超進化アンチテーゼ

悲しい夜の向こう側へ

ギルティクラウン 第17話「革命:exodus」 感想

2012-02-17 02:22:24 | アニメ





裸の王様。




いや・・・すっごく面白いんだけど、目も当てられない位に悲惨な展開になってきちゃった。
仲間から裏切られ誰からの信頼もなくし、腕さえも奪い取られ本当に無価値な人間になってしまった集。
集めるどころか、こと人間関係に於いては完全に孤立したと言っても良いと思うんだけど
流石デスノートの監督さんだけあって、正に集が追い詰められる月みたいで
展開としてはゾクゾクするのに
観終わった後の気分は相当に後味が悪いって言う
人間の醜さが前面に押し出された回で。ある意味凄まじい脚本だと思うんだけど
ここまでやって救いとか爆上げとかのチャンスは残されてるんだろうか。信じれば裏切られて、
疑えば足元を掬われる。結局はどこにも逃げ場なんてなかった、って事なんだろうけど
それにしても散々振り回された挙句、
最後は全員から突き落とされるって選択を食らった集が可哀想過ぎる。
正直本来なら贖罪の気持ちを持つべきなのに、「俺は悪くない」と集を突き落とした颯太も
ここに来て造反により再びトップに舞い戻った会長も、
そして涯のクローンのような存在も
分かり合えなかったシュガーこと八尋の存在も、つぐみも綾瀬も、最早仲間と呼ぶのもお互いに白々しい。
絡まった関係性は混迷の一途を辿り、集の犠牲によって収束を迎えた訳だけど・・・
本当にこれで良かったのか。
もしかしたらその後に落とし穴が待ってるかもしれない。
それを考えると、間違った判断とも言えるかもしれないけれど
それもきっとお互い様だったんだろうな。
確かに威圧的な態度ではあったけど、本当にやるべき事はちゃんとしてたとも思うんだけどなあ。
そんな事を考えつつ、更に思った事が一つある。

当初、このアニメは主人公の成長を描く物語だと思って観てたんだけど
今更ながらそれは違ったみたいで
成長というよりは変遷だったんだなあ、って今週観てて感じました。選択によって変わっていく状況、
そんな状況に対応して、変化して、最後じゃないけど最後はこんな結末になって。
成長が軸と考えれば色々と破綻している部分はあるけど
変遷が軸と考えれば、正直相当に面白い物語なんじゃないかと思う。それも相当にドロドロしたやつですよ。
いのりだけは最後まで一緒にいてくれたけど、
あの描き方だと来週以降も安定とは考えにくいな。
この結末が話数的には途中である事から、まだ挽回の余地は残されているはず。
どういう風に状況が変わっていくのかは予想が付かないけど、予断を許さない最近の流れはしっかりと面白い。
このスピード感のまま、人間の滑稽な部分を踏まえつつ楽しませてくれたら。っていうか楽しめるでしょ。
今週の引きとかめっちゃ反則レベルだしね。
予測通り報いを受けてたのが最大限に印象的なお話でした。




しかしこれファンタジーと言うには必要以上に生々しいなー(笑)。
ある種の批評眼を持って作られてるんじゃないかと感じる。
日本消滅フラグも立ったし、今から最終話を観るのが楽しみで仕方ないッス。
そんな中で集が少しでも救われるように、祈りつつ。




最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
集の役目の終了宣言。 (オラクル)
2012-02-17 18:35:46
現状のチェスランク。
 桜満 集=キング         恙神 涯=キング(白)
 楪 いのり=クィーン       供奉院 亞里沙=クィーン(白)
 篠宮 綾瀬、寒川 谷尋=ナイト
 ツグミ、草間 花音=ビショップ
 アルゴ=ルーク

といった感じかなぁ。

コードギアスに続き、この話も主人公が栄光を掴むとどん底に突き落とされるという事だが、今の涯はGHQの人間だから、綾瀬とツグミとアルゴは絶対に今の涯には従わないと思う。涯も知っててヴォイドを葬儀社の戦力として組み込んでいたのなら、この現状が葬儀社内でも起こっていたと見ていいだろう。
供奉院 亞里沙、完全に今の涯に心酔仕切っているが、この先、彼に最後の最後まで利用されるのがオチが待ってそう。
今週もどうもです。 (西京BOY)
2012-02-18 04:26:05
オラクルさんコメントありがとうございます。


>供奉院 亞里沙
彼女は完全にダークサイド・・・っていうか終盤に酷い目にあうフラグが立ってしまったような(汗
一時は小物みたいな扱いだったのに一気にメインにのし上がって来たのに驚きました。
感想では抜かしましたが、例の行為の後みたいなシーンも印象的でしたね。
>彼に最後の最後まで利用されるのがオチが待ってそう。
今はプチリーダー的な存在に返り咲いてますけど、結局は罰が当たりそうな予感もしますね。
何にせよ悲惨は悲惨でしたがこれで更にどうケリを付けるのかが楽しみになった気もします。

涯の存在は非常に気になりますねえ。ぶっちゃけ別人と言えば別人ですし
確かに彼の発言に素直に従うのは想像出来ないかも。
最終的には彼を超えるのが物語の主軸になりそうな予感もしますけど。
日本消滅作戦もあるし、先々が気になる引きなのが相変わらず流石と言ったところですね。

コメントを投稿