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元木大介氏、川藤幸三氏、大田ら若手に苦言。

2013-02-22 02:20:04 | 2013年シーズン

14日の紅白戦終了後、G+放送席に元木大介氏(ジャイアンツOB)と川藤幸三氏(タイガースOB)が登場。
大田や中井ら若手にゲキをとばした。

まず、元木氏が名前を挙げたのが藤村だった。
前日のバッティング練習で相手を努めた菅野にバットを折られ、
ヒット性のあたりがゼロだったことについて藤村が、
菅野相手で注目度が高く、少しリキんでしまったとコメントしたことを受けて、
そこで打ち返さなければダメだと厳しく指摘。
「何年か先にプロでやっているわけだから、やはりそこで違いを見せなければ。
ましてや自分はレギュラーがかかっている立場なのだから」と、
藤村がセカンドレギュラー争いの真っ只中にいることを挙げ、
「バットを折られただけで終わってたら、首脳陣は菅野よかったねぇ、で終わってしまう」と、
弱気な発言の藤村に奮起を促した。

藤村以上に手厳しかったのが大田だ。
元木は大田の練習に対する姿勢に注文を付けた。
「この時期はもう実戦が近づいている中でのバッティング練習であり、
バスターやエンドランなどのサインがでるような立場の選手は、
それらをしっかり視野に入れたバッティング練習が必要になってくる。
にもかかわらず、大田にしても中井にしてもバッティング練習を見ていると、
ストレートばかりを気持ち良さそうに打っている。
彼らが一軍に残れないのはまだまだ変化球がとらえられていないから。
一軍と二軍の投手の違いはコントロールと変化球のキレなんだからそこを意識した練習をしなければ」と、
課題を持って練習に取り組む必要性を説いた。

さらに紅白戦での大田の打席を例に出し、
大田の投手の配球に対する゛読みの甘さ゛について村田コーチと交わした会話を紹介。
大田がツーボール・ワンストライクの場面で簡単にスライダーを見逃したのを見て、
今のカウントは当然スライダーを待つ場面ではないかと村田コーチに尋ねると「オレも待つ」と応えたというエピソードを披露。
「公式戦に入れば打てるコースに真っ直ぐが来ることなどそうはない。
そういう配球が読み切れていないのをみるとまだ一軍レベルに来ていないように見える」と手厳しい言葉。

また、中井に対しても、対戦投手の配球を例に、
中井が内野フライに倒れるまでの相手投手の投げた球種でストレートはたった一球、
あとはすべて変化球だったと、変化球への対応力のなさを大田同様に指摘した。

同じように川藤氏も若手の元気のなさにダメ出しだ。
この日のオーダーで目玉だったのは大田や中井のはずなのに、
彼らがまったく目に入ってこないとピシャリ。
目につくのはベテランの古城、中堅の寺内らのプレーばかりと、
元木同様、若手の元気のなさに首を傾げた。
とくに大田などは開幕までに身体をつくっていけばいいというような一軍の主軸選手と同じような動きをしていて、
ポジション争いをしている緊張感がまったく感じられないとあきれた様子。

WBC組の抜けた穴を誰が埋めるかに注目が集まる今キャンプ。
若手にとってはチャンスだと若い選手自らが口にして望んだキャンプだったにも関わらず、
目立っているのは実績のあるベテランや中堅選手ばかりだと、
実戦で結果を出した由伸や古城、寺内らと比較して、
大田ら若手のアピールの仕方に必死さが足りないと切り捨てた。
「結果を出したいがあまり慎重になってボールを見過ぎていているように思う。
なんのためにここまでバットを振り込んできたのかを考えて欲しい。
実戦でバットが出ないようではここまで振り込んできた意味がない」。
結果をおそれずに前だけを向いてもっとがむしゃらにいくべきと説いた。

実際、2次キャンプに入ってからも風邪で発熱して何日か休んだかと思うと、
紅白戦のあと、太ももに張りを覚え別メニュー。
これには原監督も激怒して報告しにきた大田をグラウンドの中央で公開説教。
スポーツ新聞に大きく取り上げられる始末だった。

その辺の自覚の薄さが監督ら首脳陣はもとより、
キャンプを視察に来た元木や川藤氏の指摘につながるのだろう。

そんな姿勢がTV画面からも伝わってくる場面があった。
ファーストにランナーを置いてバントのサインが出たとき、
バッターボックスの中で明らかにふてくされたような表情と態度を示した大田。
その後、バントのサインは消えて、結局、ランナーは進められなかった。

その翌々日の韓国サムスンとの練習試合では、ランナー2塁でセンター前ヒットを処理する際、
ゴロの捕球と内野への返球に気のないプレイをみせ、
2塁ランナーをやすやすとホームに生還させるという凡ミスを仕出かした。
これには原監督も呆れ顔。
さらに偵察にきていた他球団のスコアラーも「ありえないプレイ」と一蹴。

それでもその翌日のタイガースとの練習試合にも、その翌日のスワローズとの練習試合にもスタメン出場する。
我慢、我慢で原監督がどうにか飛躍をと願う。
歯がゆさとイラダチを押し込め、大田が成長してくれることに大きな期待を寄せる。
それは大田が坂本のように実力でレギュラーを勝ち取ることを夢見るファンにとっても同じことだ。

サムスン戦で見せた怠惰なプレイを反省し、もう二度とないように集中してやると誓った大田。
怒られて反省し、また怒られて反省して、それでもどうにか成長してくれることを、誰よりも原監督が願っているだろう。
救いは、その後のタイガース戦で2安打と気を吐いたこと。
打席の中で落ち着いてボールを待つ姿勢、見極める姿勢が見て取れるようになった。
打撃は確実に成長している。
走塁はもとより、守備にも堅実さが見えてきた。
彼に一番大事なことは、実は野球のプレイ以上に、野球に対する”集中力”なのかもしれない。