ベテランは逆。ささやくような、小さい声で話す。
 静かにしないと聞こえないから、子どもたちも静かになる」

高校生のころ、ピアノの先生に言われたこと。
「感情をこめて弾くというのは、感情に身を任せて弾くことじゃない。
 それはただの独りよがりで、聴衆はしらける。
 感情を、できるだけ抑えて抑えて弾きなさい」

添乗員をしていての実感。
「こんなに言ってるのに、誰も集合時間を聞いちゃいない…!」 (とくに女性グループ)

共通して言えるのは、本人が必死になって声を張りあげれば張りあげるほど、
相手は聞く気を失うらしいということ。

…とすると意外にも、今朝のあの恨み節の候補者が一番、聞く気にさせたかも。
いったい、どこの誰だったのでしょう。


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