徒然BOON

徒然なるままに気になることを綴ります

風光る 第212話

2016-02-23 00:01:30 | 「風」のひとり言

鳥羽街道の小枝橋(鴨川に架かる橋)付近で、布陣していた薩摩軍と、滝川元奉行率いる

旧幕府軍の先鋒隊が対峙。

『入京する内府公(慶喜)の先駆けである、速やかに道を開けい』

『聞いちょらん、そも禁裏へ参るのにその厳重な武装はなんだ、解かんうちは通せん』

『そっちこそ武装を解いてからものを申せ、朝廷に従う我らを武力で止めるこそ帝への不敬だ』

と、狭い道でにらみ合いが続いた。

 

『このままでは埒が明かん、日も暮れるし、一発脅して薩摩軍を蹴散らしましょう』と滝川元奉行に

進言する部下。

装填した大砲を薩摩軍に向け・・・

ドガァン

砲撃しなくても、大砲を薩摩軍に向けるだけで怯むだろう、と考えていた滝川元奉行のすぐ

背後で旧幕府軍の大砲が爆発?

大砲の付近いた者など死傷者多数。滝川元奉行も飛んで来た破片で顔とにかすり傷を負った。

『ま・・・ まさか  撃ったのか・・・?』と、震えながら薩摩軍へ視線を向けた元奉行。

と、滝川元奉行が騎乗している馬が突如暴走。 操縦が効かず、大坂方面へ戻って行った。

馬上の滝川元奉行は「馬が勝手に~』と喚くも、暴れ馬に必死にしがみつくのが精一杯。

歩兵らは指揮官の逆走を見て、『退却?』『退却か?』か、混乱。

そこへ、『旧幕府軍は怯んだど。 一気に攻めんかー』と号令する薩摩の指揮官。

こうして、鳥羽伏見戦が始まった。

らしい。

   装填していた旧幕府軍の大砲が爆破した画を見た時は、装填ミスなどによる

   暴発かと思ったが、どうやら薩摩軍が砲撃したらしい。

   P310の2コマ目の人。最初、薩摩軍の指揮官に見えたから、ちょっと頭がこんがら

   がった。 よくよく顔を見ると、薩摩の指揮官ではなく、会話の内容からしても

   滝川元奉行の部下だろうと思ったが、似たような顔をして、同じような服装だから

   ???ってなった。

   本誌の滝川元奉行は馬の所為で現場を離れたって描かれているけど、はっきり

   逃亡した、敗走した、と書いてる解説もある。 ものは言い様だね。

 

滝川元奉行隊とは別ルートとった会津隊が伏見に布陣。

伏見奉行所の目と鼻の先に、薩摩軍が布陣しているが、東側の桃山に布陣している

彦根藩(徳川譜代大名)が山頂から砲撃すれば、御香宮を陣取る薩摩軍にかなりの

ダメージを与えらえるはずです、と顔見知りの会津隊隊長に説明する土方副長。

   おお、猫の喧嘩と一緒だね。高い位置にいる方が有利。

   そして御香宮の脇には大きな荷を背負って駆け足で逃げていく親子3人が。

   そういえば鳥羽伏見の合戦では市井の人々の犠牲は出たのかね? 家屋敷・

   家財道具全てを焼かれる市街地での戦は避けて欲しいね。 どうしてもなら

   関ヶ原みたいに原野とか、河原とか、収穫の終わった畑とかでやってくれって。

確かに、あの上からなら市街が見渡せ、遠くの援護にも役立つ。だが向こうが

仕向けてこぬ限り、けっして手を出すなというのがわが殿(会津公)の厳命。

そこは耐えてくれよ、と土方副長に念を押す隊長。

『――― 開戦し(はじまり)ますかね?』

腕を組み、鋭い眼光だが口元には微かに笑みを浮かべて隊長に問う副長。

『どうかな。和議でも開戦でもどちらでも構まないが、薩摩は戦って勝つしか生き残る

道は無いと考えているはずだ。』

   この会津隊隊長。一見温和な御仁に見えるが土方ら同様、熱い闘志を

   内に秘めいるらしい。 齢60過ぎ。楽隠居しても良い年でも、第一線で働く。

にやり、と口角を上げ、

『仕掛けてくるだろう。 江戸であんな卑怯をやった奴らだ。今更大義名分にこだわるとは

思えん。

―――来るがいい! 260年の泰平を守って来たのは徳川幕府だ。

卑怯者どもが取って代わろうなどあり得ぬ事を思い知らせてやる!』

 

 

はっと目覚めた沖田組長。

   城郭の隅で寒空の下、武運を祈っていたのが堪えたのか、発熱した模様。

布団の中で、玉のような汗を浮かべ、荒い呼吸で、ゴホゴホと咳をしながら、

虚ろな眼に映った局長に『開戦になりました・・・ 今・・・』と、うわごとの様に話す沖田組長。

看病していた主人公も『え?』と困惑していると・・・

ゴフッ

喀血した沖田組長。 苦しい息の下で『 ひ じ かた さん 』と呼びかけ・・・

『総司? 夢でも見ているのか?』と意識の無い沖田組長に話しかける局長に

患部(右肺)への“手当て”を頼んで、南部医師を呼びに行った主人公。

   沖田組長・・・幽体離脱はまだ早いですよ。それとも例の驚異の聴力ですか?

   確か以前、療養に入ったころ、一町先の内緒話も聞き取れるって言ってたけど

   大坂から伏見の爆撃音が聞き取れるほどパワーアップしていたとは(笑)

   余計な事に体力使わないで、療養してくださいな。

   因みにグーグルで調べたら約44キロ(大坂城~伏見)、徒歩8時間!

局長の“手当て”が効いたのか、咳込むことなく眠っている沖田組長。

無理に起こして解熱剤を飲ませるよりこのまま休ませている方がいいと南部医師。

“手当て”していた局長と代わて自分の手を沖田組長の背に当て、もう一方の手を

局長に掴んでもらい、自分を通して局長の力を沖田組長に伝える主人公。

   届け 届け

    局長の愛情

     南部先生の熱意

      私の祈り

       どうか届いて――

 

伏見の町中でも銃撃戦が始まった。 会津隊と新選組、小銃・大砲で応戦するがじゃんじゃん

撃ちこんでくる薩摩軍にこのままでは勝てぬと、刀槍の少数精鋭を編成し、御香宮の背後に

回り込ませて、薩摩陣営に斬り込む作戦に変更した土方副長。

御香宮への砲撃は桃山に陣取る彦根藩に任せて・・・と、会津隊長らと作戦をたて直していると、

『―――しかし、妙ですな』と、斉藤っじゃなかった山口組長が口を開いた。

   斉藤さん 久々のご発言。 ところで、今の斉藤さんの肩書きって何? 組長でいい?

桃山を指さし、『山頂の龍雲寺にあるはずの彦根の大砲がいっこうに御香宮を攻めている

様子がありません。 もしや山頂の陣に薩摩軍が攻め入ったのではと・・・』と、指摘すると、

副長も見上げ、『しかし争っている様子も見えないが・・・?』と訝しげ。

 

その桃山の異常は、物見と称して勝手に行動し、かなり大きな松だか何だか解らん木の

上の方に登って、周囲を偵察していた銀之助(&泰助)も気づいた。

『おかしい! 龍雲寺には彦根藩がいるはすなのに あの旗は・・・ 薩軍の!?』

 

ふと、沖田組長の声が 聞こえた気がした土方副長。

・・・総司?

 

その時 

 

ドオオオオオン

 

『奉行所が―――!!』

 

 

次号へ

 

 

 

泰助らよ。あまり井上源さんに心配を掛けないでくれ~。 だってもうすぐ源さんは・・・

それにしても彦根藩。徳川四天王の一人を藩祖とし、“外様大名のにらみ”として

街道の要所(琵琶湖のそば)の彦根に領地をもらい、大老として幕府を支えた事も

あったのになぜ、いざという時に・・・

寝返った理由の一つに、桜田門外の変 が上げられるらしい。 登城する大老に護衛が

多数付いていたのに少数の水戸浪士に討ち取られた責任として、幕府から10万石も

減俸と処分され、軽傷や無傷だった護衛らも切腹させられたこと、またこの時の元将軍が

水戸藩の出身の慶喜公ってことも、水戸に恨みを持つ彦根としては薩摩方についた理由の

一つらしい。 恨みだけでなく時勢を見据えての行動かもしれないけどね。

あ、護衛らが大老を護れきれなかったのは、雨天により刀の柄に袋を被せてて、咄嗟には

刀を抜けず襲撃への対応が遅れたから、という・・・(*_*;

よく旅装の武士も刀に柄袋を被せているけど、あれ不思議に思っていた。

道中や山道などで山賊に遭うなど危険な場面があるんじゃないかと思うが汚れないように

柄袋を被せていて、いざという時に間に合っていたのかと。

 

ま、いろいろ運というか、何というか・・・

 

この後も旧幕府軍にとって、 まさか!  まさか! の事態が続くらしい。

 

いよいよ新選組の下り坂が急激になって来た。

 


風光る 1~6巻 無料で読めるぞ

2016-02-20 18:59:36 | 「風」のひとり言

急にブログの閲覧数がどかっと増えたのは、

ヤフーブックストアで無料公開が始まったのが理由らしい。

第1~6巻の途中まで(池田屋の場面以降はおあずけ)

3月3日まで無料公開。

最新巻(38巻)売り上げアップの援護でしょうか・・・?

 

あ、38巻発売PRをしていてなんですが、実はまだ買っていません(笑)

内容は知っているので、早く買わなきゃっちゅう意欲が・・・

来月に他の本とまとめで買おうかなっと。 ポイントも10倍付くし❤

それに、昔に比べ風光る熱?は・・・下降気味です(笑)

今日こそ、212話を書こうとPC立ち上げたけど、他の作業をしてしまった。

あ、内容がつまらない訳ではない。 内容が難しくなったし、沖田先生は

回復の兆しが見えず、面白おかしく書けない。

面白いところ・・・ 強いて言えば・・・扉絵の画。 

初見、『え、誰?』と思っちゃった。 主人公だとすぐわかったけど、

なで肩で有名なアイドル桜井〇氏に並み、否、それ以上のなで肩に見えて、

思わず沖田先生を庇って肩を負傷した際、確か主人公が肩を出して

薬を塗ってもらう場面と見比べてたくなった。

あの場面、何巻だったかな? 18? 20? 26? と手にとって

ぱらぱらめくっては、あれ違うな。 確か坂本龍馬絡みで三番隊に

移動した時の出来事だから・・・

と、そのあたりの単行本を捜してやっと、23巻か、と見つけた。

23巻と見比べ、やっぱり肩が・・・ 

脱臼でもしたんかー、と一人突っ込。

と、無駄な時間を費やし、こんな時間。

では。