采配蘭に会いに初夏の雑木林を訪ねる@泉の森大和市

南林間教室の前に泉の森に寄ってみたのは　

そろそろサイハイランが咲いている頃だろうと思ったからで　

駐車場に車を置いて歩き出すと草むらで猫が虫を追いかけていた　

この顔付きじゃぁ獲れないだろうな　

雑木林の入り口にはキツリフネが咲き始めている　不思議な造型　

そのそばにはユキノシタが花を咲かせている　これも不思議な造型だ　

見上げればしたたるような新緑　言い古した言葉だが本当に文字通りだ　

グミの実は甘そうに熟している　いや採りませんよ　

あっ！咲いてた！　サイハイランだ！　

薄暗い草むらのなかでひっそりと咲いている　

花弁のリップはオペラピンクかな？　クリムソンレーキかな？　

近づいて観れば蘭の花だとよく判るだろう　

えっ？あの蝶は？　鮮やかなオレンジ色の蝶が森の上から舞い降りて来たよ　

アカシジミっていうんだね　なんて美しいんだろう！　

森の奥にはキノコも顔を出している　これも赤いね　なんだろうね？　

ボロボロのモンシロチョウに見送られて雑木林を出る　

少し歩き過ぎたようだ　

仕事場に急ぐ　昼飯は抜き　

カリフラワーとハムでカレースパゲティーの朝

午前６時に起床する　

今日は猛暑日にはならないようだ　でも・・・　

このあたりでひと雨降ってもらいたいものだと　

雨乞いではないけれど睡蓮に蛙のランチョンマットを敷いて　

カリフラワーとハムとピーマンとブナシメジで作ったカレースパゲティを乗せる　

カリフラワーはカレー粉を少し加えて茹でて黄色くしておいた　あとは炒めるだけ　

今は亡き新宿第２イマサのカレースパゲティーに似てなくもない　

雨が降らないせいかせっかく咲いたエゴの花が乾いて萎れている　

やっぱりエゴの花には小雨が似合う・・・というよりも　

エゴの花が咲いたら梅雨の走りがやってくると言ったほうがぴったりしている　

最近はカラカラ天気か土砂降りで中間が無い　

それと同じく猛烈に暑いかと思ったら急に冷え込むことが多いような気がする　

天候異変が我々人類の営みのせいだとするならば　

それは甘んじて受け入れようと思うし　

もっと大きく地球全体の変化だとすれば　

もうそれは仕方が無いとしか言いようが無い

抗うのではなくて寄り添って生きたいと思う　

それが滅びの道だとしても　

そろそろ九州が梅雨入りする頃だ　

そのうち少しづつ梅雨前線が東に進んで来月にはきっと梅雨入りするに違いない　

晴れた空の下でのキャンプも良いが小雨のキャンプも嫌いではない　

ポツポツと雨粒がテントを打つ音で目が覚めて入り口のジッパーを少し開けると　

しっとり湿った早朝の空気が体温で温まった薄幕の中に流れ込んでくる　

燃え残った焚き火に息を吹きかけて再び火を起こし朝のコーヒーを淹れて飲む　　

コーヒーを飲みながら朝飯はホットケーキにしようか？それともスープで良いか？と考える　

顔をあげて朝もやが山肌を舐めながらゆっくりと流れていくのを眺める　

目の前の湖では早起きの釣り人が竿を降って毛針を飛ばしている　

ああ！中禅寺湖に行きたくなってきた　

現実に戻って教室用の膠を炊きエチオピア・モカを挽く　

仕事の前に泉の森を歩けるだろうか？