能見台発・・

誰もが毎日楽しくパソコンに向かい、自分に役立つ多くの情報を得るとともに、自分の思いも発信してほしいと願う。

浅草のお好み焼き

2007-06-15 | 感動


お好み焼きは大阪と広島が本場だと思っていたが、
浅草にも戦前からの有名なお好み焼き屋のあることを知った。
先代(創業者)は女性で、浅草を愛する作家や芸能人の
ご贔屓を得て、ここは彼らのたまり場ともいえる店だったらしい。

昭和20年3月の東京大空襲で焼け野原となった浅草に
いち早く店を出し再開したのもこのお好み焼き屋「染太郎」。
今は、昔ながらの木造住宅の店を長男夫婦が引き継いでいる。
先代は生前、息子が鉄筋のビルにしようと拡大を提案したが、
「今にわかるから」の一言だけでそれを受け付けなかった。

また、有名人との交流を軸に自伝の出版を提案してきた出版社には、
この店は有名人だけでここまで来たのではなく、名もない人々に
支えられて、やってこられたのだからと、これも断った。

要するに、いつまでも主人の心遣いの行き届く範囲で、
誰にでも喜んでもらえる店でありたいと思っていたのだろう。
それでこそ庶民の味覚「お好み焼き」を愛するおかみの心意気といえる。

関西で育った私は、神奈川に住んで35年になり、
横浜では現住所の能見台を始め、自信を持ってお勧めできるお好み焼き屋を
いくつか知っているが、東京でおいしいお好み焼きを食べた記憶がない。
機会があればぜひ一度「染太郎」へ行ってみたいと思う。

今日のランキング

最新の画像もっと見る

コメントを投稿