まだ外気が静かに息を潜める早朝、
ふと散歩を兼ね、少し離れたコンビニへ…。
家族はまだ夢の中。
降り続いた雨は上がっていたが、予報どおり曇り空。
静かに冷える道筋には鳥のさえずりだけ。
寺の入り口を掃除する方から『おはようございます』との声を掛けられた。
坂を上り、見上げれば雲の隙間から光。
導き、すべてを肯定するような陽光にざわめき、
また、後押しするように朝の澄み切った風が吹いた。
これから、そして可能性を信じて疑わなかった
十代の頃の感覚がふと蘇り、少し揺れた。
朝の匂いはそんな風景を思い出させる。
まるで懐かしい誰かに会ったかのように。
懐かしさに気付いた心は、教えてくれるだろう。
まだやれる、行けると。
あれから一年経った。
我々はまだやれる。
まだ行けるのだ。
そこに朝日が降り注ぐ限り。
陽出づる国の民なのだから。











