■□■カムイミンタラ■□■

旅の話、仕事の話、色々と書いてます。。。

初めて見たモノ

2006-02-23 20:55:19 | 病院のシゴト
病室の片付けをしていたら臨床検査技師の人に声をかけられた。

「若いオトコのコの精子、見る?」

え?ええ~?言われた瞬間はどういう意味か分からなかったが、

話を聞いたら、外来患者の尿検査をしていたら精子が混ざっていたから

ホンモノを顕微鏡で見た事がないでしょうと声をかけてくれたようで。

すぐ死んじゃうから早く見に来ないと動いている様子は見れないとのこと。

ちょうど、早番であと5分で仕事が終わるという感じだったので急いで仕事を

終わらせて見に行った。

初めて見るうじゃうじゃピヨピヨ動く精子はなんとも不思議なイキモノだった。

昭和53年生まれの男性の精子。

尿検査で尿に混ざってしまうという事は尿道に残っていたからな訳で

尿道に残っていたという事は昨夜ぐらいに射精してしまったという訳で。

女性でも尿に精子が混ざっている事があるという。まぁ、おまたをよく

洗っていないという事らしい。

技師さん曰く、今回は尿検査だけど、精子を検査する時は異常精子を

発見する事もあり、頭が二つあったりとかしっぽ?が異常に長かったり

するモノなどもあるそうな。「そんな色んな精子が見れるDVD、貸そうか?」

と言われたが丁重にお断りした。笑。

でも、尿検査をしたはずなのに自分の知らないトコロで自分の精子が

院内でさらしものにあっているだなんて、なんだかミョ~に気恥ずかしいと

思うのは私だけだろうか・・・。

旅行

2006-02-22 21:13:47 | Weblog
仲の良い、ナースと3人で一泊の温泉旅行に出かけた。

普段の私の旅といえば、ひとりバイクで夕食時まで走り翌朝は6時に起床、

6時半には走り出すというスタイル。

今回は15時にチェックインして温泉三昧。翌朝は10時にチェックアウトという

宿泊メインの初めての体験。

なにもかもが、あっと言う間に感じた。ひとりだと風呂も長くて40分ぐらいだが

気がつくと2時間以上も入っていた。持て余してしまう食後の時間も持ち込んだ

ワインとチーズで飲んでしゃべって気が付いたら午前2時。

一度もテレビを付ける事なんてなかった。翌日はアートキャンドルを作るという

体験までしてしまった。ロウソクの中にカラフルな砂、貝殻、ガラス細工を

好きに入れて浮かせてオリジナルのキャンドルを作るというもの。

3人ともアーティスティックなセンスはないと発覚したものの、それぞれの

性格が良く出ているキャンドルが出来上がった。

シンプルな旅行だったけど、私にはとても新鮮で楽しかった。

女同士で行くってのもいいね。また行きたいと思う。

派遣

2006-02-20 22:43:57 | 病院のシゴト
私の勤め先では派遣ナースがいる。そう、人材派遣のナース。

勤務表を眺めていて気が付いた。派遣ナースが初日の10時59分に早退と

なっており、それ以降の勤務日に×印がついている。

そんなに具合でも悪いのかと思い聞いてみると、この病院のやり方が気に入らない

と言って帰ってしまったそうな。

その派遣さんは大学病院のナースもこなし、プリセプターの経験もあるそうで

まぁ、世間でいうキャリアウーマン的な感じでしょうか。

朝の陰洗時のジョクソウの処置のやり方が、今どきこんなやり方をしている病院は

ないので出来ません。と言い出し、仕事を放棄したという。

そんなやり取りがあった事を知らずに他のナースがステーションにいた彼女に

処置を頼んだところ、もう帰りますから。とキレまくっていたらしい。

そのベテランさん派遣ナースは人材派遣での仕事そのものが生まれて初めての経験のようで。

そんな出来事があったと聞いて唖然としてしまった。フツーに常識のある人ならば

やり方がどうのという前に自分は派遣だという立場を認識していると思うのだけど。

どういう事情があるにせよ、勝手に帰ってしまえば雇い主である派遣会社にあたえる

損害は大きいと思うけど。こちら側からすればそのベテランさんに苦情を言うのではなく

派遣会社に苦情を言うのだから。

でも、まぁ、最近分かってきたのはこの業界は結構、特殊なのでどんだけ仕事が出来る

ナースでも常識のない人って多い。世間に放り出されたら生き残れない人と感じる。

よくでる話題で「ナース以外の仕事した事がないから別な仕事をしてみたい」ってのが

あるけど、心の中で思うのは、この先もナースでいた方がいいよ~と思う。

ナースだから弱い立場の自分よりはるかに年上の患者や患者の家族に頭を下げられ

強く女王のように振る舞えるけど、世間じゃそんなの通用しないですからねぇ。

今、病院はサービス業だという時代だけど本当のサービスを理解している人って

いないと思うし、この業界しか経験がないと理解出来ないとおもうなぁ。

ウン○事件

2006-02-19 23:16:57 | 病院のシゴト
ちょっと来てぇ~と呼ばれ、男子トイレに行ってみた。

男子トイレには通常の座って用を足すタイプの便器と小のみの用を足すタイプの

便器がある。後者の方の便器は胸から床までの高さのタイプではなく

胸からお尻の高さぐらいまでの小さなタイプのモノである。

で、その小のみの用を足すしか使い道のない便器になんと! ウン○がとぐろを巻いて

鎮座しているではないか! いったい、誰が・・・・?(笑)そして、どうやって?!

まぁ、間違いなくこの人だよね、という患者さんが現在入院中である・・・

認知症があり徘徊する、じぃさまがいる。

しょっちゅう、トイレに行くんだけど、便器の周りを尿で汚してしまうので掃除屋の

オバサンからなんとか教育してと言われてしまった可哀想なじぃさま。

入院時に駄菓子の入っているような透明のプラスチックの容器にミルキーを

いっぱいつめてきた可愛いじぃさまなのに。

でも、今は食べ過ぎで取り上げられちゃったけど(苦笑)

最初は二人部屋を一人で使っていて、夜中にトイレに行く度に部屋が分からないって

ウロウロしているし、危ないから部屋のヘッドライトをつけておこうかと聞いたんだけど

真っ暗じゃないと眠れないからと言われて、そのうち同室の人が入院してきて

ある日の夜勤でそのじぃさまのヘッドライトが光々とついていたので消そうとしたら

隣の人に、「消さないで。その人、部屋やベットを間違えるからつけておいて!」と

言われて眠れない夜を過ごす可哀想なじぃさま。

まぁ、今は部屋を変えたので大丈夫なんだけど。

でも、何がすごかったって、その鎮座するウン○をゴム手ははめていたけど

手づかみで掃除したオバサンヘルパーには参ったね。私には絶対に出来ない。

排泄介助もしているから排泄物を目にするのは平気だけど、手づかみは無理。

それともまだまだ私が若輩者なのだろうか・・・

幻のパン

2006-02-09 14:21:09 | Weblog
夜勤明けの朝、食堂で朝食をとっていると他の病棟の夜勤明けのナースと

遅番のヘルパーが話していた。

「美味しいんだよね」という言葉が耳に入りものすごく気になりなんの話か

たずねると近くに美味しいパン屋があるという。

このパン屋、主人の気分次第でパンを売っているらしい。だからいつなんどき

売っているかは直接行かないとわからない。どうも主人は競艇が好きらしく

それに出かけてしまうと開店しないらしい。しかも注文してから具材を挟むので

時間がかかる。そして30分~1時間半待ちなのは当たり前らしい。

そんなパン屋、とても気になる。

遅番の人の話によると今日は開店していたとの事。場所をたずねると寄り道しても

苦にならない程度。明けのナースが行くなら通り道だから道案内してくれるという。


そんなこだわりのパンならばどんだけ洒落た店なんだろうと思いきや

住宅街の中にある、さびれた駄菓子屋的ノリ。昨今、抗菌、消毒と大騒ぎな世の中なのに

いいのかこれで?って感じだが私は気にならない。

ラッキーな事に並んでいるのも数人なので10分も待たないで買う事が出来た。

私は「揚げクリーム」と「サラダ」と購入。なるほど、注文してからおばぁちゃんが

パンに切れ目を入れてサラダをはさんでくれる。二つで270円。袋に入れたパンを

手渡された瞬間驚いた。見た目よりずっしりと重い。さっそく食べてみるとかなり

美味しい。もっちりしっとりといていて密度の高いパン。ちょっとこんなに

美味しいパンって食べた事ないかも。いや~驚き。並んでも買いたいのは分かる。

値段も納得。これから夜勤明けの度に立ち寄ってみようと思う。

朝礼

2006-02-08 00:21:49 | 病院のシゴト
というモノが月に一度ある。

朝の申し送りの前にリハビリ室に集合しておえらいさん方々の話をありがた~く頂く。

今月から系列で新しく特養、すなわち特別養護老人ホームがオープンしたので

その施設長の挨拶があった。ここの医療法人は一族で経営している。

理事長兼老健の院長が第一子、病院の院長が第二子、特養の施設長が第三子、

そして全てを統括する会長が母上様なのである。う~ん、素晴らしい。

昼休みに食堂で食事をしていると、理事長が入ってきた。

たまたま昼のニュースで地下鉄の券売機の下敷きになり意識不明の重体と

いう事故を放映していた。事故に巻き込まれた人が搬送されるシーンが

ちょうど流れていたのだけど、それを見て「あ~、血圧、低いねぇ。これは

肺挫傷、骨盤骨折あたりだろうねぇ。まぁ、このぐらいじゃ死なないよ。

命は助かると思うよ~。」と話していた。う~ん、さすが病院内での会話。

腕に巻いている血圧計なんかに私は目がいかなかった。

こういう会話を食事中にさらっと話す事はよくある事でなんだか命に対する

自分の感覚が麻痺しそうでとても怖くなる。

厳戒令

2006-02-07 00:37:24 | 病院のシゴト
院内、全員マスク着用命令が出た。

少しずつではあるが、確実にインフルエンザが入院患者に広がりつつある。

つぎつぎと隔離されていく。

そしてついにはスタッフにまでインフルエンザがでてしまった。

5日間の業務停止である。予防接種をしていてもかかるもんなんだという事を知った。

ここの病院でも一時期騒がれたタミフルを飲用するらしい。

結局、タミフルってどうなんですか?聞いてみたら、まぁ、はっきりした事わからないし

タミフルじゃないと効かないからねぇって事でタミフルらしい。

幸い、今のトコロ私は大丈夫なようである。

マスクをして仕事をするって結構大変。ってかウザイ。一日中、動き回っている

仕事なのでマスクをしている部分だけ、熱気で熱い。そしてそこだけ化粧がハゲる。笑。

ゴムが当たっている部分の耳も痛いし。早く解除されないかなぁ~。

お見舞い

2006-02-06 01:53:12 | Weblog
同じ病棟で働くヘルパーが腰椎圧迫骨折で入院したと聞いた。

近くの病院に入院しているという事もあり、夜勤明けの日にボスと待ち合わせた。

ちょっとした見舞い品を手に受付で部屋を聞くと今日、転院したという。

どこに転院したのかたずねるとなんと私達の働く病院である。

わざわざ行くのもナンだったので各自の出勤時に合わせて見舞う事にした。

で、翌日、夜勤の入りの日だったので少し早く出勤して見舞う事に。

骨折場所が場所なので寝たきり状態。笑うだけでも痛いと言う。

排泄はどうしているのかと思いきや、オムツに排せつして自分で取り替えている

という。なんとも痛ましい。涙。

娘の住むマンションに自転車で行こうとして途中で転倒ししりもちをついたという。

その時既に痛くて動けなく、目の前の公園でたむろっている主婦達に娘を

呼んで欲しいと頼み娘さんに救急車を呼んでもらったとのこと。

第一希望の病院はベットが一杯だったらしく、やっと運んでもらった病院は

整形がないという。ここには整形があるので悩んだ末、転院したようだ。

動けない入院程、暇な事はないだろうなぁと思い、本を数冊置いてきた。

早く良くなるようにと祈るしかないのであった。

厄払い

2006-02-03 01:09:44 | Weblog
同い年のナースと一緒に大厄の私達は八幡様に厄払いに出かけた。

今日は節分という事もあって豆まきのイベントと重なってしまった。

豆まきが終わらないと厄払いもしてもらえないので、先に申し込みだけして

折角なので豆まきに参加してみる事にした。

これがまた予想以上にエキサイティングなイベントで盛り上がってしまった。

豆を投げるのは年男、年女そしてゲストの人々。

飛んできた福豆をゲットすればいいみたいで、参拝者は開始直前になると

頭上で紙袋やビニール袋を広げ出した。そこまでするかね、普通~とか思いながら

ちと鼻で笑っていたんだけど、いざ投げ出したら、ちょっと離れていた私達の所には

なかなか飛んでこないし、飛んできても顔面にあの小さな豆が飛んでくるので

結構、怖いし取れない。地面に落ちた豆は危険防止の為に絶対にしゃがんで取っては

いけないと放送が流れる。

三十代独身の私達にも福をくれ~と熱くなってきてしまって、2回戦は「前にいくぞ!」と

盛り上がってしまい、人の波をかき分け前の方へ。

ゲストには相撲取りもいて、私達の前にいたので、名指しで黄色い声援を送る。

しかし、容赦無しに飛んでくる豆は小さな凶器のあめあられでまともに顔をあげられない。

ひたすら下を向いて頭上でハンカチを広げる。取れたよ~と喜んで気を抜き顔を上げた瞬間

またしても豆が飛んでくる!痛い~。しかし、面白い。まるで口を開けてパクパクしている

池の鯉にえさを与えるのとなんら変わりない。

そんなこんなで、ゲットした豆をボリボリ食べながら、厄払いを待つ。

名前を呼ばれ白装束のような物を羽織る。ヤバ、ドクロ柄のセーター着てきちゃったよ・・・

神主さんが一人一人の名前と住所を読み上げてくれるんだけど、あの独特の言い回しの

なかで「じゅぅねぱれすぅ~、ごぅまるごごうぅしつぅ~」などと言うので吹き出しそうに

なってしまい笑いを堪えるのに必死だった。生年月日と年齢も読み上げられるのだが

かぞえ歳で読むので「みぃそじぃとみっつぅ~」と言われ実際にはまだ31の私達は

軽いめまいをおぼえた・・・

そして、ここの名産物を連れは食べた事がないと言うので、二人で結構、いい値段のする

食事をして帰ってきた。

大勢の人ごみの中で、患者さんの家族に会ってしまった。以前、「ボーダーライン」という

ブログを書いた時に出てくる患者さんの妹さん。結局、その時の患者さんはのちに

ステルベンとなった。その場に私は居合わせなかったがその妹さんは「死ぬだなんて

聞いていない!」と大変なお怒りだったという話を聞いていたので、なんとなく声を

かけるには気まずく、でも思いっきり目があって何かを思い出すかのように見つめられて

いたので軽く会釈をした。数秒後、彼女の目が見開くのを見てこちらが

何ものか気が付いたのを察しした。なんともいえない気分でその場を立ち去った。

ま、なにはともあれ、二人とも初体験の連続でミョ~に充実した一日でした。

ぬいぐるみ

2006-02-02 19:09:46 | 病院のシゴト
ベットの周りに人形やぬいぐるみが置いてある事がある。

入院している子供のベットの周りにはよく見かける風景だが

年老いてもそれは変わらない。

ある老女が毎日、抱えて寝ている人形はスイッチを入れると話し出す人形。

日時や誕生日なども設定出来るようでスイッチオンにする度に

「日にちを入れてね!」「誕生日を教えてね!」と話し出す。

放っておくと、「いち がっつぅ、いちにちっ!」と勝手に正月に設定されて

しまう。もちろん誕生日も正月になる。

そして、突如として「ハッピーニューイヤー!」「お誕生日おめでとう!」

と叫び出す。ときおり「むにゃむにゃ、むにゃむにゃ」とか「う~ん」などと

意味不明の独語が始まり、ボケ老人顔負けの不穏っぷり。

だもんで、うるさいから夜にはスタッフにスイッチを切られてしまう。

そして毎朝、スイッチを入れ直される。それのくり返し。

だからこの老女の周りでは毎日が正月。もちろん、そんな事は彼女には

理解できていないけど。なんたって、この人形に自分の食事を食べさせて

しまうぐらいですから。だからこの人形の口の周りは常に濡れて汚れているのだ。

「このお人形は何て言う名前なの?」「さぁねぇ、なんだろうねぇ、忘れちまっただ」

てな調子。彼女自身、非常に小柄で可愛らしい顔つき。だもんで毎夜、人形を

抱きかかえて寝ている姿はとても微笑ましいのである。