西京極 紫の館

サッカー観戦、映画や音楽鑑賞、読書などなど、
日々のなんやらかんやらを書いてみようかな、と♪

メッセージ  監督/ドゥニ・ヴィルヌーヴ

2017年05月19日 21時44分21秒 | 西京極シネマ
【出演】
 エイミー・アダムス
 ジェレミー・レナー
 フォレスト・ウィテカー

【ストーリー】
巨大な球体型宇宙船が、突如地球に降り立つ。世界中が不安と混乱に包まれる中、言語学者のルイーズは宇宙船に乗ってきた者たちの言語を解読するよう軍から依頼される。彼らが使う文字を懸命に読み解いていくと、彼女は時間をさかのぼるような不思議な感覚に陥る。やがて言語をめぐるさまざまな謎が解け、彼らが地球を訪れた思いも寄らない理由と、人類に向けられたメッセージが判明し…

【西京極の評価】
運命は、未来は変えられないものかもしれない。だけど運命を人が受け入れた時、初めて見える景色がある。それがこの映画から僕が受けた取った“メッセージ”。情緒的な絵創り、派手さはないが緻密で計算されたプロット、抑えた役者の演技、そして効果音のみで創る空気感。ネタバレになるのでそれ以上は書けないが、全てにインテリジェンスが溢れている。ヴィルヌーブが哲学的な『ブレードランナー』続編の監督に抜擢されたのも頷ける。期待高まった!今年初の満点評価。是非ご覧あれ!

【総合評価】 ☆☆☆☆☆(満点は☆5つ)
 ストーリー ☆☆☆☆☆
 演出/演技 ☆☆☆☆★
 映像    ☆☆☆☆☆
 音楽/音響 ☆☆☆☆☆

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5 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
コメントありがとうございました (ノルウェーまだ~む)
2017-05-23 23:05:19
初めまして☆いつもTBばかりで失礼いたしました。
コメントありがとうございます。
過去の想い出~と見せかけておいて、実は未来を見せていた・・・のあたりは実に秀逸なつくりでしたね。
原作の題名「あなたの人生の物語」を知っていたら、私も満点だったかもしれません。
ただ、同じところに居合わせて彼女にだけそういうメッセージを初めから見せていた…というのがちょっと引っかかっちゃったのでした。
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こんばんは (ここなつ)
2017-05-24 00:16:53
こんばんは。ノルウェーまだ〜むさんの所から来ました。ノルウェーまだ〜むさんのブログで書かれてらっしゃる貴コメントが、私自身言いたかったのだけれど言葉にできなかった考え方なのでいたく感動してお邪魔した次第です。

西京極 紫さんが書いていらっしゃった、
ルイーズが、
>時間を過去から未来まで自由に行き来出来るエイリアンと直接接触した事で、後天的に自分の未来が予知出来る様になった、
という考えに、正に!と膝を打つ思いです。恐らくですね、コミュニケーションの手段として言語が存在するなら、彼らヘプタポッドのコミュニケーション手段は、時間の行き来をして(過去と未来という意味さえもそこには無く)意思を伝達することなのではないでしょうか?あの墨文字はむしろ地球人のコミュニケーション手段に合わせて彼らが造作したような気さえします。だから、コミュニケーションを生業とするルイーズには、そのことが強く感じられ、同化することができたのではないか、と。飛躍しているかもしれませんが、いかがでしょうか?
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コメントありがとうございます (西京極 紫)
2017-05-24 23:41:31
ノルウェーまだ~むサン>

僕も原作小説は未読ですので
いつか機会があれば読んでみたいと思っています。

ここなつサン>

まだ一度しか観ていないので記憶が曖昧ですが、
エイリアンと直接接触したのはルイーズだけだったハズ。
なので彼女だけが時間という観念を超越出来る能力を得たのだというのが僕の解釈です。
書道のようなエイリアン文字は西洋人がイメージする東洋の神秘、精神世界を表現しているのでしょうね。
原作小説を書いたのが中国系の作家だからそうなのかもしれません。

もう一度観ないといけないなと考えているところです。
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やはり名作 (onscreen)
2018-05-07 19:37:03
https://blog.goo.ne.jp/onscreen/e/97d7db1627bef48bb234e9e93db265ed
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onscreenサンへ (西京極 紫)
2018-05-07 21:29:47
コメントありがとうございます。

ヴィルヌーヴ監督は本作も『ブレードランナー2049』も素晴らしかったです。
次作はあの『デューン』を撮るとか。
今から楽しみでなりませんね。
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