超進化アンチテーゼ

悲しい夜の向こう側へ

Angel Beats! 第3話「My Song」 感想

2010-04-17 03:56:01 | アニメ

相変わらず引き込まれる。今週の「Angel Beats!」の感想。


ちなみにタイトルはSyrup16gからで
作中のバンド「SAD MACHINE」はもしかしてART-SCHOOLからでしょうか。
こういう勘繰りをしてしまうのも相変わらずですね(笑)。
次回のサブタイトルもそうだけど毎回日本のロックバンドの曲名から拝借している気がしてならない。
のは、恐らく自分だけでしょう。
そうでもないかな。


今週はあらすじ的には非常にシンプル。
1話の延長線上の内容で、あの時の食券巻上げの要領で
天使が住む部屋に忍び込み、天使の秘密を探ろう、というもの。
早い話が不法侵入、ですね(笑)。
 ただ2話で垣間見せた通りに今週も主要キャラの過去が語られるパートがあり、
それでいて話の本質は岩沢さん自身にあったのが1話の時とは違う点。
なので今週は思いっきり楽しめたんですが
同時にこの系統の作品ならではのアンニュイ感みたいなものも往々にしてあって
ただ楽しい、ってだけじゃない点を見せてくれたのも嬉しいところ。
観終わった後には何故かそういう気分になってしまいました。
切ないというか。
切ないんだけど、泣かせるところまでは行ききらない切なさというか。
そしてそれを狙ってやってる感もありつつ。
ん~やっぱ自分は好きですね、この作品。
賛否はあるだろうけど。
でも、それでいいんじゃないか、とも。

もう少し詳しくあらすじを付けると
結局今回の作戦もほぼ徒労に終わったのが一つ。
天才ハッカーであるというクライスト(本名竹山)の助力があって
天使のパソコンをハッキングは出来たものの
時間不足で探れたのはちょっとだけ。
しかもあんまり有力にならないものばかり。
 ただその中には天使は自ら性能をコーティングしている?って情報もあって
それが唯一得られた新しい情報ですかね。
ゆりっぺ曰く「どうして神様から力をもらってないの?」という疑問が発生するらしく
その点も気になるところです。
天使は毎回戦う敵であると同時に、知るべき相手でもある、ってことが今回のエピソードで再確認出来ました。

そして、今回の陽動作戦の主役で話の主役でもあった岩沢さん。
彼女にまつわるエピソードも公開されたんですが
ゆりっぺ程ではないにせよ、彼女は彼女でまた苦労人ですね。
ずっと親に翻弄される人生。
割と細かく描いている印象で、彼女の情熱も個人的には伝わってきたので
余計に痛々しいというか、もったいないな、というか。
 陽動作戦では天使の秘密を探らせるために頑張ったんですが、
それ以外にも自分の歌で人を楽しませたい、って純粋な思いもあったんでしょうね。
そして、こうやってライブを重ねて人気を得ていく事で
彼女の欲求、というか悔いが満たされていっていたのかな・・・って思う部分もあって。
最期にアコギ一本でバラードを淡々と歌う場面は、
流石に素晴らしかったと思います。
あそこで彼女の夢が叶ってしまったんでしょうか。
その後岩沢さんはこの世界から姿を消してしまいました。



今週はこんなところでしょうか。
今週の成果としては、天使の能力の秘密がちょっとだけ分かったことと、
この世界から消える条件として
「天使のいいなりになる」ってのが唯一の条件としてあったと思うんですけど
「自分自身で納得する、満足する」ってのももう一つの条件としてあることが判明しました。
夢とか未練とかを叶えてしまってもダメってことでしょうか。
といいますか消えた後の世界ってそこまで悪いものなんでしょうか。
天使の「まるで悪役ね」のセリフに、なんとなくそんなことを思ったり。
要はどっちが本当に正しいのかよく分からない見せ方になっているなあ、と。
勧善懲悪じゃなくてね。
そういう部分も面白くて、好きって思える要素の一つですね。
これから先の展開も楽しみです。本当に。

恐らく、ここから先も個々のキャラクターの過去エピソードが挿入されてきて
それぞれの結末が描かれる形になっていくんじゃないかな、と思います。
基本的に自分の死に納得していない人達が集まっているので>死んだ世界戦線
その理由はなんなのか、とか
そんな後悔に対してそれぞれがどう落とし前付けるんだとか
このまま全員でこの世界の不条理に抗い続けられるのか、
等シンプルな設定と構成ながら気になる要素は色々ありますね。
 このアニメは不条理な世界や運命に抗い続ける人たちの物語ですが、同時に各々自身との戦いでもあるのかも。

そういう意味じゃ、納得してしまった岩沢さんは負けてしまったのかもしれません。
だけど、彼女の最期の表情って、どことなく満足感というか、達成感がある表情だったんですよね。
本当に何かを掴めたというか。
不意に観ててグッときたし。
現世では掴めなかったものを、ようやく掴めた訳で、
何か素直に良かったね・・・って言いたくなってしまいました。
言いたくなるような最期でした。
何気に良キャラだったな。



ただ、ここから先はバンドによる陽動は出来なくなってしまいましたね。
その辺をどうフォローするかも楽しみ。
今週も短い30分でした。〆。




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2 コメント

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Unknown (Unknown)
2010-04-17 05:17:47
sad machineの下に
REQUIEM FOR INNOCENCEて書いてありましたよ
あっ (西京BOY)
2010-04-17 12:01:59
今確認したら結構大きい文字で書いてありますね(笑)。
多分気づいたのに忘れたのか・・・。
何にせよこれでARTネタ確定ですね。
そういやジブリネタが出てきた事も書くの忘れてました。
コメントありがとうございます!!>unknownさん

何気に邦楽ロック好きとしても楽しめてちょっと嬉しいですね。
「ひさ子」とか、まんまですしね(笑)。
来週のタイトルはユニコーンからですかね。
そういう視点でも注目していきたいです。

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