NoMa's Blog

一日を振り返りながら…。今日の終わり、継ぎ目の時間に綴る言葉。ボサノバを聴きながら…。

Wise Up - Aimee Mann

2007-05-29 00:35:21 | 音楽 ・ 詩篇 ・ 絵画等




穏やかにそっと、その曲は始まる。





シンプルに、繰り返されるいくつかの音。





浮かび上がるポートレイト、そこに色彩は無い。





ただ、そして静かに時を刻む、ゆっくりと…。





その様々な瞬間は、苦悩を閉じ込めたもの…。





曲は淡々と時を刻む。





ある時、その音の抑揚が、少しばかり陽へ向い始める…。





哀しみの写真たちは、微かに色付いて…。





終わりへと向う楽曲。





色彩は辺りを照らし、哀しみを明日へと導く。





ただ、美しく、シンプルな光。





哀しみを、喜びで抱きしめる。





光、それは永遠の憧れ…。





わたしにとって。





美しいもの。





それはいつだって、光にあふれて…。





Wise Up - Aimee Mann http://www.youtube.com/watch?v=8eK8Edl-Htg&mode=related&search=






glasses

2007-05-23 00:17:27 | 音楽 ・ 詩篇 ・ 絵画等


眼鏡を手に入れた帰り、カフェで一息つこう。




煙草を吸いたかったわけじゃないけど、外のテーブルでカフェラテを飲む。




青く、遠くまで見えた空はもう、景色をかえて…。




今日は有意義に過ごせたような気がする。




昨日はなにをしたっけ? そして明日はなにをするだろう…。




通り過ぎる人、そして心地よい風を感じながら、見上げれば三日月。




今日は眼鏡を買った。




明日からは視界が、モノの輪郭がハッキリするだろう。




涼しい風が通り抜ける…。




それはこれから先の自分も、少し鮮明になるような、そんな気分にさせた。




カフェラテを飲み干し、席を立つ。




気のせいだと気付かないふりで…。






気狂い 。

2007-05-16 00:29:26 | Weblog




同じ時期に、同じ傾向の夢を連続でみる癖がある(笑)




夢はその時の精神状態を如実に表すことが多いが、自己分析することで自分の置かれた状況や、心のありようが見えてくるようだ。




ここのところ、よくみる夢は 『気狂い』 の夢。




夢の場面、場面に現われては、意味の解らない独り言や、笑いを誘うオカシナ行動を
繰り返しては去ってゆく(笑)




ピエロとはニュアンスが違うのだが、嫌味のない笑いを誘う人物だ。




夢診断の本によると、暗さや悪意を感じない狂人の夢は、予期せぬハプニングをあらわすんだとか…。




そんなこと言われたって、なにもわからない(笑)




予期せぬ、喜ばしい出来事ねえ…。 なんだろホントに。




仕事の夢じゃないだけ、良しとしましょうか。







詩人に会いにゆく…

2007-05-13 23:47:17 | Weblog



今日は友人の主催するLIVEイベントのため新宿へ…。




しかし目的は別にあったとも言える。




Blogに10年前の新宿東口でよく見かけた『私の詩集買ってください』ってプラカードを持った女性の話しをした。




やはり、自分の知り合いも一度は見掛けた事があるようで、メールが何通か届いた(笑) 次のようなメールを貰った。




『blog読みました。で、超ビビリました!

というのは、今日新宿の西口の、ちょうどJRにも通じている京王線の駅入り口近くの歩道の柱(上が歩道橋)を背にして、"わたしの詩集"とダンボールに書いたのを首から下げて立っている少女(?)見ました。時間は、21:30頃だったと思います。
確かに綺麗な顔立ちで、でも目は正面をジット見つめていて、イッチャッテるようにも見受けられました。
あまりに鮮烈で、自分もだいぶ昔に(10年前?)同じような感じで立っていた少女を
見た事があり(同一人物?でも結構若く見え…)
まだこんな事してる人がいるんだ~と思いました。
なんか誰かにやらされているのかなともフト思いもしましたが。
そうではないかもしれませんね。』





ま、まさか…。 10年以上経過した今でもまだ、まだ続けているのか…。信じられない。場所は改装された東口ではなく、西口のようだが…。このメールを送ってくれたのは以前、一緒に活動していたDrですが、もうひとり、現在活動をさせて頂いているGの方からもメールを頂いた。




『まず、ブログを見て思い出したので・・・(詩集を売ってる女性の話)
僕も会った事あるんですよ。当時バンドをやっていて、バイト先が新宿御苑の方だったのですが、出会ったのはJR東口だったと思います。僕も曲の作詞をやってたので興味があってちょっと話してみたような記憶があります。ただブログにも書いていたように、周囲の視線もあって短い時間だったと思います。で肝心の詩集なんですが、買ったように記憶してますが、中の記憶があんまりないんですよね。
明るい内容ではなかったのと、歌詞の参考にするにはセンテンスが長くて、あんまり興味がわかなかったのかなと。』




もはや都市伝説化しているような気がするが (笑) あまりにもタイムリーな上に、気になって、会いたくて、 LIVEイベントは21:00で抜け出し、新宿西口へ向った。



新宿副都心の高層ビル群を右手に見ながら進み、 総合遊戯ビルのカレイドがある交差点を渡って、さくらやが入っている新宿パレットを過ぎたら、小田急の入り口が見えてくる。ここにいるはずだ!



占い師や、 路上販売、 『手相の勉強をしてます』とあやしく近づく新興宗教の勧誘の方々はいらっしゃったケド、彼女はいなかった…。




『東口では?』 そんな風に思い、 来た路を戻り東口へ繋がるガード下を抜けてJR東口改札へ向う。




相変わらず人が多い。流れる群衆…。でも最近は新宿も綺麗になったもんだ。新宿ALTAの画面を後ろに見やり、ようやく地下へ向う階段を下りる。



目的の人は…やはり、そこにはいなかった。



ねえ、 あのさ、 オレは、なにをムキになっているんだろう?時空を越えて、過去の自分にでも会いにゆくつもりか?




週末の終わりを楽しむ人々の笑い声、そして笑顔…。通り過ぎる車のクラクション。 ざわめく夜の光…。 その中を独り彷徨う自分。




本当に会いたいのは、詩人ではなく、あの頃の空気、 あの頃の自分なのかもしれない…。未来はきっと限りなく続き、時間は自分の友人であると信じていたあの頃。センチメンタルなノスタルジー…。最悪だ(笑)




新宿を後にして、帰りの地下鉄車内、独り窓際に立つ。映りこむ自分の姿。




『今は2007年さ…。』




週末の深夜、 過去から無事、帰還した…。 





The best poems ever

2007-05-12 00:20:17 | 音楽 ・ 詩篇 ・ 絵画等
英語の詞をいくつか読んでいるんだけど…。




思った以上に難解で(笑)




やっぱりラテン語やら、なにやら、入りこんでいるみたいで…。




逆に、物凄く単純なものもあるんだけど。




母国語として言語をあやつる程のスキルが無いと、結局は無意味なような気がして…。




どうして自分は英語詞をやっているのか? 自問自答してみたりして…。




だからと言って、日本語をこねくりまわして、英語をサビで乗っけたりするようなのは苦手、苦手(笑)




難解な作詞で、結局はなにも歌っていないような…。




でも、それでも、いいとするリスナーは大勢いる。




なんて、少し愚痴を言ってみたりして(笑)




十年以上前に、新宿の東口に出る改札の地下通路で、柱の影に真っ直ぐに突っ立って、首から『 私の詩集買ってください 』っていうプラカードを提げていた女の人を今でも思いだす。




物凄く眼がきれいで、でもそれは完全にいっちゃってる眼でもあり、微動だにせず、ただ一点を見つめて立っていて…。




通り過ぎる人は指差して笑ったり、 『頭イカレテル』なんていう輩もたくさんいた。 でも身じろぎしないで、本当にズット凛として立ってた。




いまストリート(あえてこの死語を使うよ)で、 慣れ親しい素振りで詩集やら、 相田みつを氏のモノまねをして、毛筆で格言を売付けるマガイモノの奴らとは完全に違ってた。 闘ってたよ。




結局、 そのひとはいなくなった。 でも数年間はいつもいたと思う。 今思えば、 彼女の詩集買っておけばよかった。 どんな言葉がそこにあったんだろう…。 もしかしたらクダラナイ代物だったかもしれない、 でも、 誰かのまねをして、 そこに立っていたわけじゃなかった。 それだけは支持したいと思う。





例えば、アメリカで盛んな poetry reading なんて、 観てみたらなんだかHip Hop みたいだった(笑) でも文化として根付いてるんだから問題無い。




高田馬場の Ben's Cafe http://www.benscafe.com/ja/で確か、 poetry reading やってたと思うんだけど、 そこに出演してた若い彼が、完全にN.Yスタイルの poetry reading で(笑)
『 Yo、 Yo、 オレは、なんとかカントカ~ 』って感じで振付けでやってたんで、 猛烈にへこんで…。




でも、オレ自身もたいしてかわらないのかもしれないな…。





あぁ、 あの人に会いたい、 新宿でひたすらに真っ直ぐな視線を貫いていたあの、 少しイカレタ、けれど素敵な、透明な眼をもつ女性に…。




叶わぬことだけれど…。




時間と、 出逢いと、 タイミング。




重なった偶然を見逃すな。

...

2007-05-11 01:27:48 | 音楽 ・ 詩篇 ・ 絵画等


誰かがいま泣いている、 世界のどこかで、



理由もなく泣いている、 世界のなかで、



私のことを泣いている。






誰かがいまわらっている、 夜のどこかで、



理由もなくわらっている、 夜のなかで、



私のことをわらっている。






誰かがいま歩いている、 世界のどこかで、



理由もなく歩いている、 世界のなかで、



私にむかって歩いてくる。






誰かがいま死にかけている、 世界のどこかで、



理由もなく死にながら、世界のなかで、



私をみつめる。





R.M.Rilke