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マダムnihaoのフレッシュ搾りたてブログ。お気軽にお立ち寄りください。

炎のマエストロ

2013-09-15 14:35:00 | Weblog
 コバケンのライブに行った。
コバケンではなくケンコバの間違いだろうって?
いや、炎のマエストロ、指揮者の小林研一郎(コバケン)率いる『東京都交響楽団』のコンサートに行った。 

 そのエネルギッシュで情熱的な指揮は、オーケストラはもちろんのこと聴衆をも炎のごとく熱くする。
福島出身なので、震災復興の活動に積極的に取り組まれている小林氏、この日も演奏終了後、岩手の観客たちに温かい応援のメッセージを発してくれた。
このような行為は指揮者としては珍しく大変嬉しい。


          

 
 曲目は「ショパン:ピアノ協奏曲第1番ホ短調作品11」と「ブラームス:交響曲第4番ホ短調作品98
ピアノは日本を代表するショパンの名手、盛岡出身の小山実雅恵さん。
盛岡市民文化ホールの入りは七割ほどだった。
この日は友人のM嬢と一緒に行った。 
M嬢も最近、シンフォニーの魅力に取り憑かれたばかりなのだ。


 このところ私のコンサート詣での勢いが止まらない。
11月開催の某オペラ歌手のソプラノ・リサイタルのチケットも既に入手しているし・・・
そもそもクラシックを聴かなければ夜も日も明けないというほど熱烈な愛好家ではないのだが、なぜか例年とは比べようもないほどクラシック音楽に飢え、かつ求めているのが自分でも不思議だ。

 いや、私は知っている。
私をこのように駆り立てている原因はオットーにあるということを。 なぜなら・・・

 今春退職してサンデー毎日となったオットー。
当然ながら我らの趣味の秘湯・名湯巡りの回数も一気に増えた。
目的地も近場の岩手・秋田・青森から、山形や宮城にまで足を伸ばす日もある(もちろん日帰り)

 運転が趣味のオットーは、車上では全く疲れを知らない男となる。
長距離ドライブを終えて無事帰宅した後の彼の一言は
 「今日の○○県の秘湯はよかったな」ではなく
 「今日もたくさん運転出来て面白かったな」である。

 問題は道中のBGM。
原則としてドライバーが音楽を選択するのが不文律だと考えるので、車中はオットーの趣味のど演歌が大音量で流れる。
夫婦演歌、股旅演歌、母物演歌、スナック演歌、任侠演歌、望郷演歌、青春演歌etc 
時々は軍歌だって流れてくるし、松井須磨子やエノケンなどの珍しい伝説の演歌も流れてくる。
そしてやつが特に好きなのが小林旭石原裕次郎
彼らの曲を聴くと疲れと眠気が覚めるというので私も仕方なくお相伴にあずかるが、もう飽きるほど聴かされた。

 演歌はどうも苦手だ。
私の求めるリアリティが演歌の世界にはあまりないような気がするから。
だからと言って演歌の存在は否定しないけれど。
 
そろそろパヴァロッティが聴きたいんだけれど・・・」
私も遠慮がちに提案するのだが
やかましいから駄目!
と一言のもとに否定される。理不尽な話だ。

 想像して欲しい。
往復8時間もの密室の車中で、ずっとこれらの演歌を聴いていなければならない私のことを。
具合が悪くなり機嫌も悪くなり、しまいには発狂しそうになるのを、いつも私はじっと我慢しているのだ。
この反動で私は、僅かな年金をコンサートチケットに費やすことになるのだと思う。

 ドライブ好きの夫婦の音楽の趣味が合わない

 はたしてこの問題の解決策はあるだろうか?

秘湯巡りを止めればよいというのは答にならない。 代わりに何をすればよいのか分からない。
音楽を流さなければよいというのも答にならない。 話すことが何もないのだからね。私たちは。

 










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4 コメント

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Unknown (又三郎)
2013-09-15 17:17:32
二人で温泉巡りが出来るだけでも良いと思いますけどねぇ~!演歌ぐらい我慢してきいてくださいよ。(笑)でも、エノケンや軍歌が出てくるって・・・そんなに世代が違うオットーさんでしたっけ?

しか~し、かく言う又三郎はクラシックも聞きますが、右翼の街宣車から巷に大音量で流れる加藤隼戦闘隊とか、空の神兵とか、道ゆく通行人が眉を顰めるのを尻目に、コブシを振って口ずさんでしまうという隠れ軍歌ファンなのでありますが、さすがに、家族とのドライブで聴いたりはしないし、第一、そんなCDを保有してないけど(笑)

でも演歌も良いなあ!僕がオットーさんと温泉に行けば、意気投合してノープロブレムですね。(笑)でも、お好みがオペラと演歌では、あまりにギャップが激しいから、iPodでも忍ばせて、イヤホーンで聴くしかないかなあ。久しぶりにクラシックコンサート行きたくなりました。

中間決算の帳尻を合わせが危うくて、昨日も、今日も出勤の又三郎でした
又三郎さんへ (nihao)
2013-09-15 19:14:11
オットーへの強力なる援護射撃、ありがとうございます。
私は遠慮なくオットーの悪口を書きますが、本心はオットーを援護してくれる人の登場を待っているのです(笑)

>そんなに世代が違うオットーさんでしたっけ?
世代は同じですが感覚が全く異なるみたいです。
太平洋戦争史が専門(って訳ではありませんが)なので、軍歌も詳しいです。
軍歌には隠れた反戦歌もあるのだと教えてくれます。
鹿児島の知覧飛行場にも絶対に行きたいと言っています。

我が家のカーオーディオはCDを録音再生するタイプです。
最近の図書館はCDを貸してくれるので、私がミステリーを探している間、オットーはせっせと演歌や珍しい歌のCDを探して借りているのです。

>iPodでも忍ばせて、イヤホーンで聴くしかないかなあ
ああ、そうでした。iPhoneで聴けばいいんだ・・・
忘れていました。
Unknown (うらら)
2013-09-18 13:50:36
>話すことが何もないのだからね。私たちは。
仲間!仲間!
ツアーなどで出かけて、よそのご夫婦はどうしてあんなに話す事があるのだろうと不思議です。

我が家は音楽の趣味どころか、合う事は何もありません。
かなり前に夫が○上○水のコンサートに行きたいと言い出しました。でも私は一万円も出すなら他のコンサートに行きたい。○上○水かTSUKEMENかというならTSUKEMENの方が良いのだけどね。
好き嫌いは人それぞれ、なかなか夫唱婦随(婦唱夫随)とはいきませんね。
うららさんへ (nihao)
2013-09-18 18:22:41
>音楽の趣味どころか、合う事は何もありません。
あはっ、うららさん、はっきりと言い切りましたね。
○上○水かTSUKEMENの選択なら、私はどちらも好きで困ってしまいます(笑)

趣味の不一致に関しては、退職前は問題になりませんが、退職後はかなり深刻な問題になると思います。
今まで生活のスタイルやリズムが婦唱夫随だったものが、退職後、なぜか夫族は人が変わったように、いろいろなことに口を出し始めます。
仕事を失った夫族は、それまで無関心だった妻の領分がすごく気になるみたいなのです。
そしてなんだかんだと文句を言いながら妻を支配しようとするから『亭主在宅拒否症候群』が生まれるのでしょうね。
一致する趣味でもあれば少しは緩和できるかも・・・

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