英語の詞をいくつか読んでいるんだけど…。
思った以上に難解で(笑)
やっぱりラテン語やら、なにやら、入りこんでいるみたいで…。
逆に、物凄く単純なものもあるんだけど。
母国語として言語をあやつる程のスキルが無いと、結局は無意味なような気がして…。
どうして自分は英語詞をやっているのか? 自問自答してみたりして…。
だからと言って、日本語をこねくりまわして、英語をサビで乗っけたりするようなのは苦手、苦手(笑)
難解な作詞で、結局はなにも歌っていないような…。
でも、それでも、いいとするリスナーは大勢いる。
なんて、少し愚痴を言ってみたりして(笑)
十年以上前に、新宿の東口に出る改札の地下通路で、柱の影に真っ直ぐに突っ立って、首から『 私の詩集買ってください 』っていうプラカードを提げていた女の人を今でも思いだす。
物凄く眼がきれいで、でもそれは完全にいっちゃってる眼でもあり、微動だにせず、ただ一点を見つめて立っていて…。
通り過ぎる人は指差して笑ったり、 『頭イカレテル』なんていう輩もたくさんいた。 でも身じろぎしないで、本当にズット凛として立ってた。
いまストリート(あえてこの死語を使うよ)で、 慣れ親しい素振りで詩集やら、 相田みつを氏のモノまねをして、毛筆で格言を売付けるマガイモノの奴らとは完全に違ってた。 闘ってたよ。
結局、 そのひとはいなくなった。 でも数年間はいつもいたと思う。 今思えば、 彼女の詩集買っておけばよかった。 どんな言葉がそこにあったんだろう…。 もしかしたらクダラナイ代物だったかもしれない、 でも、 誰かのまねをして、 そこに立っていたわけじゃなかった。 それだけは支持したいと思う。
例えば、アメリカで盛んな poetry reading なんて、 観てみたらなんだかHip Hop みたいだった(笑) でも文化として根付いてるんだから問題無い。
高田馬場の Ben's Cafe
http://www.benscafe.com/ja/で確か、 poetry reading やってたと思うんだけど、 そこに出演してた若い彼が、完全にN.Yスタイルの poetry reading で(笑)
『 Yo、 Yo、 オレは、なんとかカントカ~ 』って感じで振付けでやってたんで、 猛烈にへこんで…。
でも、オレ自身もたいしてかわらないのかもしれないな…。
あぁ、 あの人に会いたい、 新宿でひたすらに真っ直ぐな視線を貫いていたあの、 少しイカレタ、けれど素敵な、透明な眼をもつ女性に…。
叶わぬことだけれど…。
時間と、 出逢いと、 タイミング。
重なった偶然を見逃すな。