超進化アンチテーゼ

悲しい夜の向こう側へ

THE NOVEMBERS@恵比寿LIQUIDROOM 09.11.14

2009-11-15 01:42:57 | ライブレポ

恵比寿LIQUID ROOMでTHE NOVEMBERSを観てきました。念願の初ノベンバです。


常々観たいなあと思ってて、ようやく観れたんですが
なんというか、もう・・・
こっちの日々のモヤモヤをステージ上で代わりに晴らしてくれているような、
ただただ圧倒されているだけのライブでした。凄かった。
 噂どおりみんなほぼ棒立ちで観てたんですが、
一部体を揺らしながら観ている人たちもいて、
自分も体を揺らして時々興奮しつつじっくりと観てました。


ちなみにSOLD OUTだったみたいです。
リキッドルーム売り切れって何気にすげー。
パンパンに詰まってました。




まず、セットリストから。


1.para
2.Exit
3.Arlequin
4.アマレット
5.keep me keep me keep me
6.新曲
7.僕らの悲鳴
8.新曲
9.新曲
10.marble
11.ブルックリン最終出口
12.ewe
13.アイラブユー
14.mer
15.philia
16.dnim
17.ガムシロップ
18.she lab luck
19.こわれる
20.白痴
encore
21.バースデイ
22.ア_-オ
encore2
23.picnic



えー、ノベンバを知ってる人なら見れば判ると思うんですが、
CDで発表されているほぼすべての曲をやりきりました。
で、それに加えて4曲聴いたことの無い曲があったんですが、全部新曲ですよね?多分。

にしても「最近あなたの暮らしはどう」「chernobyl」「chil」以外の曲は全部聴けたわけで
終わってみれば凄い得した気分のライブでしたねえ。
いや、単純に損得とか言っちゃいけないんだけど、
にしても発売されてるほとんどの曲が聴けたのはめっちゃ嬉しい。このキャリアならではですな。
もっと曲数少ないと思ってたから、余計。


新曲(仮定)については、「パラソル」って単語が出てくる聖歌みたいなやつ(6曲目)、
「つまらない言葉」と叫んでた8曲目、
タッタッタとかいうフレーズがあって「頭がおかしい」という言葉が出てくる9曲目、
「出口はいつの間にか消えてた~それでも光を求めて~」みたいな11曲目と
断片的な言葉を拾ってみましたが、そういう感じのがいくつかありました。
9曲目は曲調的に新境地だった気がするが・・・。
これらが次の作品に収録されるとしたら、
次回作はすごいものになるんじゃないだろうか。
だって、正直全部良かったんだもん。客の反応が代表曲とさほど変わりなかったのが印象的。


1~3曲目で攻めつつ、
そこからミドルテンポの曲で緩急を図って、
再び激しめの曲をやりつつ、
「17歳のときにはじめて作った曲です」と言って奏でられた「marble」の無垢さや
その後の「ewe」でのバンドの一体感に感動し、
最新作の曲「mer」「philia」「dnim」の3連発に思わず聴き惚れ、
代表曲の連発、圧巻のラスト3曲に感情を大きく揺さぶられ、
アンコールの2曲が心にじんわり染みて、
そしてダブルアンコールの「picnic」で荘厳に終わる、という
もう、いちいちどの曲もハイライトというか、ドラマチックさも兼ね備えた
彼らのライブに抱いていたイメージがそのまま目の前で次々と実行されていくような、
そういうライブだったと思います。


やっぱり観てて思ったのは、ちゃんと世界観が確立されているというか。
ほぼすべての曲を聴けたからこそ感じたんだけど
あまりにも世界観が一貫して続いてるんで、このブレのなさは凄いな、と。

メンバーのパフォーマンスも、
しっとりと歌い上げたり凶暴に叫んだり曲によって形を変える小林祐介の歌は魅力的だったし、
ケンゴマツモトの動きも時々マネキンみたいに直立不動になったりして面白い。
後何気にドラムが上手いんだなと。
一番はもちろんバンドの一体感だったんですけどね。
ざらついたギターとアルペジオとの絡みはいびつで美しいなあ。

個人的には「philia」が意外にもノレる曲として鳴っていたのと、
やっぱり「こわれる」の威力のある絶叫がたまらなかったな、と。
「marble」なんかも初期ならではのポップ感があって良かったなあ。なんか口ずさめる感じだった。


MCについては・・・ぼそぼそ話してた上にまとまってなかったから正直あまり覚えてない(笑)。
「抽象的なものを抽象的に話すからアイディアがまとまらないんだ」とか、そんなことを話していたような。
 後、バンド名の由来について話したんだけど結局理由は言わずじまい。
ベース高松に振ってたけど、「僕が11月生まれだから?」と答えたら小林祐介に「ケンゴ君だって11月生まれじゃん」
とか、そういう風にあしらわれてました。

あ、そういえばアンコールの時に小林祐介がケンゴマツモトに「でかい花火を打ち上げてよ」と、
MCの無茶振りをしてたんですけど、そこで彼は何もいわなかったのに小林祐介が
「セ・ラ・ヴィ これが人生だ って言ってます」とか言ってて。
 まさかのシロップネタ・・・!! 不意打ちでビックリしたわ。
ちなみにこれSyrup16gの「実弾」の歌詞なんですけどね。思わずニンマリしたー。

というかこういうMCの方向性、間違いなく木下理樹の影響・・・(笑)。

「バースデイ」では不具合があって途中で曲を演じ直したんですけど、
「大好きな白いギターにこんな仕打ちを受けるとは・・・そんなに長くステージにいたいのかい?」と
何気に詩的なことも言ってました。



とにかく全体的に轟音に継ぐ轟音で、ギターのつんざきがしょちゅう耳に刺さってくるようなアクトだったんですけど
不思議と轟音とか激しさだけじゃなくて、
そこに感動がついてくるというか、どの曲にも少なからず感動があったような、
そういう風に、単純に心を揺さぶられるライブでした。
「生きる」っていう形容詞が彼らを観ていて時々頭に浮かんだような。


初めてでしたが、ぶっちゃけもうちょっと早く観といた方が良かったかな、と思ってしまいました。
まあでも、初めてのタイミングにはふさわしいセットリストだったんでこれはこれで良いのかなと。
また観たい。


なんか「叫ぶ」バンドの重要性を再確認したような、そんな気もする。



追記:11曲目は「ブルックリン最終出口」っていうらしいです。
   更に「marble」はdemo版だったとか。
   大阪とセットリスト同じだったみたいですね~。





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