超進化アンチテーゼ

悲しい夜の向こう側へ

ネコあね。 3巻/奈良一平

2011-08-09 21:14:07 | 漫画(新作)






奈良一平「ネコあね。」3巻読了。





2巻の感想で泣きそうになった、って書いたんですけど
3巻では普通にポロッと泣いてしまった。
それは杏子姉ちゃんのいたわりが伝わってきたのと、銀ノ助の、まだ物心もついてないのに
他人の前では強くあろうとする心意気にジーンと来てしまって
自然に涙が出たんですけど
その他にも・・・なんかもう本当に人を思いやる気持ちって尊いんだな、って
そんなことを読んでいて常に思ってしまって。
今時こんな孝行な孫もいないでしょ。
キャラクターの好感度がもう天井知らずで困るというか
観ててみんな頑張れって心の中で思ってしまうような。最早言葉すら要らない感じになってきてるんですけど
やっぱりこの巻は銀ノ助が将来の進路を決めるまでの過程がめちゃくちゃ丁寧に
編み物を編むように丁寧に描かれてる、って感じたので
なんかもう本当に読んで
何かを感じてみて欲しいですね。誰かの為に何かをする、って偉大なことなんだなあ、と。
そう思わざるを得ませんでした。
気が付けばみんな好きだな。この雰囲気好きだな。だから、早く次の巻も読みたいな(笑)。
杏子も相変わらずめちゃめちゃ可愛くてね・・・
最初から感動ありきで始まった作品じゃないだけに
余計素直に感動できるっていうか。そういうのは少なからずあるかもしれません。


銀ノ助は、性格も真面目だし、我慢できる子だし、しっかりとした考え方もある子なんだけど
やっぱりお婆ちゃんとしては、お姉ちゃんとしては
もう少し甘えて欲しい気持ちもあったりして
そこに真剣に向き合って、真剣に受け止めたのがこの巻だったんだと思います。
その選択が正しいかどうかなんて定かでは全然ないけれど
そこに至るまで真剣に悩んだならば
選んだ答えは、今は正しいんだって実直に思える。そんな彼の決意のシーンは非常に清々しく
見ているこっちまで何か一つ考えさせられるような。だから読後感もとてもよろしいもので。素敵だって思えて。



そして早瀬さんの恋する女の子っぷりもまた素敵なんだよなあー(笑)。
普段ボーイッシュなだけに余計にグッと来ますね。
杏子姉ちゃんが人間に憧れるような描写にも少し切なくなったり。いや今回もいいもの見たよ。ありがとう。


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