西京極 紫の館

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のぼうの城 上・下  和田竜/著  小学館

2010年11月05日 21時31分18秒 | 西京極の本棚
      

【紹介文】
戦国期、天下統一を目前に控えた豊臣秀吉は関東の雄・北条家に大軍を投じた。そのなかに支城、武州・忍城があった。周囲を湖で取り囲まれた「浮城」の異名を持つ難攻不落の城である。秀吉方約二万の大軍を指揮した石田三成の軍勢に対して、その数、僅か五百。城代・成田長親は、領民たちに木偶の坊から取った「のぼう様」などと呼ばれても泰然としている御仁。武・智・仁で統率する、従来の武将とはおよそ異なるが、なぜか領民の人心を掌握していた。

【総合評価】 ☆☆☆☆★(満点は☆5つ)
  感動度 ☆☆☆☆☆
  実用性 ☆☆☆★★
 読み易さ ☆☆☆☆☆

【西京極の読後感想】
本屋大賞受賞に、コミック化、映画化と話題には事欠かない本書。これまで加藤廣やら山本兼一やらマスコミが持ち上げる作家の歴史小説には何度か裏切られて来た。今回も「ハズレじゃね~の?」と疑いながら読み始めたが…面白い!読み易いが文体が軽い訳ではないし、三成の忍城攻めという題材の選び方も良い。そして何と言っても人物描写が巧みである。主人公“のぼう様”長親はもちろん、3人の家老、正木丹波、酒巻靱負、柴崎和泉も三種三様で個性的で魅力的だ。こうなると来年公開される映画も観たくなってきた。


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