諸行無常なる日々。或いは鬼渡神と神々の源流。

呪われた家系を生きる私の人生観や日常。それに立ち向かう為の神道的な考え。そして因縁の鬼渡神、神々の源流について考えます。

神道が先か、水の女・祓いの女が先か。伊弉諾尊が先か、瀬織津姫が先か。その2

2024年05月07日 08時39分13秒 | 瀬織津姫
続きます。

上記のタイトルを解明するにはやはり、伊弉諾尊の祓い清めがキーワードになると思います。

伊弉諾尊は加具土命を生んだ時、女性器を大火傷して亡くなった。悲しんだ伊弉諾尊は我が子でもある加具土命のり首を剣で刎ねて殺した。

それでも諦め切れない伊弉諾尊は、伊弉冉尊を追って黄泉の国に旅立つ。

伊弉冉尊は既に黄泉の国の食事を取り、身体が腐って蛆塗れになっていた。そこに伊弉諾尊が現れる。一緒に現世に帰る様に促す。

そこで伊弉冉尊は、「しばし待たれよ。絶対にこっちを見るな」と言い、隣の部屋から出て来んなかった。

「見るな」と言われれば、見てしまうのが男の性。蛆だらけの伊弉冉尊は恥じて怒り狂い、伊弉諾尊に襲い掛かる。逃げる伊弉諾尊。

伊弉冉尊は黄泉醜女(別名・泉津醜女、泉津日狭女)に伊弉諾尊を追わせた。伊弉諾尊は山葡萄や筍を投げつけ、黄泉醜女達が食べている間に黄泉の比良坂まで逃げて来た伊弉諾尊。追いつく伊弉冉尊。

そして二人は口論を始める。伊弉冉尊は「現世の人間を毎日1000人殺す」と言うと、伊弉諾尊は「それでは私は1500人の人間を生む」と言い返す。

そこに菊理姫が現れ、伊弉諾尊の耳元で何かを囁く。伊弉諾尊はニンマリと笑い、菊理姫の言葉に気を良くした。

その後、伊弉諾尊は阿波岐原まで行って、水で身体を祓い清め、伊弉諾尊の目から現れた天照大神、月読尊、鼻から生まれた素戔嗚尊の三貴子を筆頭に、多くの尊い神々を生んでいます。

そこから考えると菊理姫は伊弉諾尊に対し、「阿波岐原で祓い清めをすると、尊い神々が生まれる」と語り、その話を伊弉諾尊はニンマリと喜んだと考えるのが辻褄が合うと思います。

ここで疑問。日本最初の死者は伊弉冉尊です。それなのに黄泉の国には伊弉冉尊に仕える黄泉醜女達がいた。この黄泉醜女とは何者なのだろう。

神道には一霊四魂の考え方がある。一つの霊には和魂、幸魂、奇魂、そして荒魂の4つの魂があるとされています。黄泉醜女は伊弉冉尊の4つの魂の一つなのか。

それはチョット考えられないでしょう。黄泉醜女達は山葡萄や筍に群がった。伊弉冉尊の四魂が食べ物に群がる。そんな他愛もない存在な筈は無い。

だとしたら黄泉醜女達は何者なのか。私としては伊弉冉尊の眷属と考えます。

眷属を分かりやすく説明すれば、神社の拝殿を守る様に両脇に鎮座している狛犬が眷属と言えます。眷属は動物だから人の知性は無い。忖度は出来ない。神の命に忠実に従うも、食べ物があったりするとそっちに行ってしまう。

その点から黄泉醜女は、伊弉冉尊の眷属であると私は考えます。


続く。










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