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松本竜也~大物の片鱗。

2013-02-19 02:08:31 | 2013年シーズン

14日の紅白戦に2年目の松本竜也が先発した。
松本と言えば一昨年のドラフト1位で、
193cmの長身から繰り出すキレのある直球が魅力の大型左腕である。
今回の沖縄2次キャンプの注目は、
くしくも同期入団の2年目投手4人が帯同を勝ち取り話題となっている。
そのうちのふたり、江柄子は社会人出身、一岡は専修学校出身でともに昨シーズン1軍デビューを果たした。
のこりのふたり、松本竜也と今村信貴はともに高卒の左腕。
昨シーズンは2軍で数試合投げ、1軍帯同は今回が初めてとなる。


紅白戦登板の数日前、G+のキャンプ中継の中で、
スポーツ報知の記者が注目の選手として松本竜也の名前を挙げ、
昨年から今季にかけての彼の成長やエピソードなどを紹介している。

チェンジアップの握りから中指と薬指で挟んでフォークのように投げた思いつきの球が、
劇的に変化し左打者の足元へ鋭く落ちる必殺球に変身。
シュートの曲がりでフォークのように落ちる、名づけて“ドラゴンスクリュー”。
独学でシュートを覚え、阿波野コーチを驚かせるなど、
手先の器用さは天性のものだろうと記者は分析する。

長身のややサイドから繰り出される145、6キロのストレートは横の角度が大きいぶん幅があり、
打者から見ると体感速度は実際の球速よりも上回ってみえるはずで、低めにきまったときのキレは抜群。
変化球のコントロールも徐々に良くなっていて、とくにカーブとスライダーは1軍レベルと言う。
細かいことはあまり気にしまいタイプで、いい意味適当なところがある。
度胸がいいからプレッシャーにも強そう。
19才のわりには存在感がある、と、1年間、松本を見てきた担当記者の声である。


宮崎キャンプで1軍のシート打撃に登板し、制球のいいピッチングを見せた松本竜。
尾花2軍投手総合コーチが「あれは空振りが取れる」と絶賛した必殺球、
“ドラゴンスクリュー”をたずさえ紅白戦に先発登板。
相手の先発は1年先輩の宮国だったが、
その宮国にまったく引けを取らないピッチングで2回を無安打1四球無失点に押さえ存在感をアピールした。
2番松本、3番高橋由を連続三振に仕留め、
とくに由伸を三振に仕留めた最後の低めのストレートは球速こそ130キロ後半だったが、
評判どおりの抜群の切れ味だった。
由伸も手元で伸びると舌を巻いた。
元木大介とともに放送席に現れた川藤幸三もこのストレートを絶賛。
ストレートの質、手首の強さ、柔らかさ、投げっぷりの良さなど、将来性を高く評価した。

次の登板を勝ち取った松本竜也。
20日のタイガースとのオープン戦に先発予定だ。
「紅白戦の時よりも厳しく攻めて、しっかり抑えられたらいい」と豊富を語った。

勢いがあってとてもいい流れを感じる。
今季、このまま1軍に残れるかどうか別にして、
将来、宮国、菅野とともに、スケールの大きい3本柱に成長してくれることを心から願う。
またひとり、胸躍る存在の誕生である。