ピストンエンジンは永遠か!な?

バイクを中心に話題を紹介します

シフトリンケージ

2005年11月10日 | フットコントロール
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旧車ネタばかりで申し訳ありません。写真は4速ロータリートップトランスミッションのシフトリンケージです。これはFLについているタイプであまり調子がよくありません。長溝のなかをピンがスライドするので油切れするとペダルが戻ってこなくなることがあります。

それでFLのチェンジペダルは踏み返しが付いているのかとフト思ったのですが、踏み返しはラチェットトップの65年から採用されていました。

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FXタイプ(上)と並べて較べてみます。ロータリートップのほうが後なので改良されていると思いきやこのようなリンケージがあるので、マイレージが多くなるとあちこち磨耗して遊びが多くなりギアチェンジが快適ではなくなってしまいます。Vツインではこんな部品も新品で揃っています。

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あちこち磨耗してしまうのはこのFXタイプでも同じですが、ずっと快適です。

結論、何故FLは具合の悪いリンケージをわざわざ採用したかというと、エキパイの邪魔になるからなんですね。左右出しマフラーを使っていないFLにはこのタイプのリンケージをお勧めします。


クラッチセンターナット

2005年11月10日 | クラッチ
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Tachiさんからのリクエストで、クラッチセンターナットのロックワッシャーがうまく付かないとのことに、お答えします。ワタシも昔はこれにてこずったことがありますが解決方法を見つけてからは快適?に作業を進めることができます。是非お役に立ててください。IMG_0221

シャフト径に対してワッシャーの内径が大きくて収まりが悪いですね。この時代のハーレーにはこのような部分が他にもいくつかあります。ミッションやオイルタンクのドレンボルトもネジの部分が大きくてワッシャーの収まるところが細いので、ガスケットは専用でないとずれてしまいます。

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クラッチハブのキー溝にロックワッシャーのタブが入るのですが、この写真の向きだとワッシャーが下にずれると溝からはずれて回り止めの用をなしません。

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そこでワタシはロックワッシャーの裏側にグリースを塗っておきます。グリースの量は最小限が良いですね。グリースは潤滑だけでなくこのような使い方もあります。威張るほどのことではないですけど。

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そうするとご覧のようにずれません。spicture1_x

更にナットのロックワッシャーに接する面の角を削り落としておきます。こうすることによりワッシャーに引っ掛かることなく締め付ける事ができます。ネジにロックタイトを使えばオイルがねじ山を伝わってクラッチにまわる事も防げるし、もちろん緩む心配もなくなります。ロックタイトを使えばワッシャーは不用? ご指摘はごもっともですが、省略すると忘れたみたいでイヤなんです。