ハワイ島2日目、
サンライズの後は、いよいよ、もう一つのメインイベント、ワイピオ渓谷の谷底を乗馬で廻るツアーだ。
ワイピオに初めて訪れた時、胸が締め付けられるほど、しあわせな気持ちになった。
その時は、展望台から下を見るだけだったのに、ここにはすべてがある、と思った。
すべてがパーフェクトに調和していた。
水と光と緑が、柔らかく一つになっていた。
いつか、この谷底を自分の目で見たい、この場所の一部になりたい、とずっと思っていた。
今日、ついにそれが叶うのだ!
一方が海に面し、あとは断崖に囲まれた小さな集落。
携帯電話さえ繋がらない閉ざされた空間で、人々は畑を耕し、タロ芋は太古の夢を見ながら育つ。
わたしにあてがわれたのは、気立てのよさそうな、スマートな栗毛の馬。
数えるほどしか乗馬経験のないわたしでも、馬が勝手にリードしてくれる。
手綱をほんの少し振れる程度に与えるだけで、いうことを聞いてくれるやさしい子だった。
とはいえ、馬の背はかなり高い。
カメラを取り出すのも不安定で、最初は写真を撮る余裕もなかった。
サドルに付けられた荷物入れにカメラは入れてある。
だんだんと馬にも慣れ、いつでもカメラを取り出すことは出来た。
しかし、そうしなかった。
しばらくは目で見ることに集中したかったのだ。
自分の目で、肌で、この空間を感じることをしたかった。
馬の体温を感じ、皮膚のハリを感じ、馬の背に揺れる感覚を楽しんだ。
目の前のタロ芋の葉っぱの緑、グアバの実の薄黄色、遠くの山の木々の重なり、鳥の声、流れる川のせせらぎ、雲の色、風のにおい、すべてを楽しんだ。
遠くに見える滝は、フラで有名なヒイラベの滝か。
馬は道端の草を食みながら、ゆっくりと進む。
途中、靴が濡れるほど深い河も渡った。
少し浅瀬の所で、ガイドのケオニが写真を撮ってくれた。
思った以上に、じっくりと長時間のホースバックライディングだった。
馬の背の上で、わたしはワイピオの一部になって、調和のなかに入り込んだ。
ずっとこの時間が続けばいい、と思った。
終わりたくない。
馬は厩舎にもどり、私たちは自分たちの足で地面に立つ。
視界が急に低くなり、違和感さえ感じる。
ああ、終わってしまった。
名残惜しさと、充実した満足感と、なんとも言えない複雑な気持ちだ。
ガイドのケオニは陽気なハワイアンで、ジョークを飛ばしつつも一人ひとりにしっかりと目配りしていた。
馬を自分の分身のようにしなやかに扱って、前へ後ろへ、時には道を外れグアバをもいで私達に食べさせてくれたり、最高の心配りをしてくれた。
ガイドの良し悪しでツアーの楽しさはかなり左右される。
今朝のサンライズのガイド・フジタニさんといい、ここのケオニといい、ハワイ島のガイドさんは最高だ。
いい一日だ、と思った。と同時に、まだ一日の出来事なんだ!とも思った。
なんて充実した日だ。
ツアーが終わっても、興奮は冷めやらず、
「ケオニの嫁になってもいい」とわたしも同行の友人も勝手なことを言って、盛り上がった。
今日はヒロに泊まる。
昔の雰囲気を残した、ひなびた田舎町だ。
サクッと街なかを散策して、早めにホテルで休もう。
ハワイ島で作っているというコナビールを飲みたかったが、レストランすら数えるほどしかない。
スーパーでビールを買って、部屋のみした。
前の日ファーマーズ・マーケットで買ったマカダミアナッツがつまみだ。
明日はキラウェアにドライブだ。
ペレに会いに行く。
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サンライズの後は、いよいよ、もう一つのメインイベント、ワイピオ渓谷の谷底を乗馬で廻るツアーだ。
ワイピオに初めて訪れた時、胸が締め付けられるほど、しあわせな気持ちになった。
その時は、展望台から下を見るだけだったのに、ここにはすべてがある、と思った。
すべてがパーフェクトに調和していた。
水と光と緑が、柔らかく一つになっていた。
いつか、この谷底を自分の目で見たい、この場所の一部になりたい、とずっと思っていた。
今日、ついにそれが叶うのだ!
一方が海に面し、あとは断崖に囲まれた小さな集落。
携帯電話さえ繋がらない閉ざされた空間で、人々は畑を耕し、タロ芋は太古の夢を見ながら育つ。
わたしにあてがわれたのは、気立てのよさそうな、スマートな栗毛の馬。
数えるほどしか乗馬経験のないわたしでも、馬が勝手にリードしてくれる。
手綱をほんの少し振れる程度に与えるだけで、いうことを聞いてくれるやさしい子だった。
とはいえ、馬の背はかなり高い。
カメラを取り出すのも不安定で、最初は写真を撮る余裕もなかった。
サドルに付けられた荷物入れにカメラは入れてある。
だんだんと馬にも慣れ、いつでもカメラを取り出すことは出来た。
しかし、そうしなかった。
しばらくは目で見ることに集中したかったのだ。
自分の目で、肌で、この空間を感じることをしたかった。
馬の体温を感じ、皮膚のハリを感じ、馬の背に揺れる感覚を楽しんだ。
目の前のタロ芋の葉っぱの緑、グアバの実の薄黄色、遠くの山の木々の重なり、鳥の声、流れる川のせせらぎ、雲の色、風のにおい、すべてを楽しんだ。
遠くに見える滝は、フラで有名なヒイラベの滝か。
馬は道端の草を食みながら、ゆっくりと進む。
途中、靴が濡れるほど深い河も渡った。
少し浅瀬の所で、ガイドのケオニが写真を撮ってくれた。
思った以上に、じっくりと長時間のホースバックライディングだった。
馬の背の上で、わたしはワイピオの一部になって、調和のなかに入り込んだ。
ずっとこの時間が続けばいい、と思った。
終わりたくない。
馬は厩舎にもどり、私たちは自分たちの足で地面に立つ。
視界が急に低くなり、違和感さえ感じる。
ああ、終わってしまった。
名残惜しさと、充実した満足感と、なんとも言えない複雑な気持ちだ。
ガイドのケオニは陽気なハワイアンで、ジョークを飛ばしつつも一人ひとりにしっかりと目配りしていた。
馬を自分の分身のようにしなやかに扱って、前へ後ろへ、時には道を外れグアバをもいで私達に食べさせてくれたり、最高の心配りをしてくれた。
ガイドの良し悪しでツアーの楽しさはかなり左右される。
今朝のサンライズのガイド・フジタニさんといい、ここのケオニといい、ハワイ島のガイドさんは最高だ。
いい一日だ、と思った。と同時に、まだ一日の出来事なんだ!とも思った。
なんて充実した日だ。
ツアーが終わっても、興奮は冷めやらず、
「ケオニの嫁になってもいい」とわたしも同行の友人も勝手なことを言って、盛り上がった。
今日はヒロに泊まる。
昔の雰囲気を残した、ひなびた田舎町だ。
サクッと街なかを散策して、早めにホテルで休もう。
ハワイ島で作っているというコナビールを飲みたかったが、レストランすら数えるほどしかない。
スーパーでビールを買って、部屋のみした。
前の日ファーマーズ・マーケットで買ったマカダミアナッツがつまみだ。
明日はキラウェアにドライブだ。
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そして、今度は滝の下まで行ってみたいよ。
いいですね~
いいなぁ~
ん~。いいですね~
はぁ~。。。。。
そこにいると
自分がだんだん透明になって、緑の中にとけてしましそう
ですね。
はぁ。。。。
ケオニと二人乗りで海岸を乗馬なんてしちゃったりしてー。
妄想が広がる(^_^;)
滝の方や、海岸の方も行きたかったね。
ツアーじゃいけないのかな?
やっぱケオニの嫁にならなきゃ、だねー。
ためいきー(^^)
ほんとうに美しいものを見ると、言葉がでないのです。
どんな言葉で綴っても、この体感は表現できない。
ハワイ島に行く事があったら、ぜひ!ワイピオに溶けに行ってください。