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オイルリークが止まらない?

2006年09月28日 | オイルリーク

人気blogランキングへ  今日の秋晴れは暑いくらいでした。

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オイルリークは人災?

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今日修理した2003年ファットボーイは矢印のところからのオイルリークが止まらなかったそうです。

以前にプライマリードライブの何処かを修理して以来直らず、インスペクションホールのカバーまで交換したけれど「お手上げ」で、サジを投げられてしまったそうです。

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インスペクションホールから覗いてみると、矢印のところに”あるべきガスケット”が見えません。

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その”あるべきガスケット”は入れ忘れたわけではなく、カバーを外した際に落ちてしまったようです。プライマリーカバーの中から見つかりました。

というのは、プライマリーカバーのガスケットは厚いペーパーガスケットで、手に持っている”あるべきガスケット”はメタルガスケットなのです。

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ペーパーガスケットの厚さは1.58mmで、

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メタルガスケットは1.0mmですから、貫通しているスクリューを抜くと落ちてしまうのは当たり前です。

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1997年からプライマリーカバーは回りだけでなくこの2箇所も固定して、共振音の発生を抑えているようです。

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幸いにカバーは変形していないようです。

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原因はガスケットの誤用だけでなく、破線を軸にギッタンバッコンしています。

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その原因はカバーの精度にあり、2次加工していないからなのか、メッキの付き具合なのか赤矢印の方が、緑矢印より高くなっていて面が平らではないのですね。

カバーの面が平らでないのは最初からで、ガスケットの誤用の前まではオイルリークが無かったのですから、これは多分、2つの原因が複合して発生したものと思われます。”あるべきガスケット”が薄いため、インスペクションカバーのスクリューを締めると、オイルリークした場所は隙間ができてしまったのでしょう。

しかし、ミスの上塗りはしたくないものです。

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