朴大統領が改憲推進を表明 今後の手順は?
2016/10/24 12:24
2016/10/24 12:24
【ソウル聯合ニュース】韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領が24日に国会で施政方針演説を行い、任期内に憲法改正を推進する方針を示した。改憲が提案された場合、国会の議決、国民投票という手順を踏むことになる。
施政方針演説をする朴大統領(下)=24日、ソウル(聯合ニュース)
改憲の手順は憲法第128~130条に記されている。改憲は国会在籍議員の過半数、または大統領の発議により提案される。
ただ、大統領の任期延長または再任を認めるよう変更するための改憲は、現職の大統領については効力を持たない。かつて軍事独裁時代に任期延長の手段として改憲が悪用されたことを踏まえたものとみられる。
国会で改憲案の公告日から60日以内に国会在籍議員の3分の2以上が賛成すれば、改憲案が通過する。それから30日以内に国民投票を実施しなければならない。各政党は国民投票期日の公示日から投票日前日まで、放送による演説や対談、討論を行ったり印刷物を配布したりして、賛成または反対するよう有権者に呼び掛ける。国民投票で国会議員選挙権を持つ国民の過半数が投票し、さらにその過半数が賛成すれば改憲が確定する。
改憲が確定すれば、大統領はこれを直ちに公布する。一般の法とは異なり、大統領が改憲に拒否権を行使することはできない。
mgk1202@yna.co.kr