テレビ徒然記

面白いテレビ番組やドラマ、または映画を見た感想を、ミーハーにぼちぼち綴るブログです

日輪の遺産

2011-09-04 22:12:18 | 堺さん語り
堺さん主演の『日輪の遺産』を見て来ました。原作は未読の私ですが、映画化されるニュースの時にあらすじは読んで、少女たちの運命は予想ついたのですが、そのことに堺さん演じる軍人がどう向き合うのか、興味がありました。

8/10から真柴に任務が言い渡される…ということはまさに終戦直前のお話。
純粋な少女たちがお国のために奉仕し、あの歌を疑いもなく元気よく歌うのを見て、教育って大事だなと思い知らされます。
でも一方で、たぶん野口先生の教えのおかげかもしれないけど、アメリカの自分たちと同じ女学生のことも考えられる子もいたので、ほっとしたというか。

あとは曹長さんが言ったように、何の罪もない少女たちを犠牲にすることは、もはや戦じゃないと。
あの2・26の亡霊のような伝令兵が生まれてしまうのは、戦争の愚かさを表していたんじゃないかなと思います。
見る前は戦争映画だから重いのかな…と思っていましたが、淡々と描かれていましたね。(『真夏のオリオン』も淡々と感じたので同じような)少女たちの取った行動と、それを見せつけられた真柴たち大人の辛さにも涙は誘われました。

では俳優さんたちの感想。
大蔵省出身の小泉中尉、最初は上官の前で緊張し震えて銃剣をカタカタさせてたので、頼りないかな?と思いましたが、未来を見据え、真柴少佐に生きることを諭した所はカッコ良かったですね。演じた福士さんも良かったです。

現場たたき上げの軍人、望月曹長は不器用だけどちゃんと見えてるというか。獅童さんハマリ役ですね。
真柴を守って任務も黙々とやるって感じが素敵でした。

そして真柴少佐、実戦経験無しだけど軍人トリオの中では一番の上官。声は通るし姿勢はいいけど、実は部下に支えられてる人でしたね。
少女たちが自決したと悟った時に吐き気を催して、ちょっと情けないのでは、と思ったけれど、人間味があって良かったです。
堺さんの場合、主役!と全面に出るより、脇役に支えられてる感じの主役が一番良いような気がします。今回はそんな感じで私好みでした。
あの伝令兵をスパッとやっちゃったところは、実戦経験無いけど、訓練はよくやってて腕はいいんだ、カッコイイと不謹慎ながら思いましたけど。のちに道場やってたという久枝さんの話に納得するシーンでしたね。



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