昨年(2015年)の真夏に、上記施設を参拝・参観した感想を
約1年も経ってから書くのもなんだが・・・
苔寺 シーズン到来
ってことで思い出しながらつらつらと。
(庭一面の苔は120種余り、梅雨の時期が最も美しい、らしい。)
午前10時
西芳寺(苔寺)を参拝するので、最寄りの上桂駅から徒歩で向かった。
最寄駅から苔寺まで徒歩20分ぐらいか? グーグルマップで徒歩ルートを検索し、
最短ルートを選んだら、住宅街の中の(一部車不通の細い道あり)まあまあ起伏が
ある道のりで、そしてとにかく暑かった。
8月上旬、京都どころか日本中が猛暑となった日であった。
午前9時30分頃、門前に到着。でも、開門時間まで外で待たされる。
しばらく待っていたら開門した。その際、参拝書を提示して門をくぐる。
本堂につながる建物で受付。(一人3,000円を納める)
ここでまた、しばらく待たされる。受付で朱印帳も頼んでおくと、本堂を出る時には
もう出来上がっている。 西芳寺の朱印は、ページを見開きで(2ページ)使って
坊さん?の絵も描かれている、一風変わった朱印。 (値段は忘れた)
本堂に案内される。 これは広い、本堂内に文机がずら~と整然と並んである。
席は自由。 縁側には椅子席もあり。 100席? 150席以上はあるかも。
ただし、空調はない。 扇風機もない。涼は自然の風のみ。 当日は無風だった。
真夏の京都は扇子が必須。
文机には、お経を書いた紙と、庭園案内図、木のお札、汚れ防止のわら半紙、
机の傍には書道道具が用意されている。
また、暫し待つと、事務方さんが現れ、内容を説明する。
お経を3回唱える(参加者も一緒に唱える)、坐禅和讃を読む、木のお札に願い事と
住所・氏名を書いたら、仏前供える。 後日、お札を焚いて願いが天に届けられる?
そのあと、庭園拝観へ。
般若心経を書いた、と誰かのブログに書いてあったが、この日は写経はなかった。
今は写経しないのか、季節や時間によっては写経するのかどうか、不明。
何よりびっくりしたのは読経。
住職?と、あと二人の和尚、3名で読経が始まった。
葬儀等で唱えられる読経は
まあ~ かあ~ はん~ にゃあ~ はあ~ らあ~ みい~ たあ~
って感じのゆるいテンポだが、
苔寺は
まっ かっ はんっ にゃっ はっ らっ みっ たっ しんっ ぎょっ
と、超高速!
三人のお坊さんが、息づきをずらすことによって、途切れることなく般若心経が
3回唱えられる。あの早いペースで唱えることでだいぶ時間は短縮されるのでしょう。
参拝者も一緒に唱えても良いし、経文を目で追うだけでも良いが、ちょっと気を抜くと
『あれ? 今、どこ唱えてる??』ってなるぐらい(笑)
いよいよ庭園へ。
事務方のようなお坊さんが、入り口まで案内し、庭園について解説してくれた。
後は自由に庭園を回遊する。
正直… 『すっごい苔の絨毯』を想像(期待)していたので、一部苔が剥げていたり、
枯れているところもあり… 苔の維持管理は大変だな、と。
真夏で苔が乾燥気味ってこともあるが…
桂離宮
午後3時から参観。
最寄りの桂駅から徒歩で桂離宮へ。
グーグルマップの徒歩ルートで検索し、その案内通りに進んで行くと…
ここで要注意。
グーグルの案内は、参観者の出入り口の門ではなく、搬入用の門?を案内する。
ルート案内のまま行くと、開かずの門 にたどり着くので、駅から徒歩で行く場合、
事前に桂離宮の周辺をよく調べ、参観者が出入りする門が、敷地のどこにあるのか、
よく確認してから行った方が良い。
門には事務方が居て、参観許可書の提示を求められる。
事務室の受付で、再度、参観許可書を提示。
そして、本人確認をするため、免許証等の提示を求められる。
実は本人確認できるものを持っていくのを忘れてしまっていた。 忘れたことに
気付いたのは新幹線の中。今さら戻れないし、参観許可証は持っているから大丈夫
だろうと楽観していたが、いざ受付で忘れたと言ったら、何か他に名前が書いて
あるものを持っていないのか?と、しつこく、しつこく、問われた。
ーありゃ~ 意外と厳しいんだな… まさか、見学させてもらえないとか…
とちょっと不安になったが、何とか入れてもらえた(ほっ)
ー別に悪さなんてしないし、日本の貴重な文化財を見てみたいだけなんだよ~
って心の中で受付の方に念を送ってた(笑)
受付の方がわりとぶっきらぼうで強面で、身体も大きくてちょっと怖かった。
後で知ったが、皇宮警察が管理しているんだそうな。
どうりで、ガタイが良いわけだ。
● 苔寺の参拝は 6月(梅雨の時期)が良い。
● 宮内庁管理の施設に行く際は、保険証や免許証等の持参を忘れずに。
● 真夏の京都観光は、避けた方が良い。 行くなら扇子必携(笑)