つれづれに 

老いてゆく日々、興味ある出来事に私見を添えた、オールドレディーの雑記帳です。

コロナも怖いが、デモも怖い・・・

2020-06-16 | どうでもいいことですが

 アメリカ・ミネソタ州で発生した、白人警官による黒人男性の圧迫死事件に対する抗議デモは、あっという間に全米に広がった。トランプ大統領は「法と秩序」の維持のため連邦軍の投入をちらつかせ、暴力的なデモや略奪の取り締まりを優先する姿勢を強調。被害者の男性や黒人社会への共感は示さず、デモ参加者の怒りを増幅させているという。
 目撃者が撮影した約10分間の動画には、白人警官の膝で首を地面に押しつけられた被害者の黒人が苦しそうに喘いでいる姿が撮られている。それを見た複数の通行人が暴力行為を止めるように促したが、警官たちはそれを無視し続けた。それから7、8分が経過し、まったく動かなくなった被害者は救急車で近くの病院に搬送されたが、到着直後に死亡が確認されたという。
 事件に関わった4人の警察官は免職となり、主犯格の警官が第2級殺人罪で、他の3人は第2級殺人ほう助罪および第2級故殺ほう助罪で起訴されたという。第2級殺人罪の最も重い刑は禁錮40年だとか。
 ちなみに、懲役とは有罪判決を受けた人物を刑務所に拘禁し刑務作業を行わせる刑罰の一種。禁固刑とは「労務作業のない身柄拘束刑」になる。禁固刑になったときには、刑務所に連れて行かれて身柄を拘禁されるが、作業をさせられることはない。日本は強制労働がある懲役刑か、強制労働のない禁固刑の2種類がある。が、アメリカは禁固刑のみで、これは国の方針が「日本の刑務所は更生、アメリカは隔離」を目的としているためだとか。
 新聞やニュースで、禁錮300年とかいう変な判決が報じられることがあり、馬鹿げた数字にビックリする。が、アメリカでは、法制度として単純加算されることがあるため、たくさんの罪を犯せばその分どんどん刑期が延びるそうである。だが禁固刑となって、刑務所内で何もせず、毎日ただ「食っちゃね、食っちゃね」で過ごすというのは苦痛だろうネ。
 それにしても驚いたのは、ミネソタ州の法律では、この事件で訴追された元警察官に有罪判決が下されたとしても、被告が拒否しなければ年金を受給する権利があり、早ければ50歳から申請できるという。仮に55歳から受給した場合、年間に5万ドル=日本円で540万円ほどが支払われ、30年間で約1億6000万円が支給される可能性があるとか。日本では夫婦2人で年間300万円あるかないかだろう。一体、アメリカの年金制度はどうなっているのか、うらやましい限りである。
 
 ネットに「黒人奴隷の歴史について」詳しく書かれていた。どこがどう違うのが、ただ肌の色が違うというだけではないらしい。だが、黒人の中にも大統領になった人もいれば、医者や弁護士、政治家、実業家、軍の司令官など、色々な分野で活躍している有能な黒人もたくさんいる。要するに、貧しい家庭に生まれ、学歴もない。財産もない無教養な黒人が差別の対象になるのだろう。
 昔はユダヤ人もずいぶん迫害された。が、莫大な財産、地位・名誉などを手に入れた社会的成功者を差別する者などだれもいない。トランプ大統領は白人至上主義者だが、娘婿はユダヤ人だ。優秀な頭脳を持ち、資産家という彼の好条件がトランプ氏に認められたのだろうね。
 そのトランプ大統領について、昨日の朝刊におもしろい記事があった。『トランプ米大統領は12日放送されたFOXニュースのインタビューで、11月の大統領選で敗れた場合の対応を問われ「勝てなければ、勝てなかったということだ。他のことをする」と語った。一部にある「敗北してもホワイトハウスに居座る」という観測を否定した。また、「それ(敗北)はわれわれの国にとってとても寂しいことだ」とも述べた』そうである。
 彼はもう秋の選挙戦はヤバイ、そう思っているのかなあ。彼は実業家だから、自分の利益にならないと分かったら、さっさと身を引くかもしれない。アメリカのためにはそれでよし。少なくとも「裸の王様」にならなくて良かったと思うよ。

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