白寿を目指す抗衰老ライフへの誘い

慣れ親しんだ新容器野菜養液栽培に別れを告げ、新たに取組んだ老人の終末課題の経過発信を続けさせて頂きます。

ニンニクは収穫時期が大切!

2012年06月28日 | ニンニク

遂に、消費増税法案が衆院で可決されました。食料品等、生活必需品迄が一律に税負担増となれば、生産人口が減る一方で年金暮らしの方が多くなる高齢化社会の日本、多くの皆さんが一層の節約を強いられることになるようです。そんな時、食生活の味方となるのが、野菜等が自給できる家庭菜園です。

尤も、食糧難等を経験した事のないモノ余り時代に育って、お金さえあれば何でも手に入る生活に慣れた方々には、価値感の違いもあって、“食生活の味方”と言っても、一寸ピーンと来ないかも知れません。

 

    ―先に収穫したソラマメ、陵西一寸―

増してや、家庭菜園やキッチンガーデンを、趣味の園芸栽培のホビーガーデニングの感覚で捉えている方は、経費の方が嵩んで買った方が安いような野菜を作るガーデニングのお客様ですし、それに自己流の野菜栽培を楽しんで居られるような方ならば、成果は二の次であり、そんなご利益はとても無理と言うかもしれません。要は、自らの生活を支える自給努力の作物栽培と言うような真剣さが家庭菜園には元来必要であり、それが本当は大切と捉えてください。

 此処、外房地区へ移られて来た方の多くが自給の為の野菜作りをされて居り、畑地を近くに借りたりして野菜を育てて居られます。その中には、野菜の自給を生活の糧の得る手段の一つとし、収穫した野菜の一部は産直店等に出せればと、マーケットガーデニングを志向されている方も居られます。

 

―菜園の収穫前のニンニク、ジャガイモと玉ネギー

今日では、そうした真剣さが何事にも必要であり、今般の消費税増税策は、国の施策に我が身を託して慨嘆するような甘えへの戒めと受け止める良い機会であり、是非家庭菜園を始めるきっかけになればとお薦めします。

 年金暮らしから、そんな積りで始めた家庭菜園ですが、何分必要な野菜を少量多品種作るのは手間暇掛かる大仕事です。それに、貯蔵できる野菜以外は一度に収穫すると先ず消費に困ります。

 

―エレファントガーリックの堀上げー

限られたスペースでは、栽培する作物の種類や作付けのローテイションにも工夫が必要であり、無農薬で高品質の野菜を作るとなると一層の手数が掛かります。そんな時、其の土地の条件に合った品種と作型の選択が大変重要であり、「となり百姓」の喩えの大切さを痛感させられます。

 

―サラダ玉ネギは茎が倒伏すれば収穫期―

今年からは貯蔵野菜に注目し、甘タマネギ「ソニック」を100kg余り収穫したのですが、例年は、早めに掘り取って、どんどん食べたり、よそ様に差し上げしたりするのを、1カ月近く畑に残して葉がすっかり枯れるまで置いて乾燥させ、長期の貯蔵に備えて見ました。

―乾燥して貯蔵の為に網袋詰めしたタマネギーソニックー

早めに植え付けたジャガイモ、「北アカリ」も、比較的良く育ち、6kgの種いもを植えて80kgほど収穫できました。水分過剰に弱いジャガイモですが、外房の海生砂壌土では事の他適作であり味も良く、上手く夏越しして長く利用したいと思っています。

 

―堀上げたジャガイモー北あかりー

実は、失敗したのがニンニクの収穫時期が遅れた事です。昨年の9月末に鱗片を植えたニンニク「福地ホワイト六片種」ですが、隣りに植えた大ニンニクの「エレファントガーリック」と収穫時期を同じように思っていたのが間違いの元でした。

 

―外皮が乾燥と共にひび割れする大ニンニクー

ニンニクは収穫期を迎える一カ月前頃から急速に鱗茎が2倍以上に肥大するとされ、其の時期の温度、日照、土壌水分量が収穫の良否に大きく影響すると言います。しかし、堀取り時期が遅れると、鱗茎を包む外皮が破れて肥大化し、腐敗もして商品価値が失われる事になるのです。

 

―芯だけ残して外皮の無くなったニンニクー

収穫適期は、茎葉部が三分の一程枯れた時期と言いますが、入梅時期の天候の過湿状態では、堀上げのタイミングの見極めが難しく、堀上げて見ると鱗茎を包む外皮が溶けて殆ど無くなっていたのです。

 

―堀上げたニンニクー福地ホワイト六片種―

一方、同時に鱗片を植えた大ニンニクの「エレファントガーリック」は、かなり葉が青々として収穫期までには余裕があったのですが、ついでもあって堀上げました。

 

―流石に大きいエレファントガーリックー

これまた、後処理に失敗をしでかしたのです。うっかりして、青々とした茎の部分を適当に切り落してしまったのです。実は、茎や根は切り離さず、茎のネック部分の細胞が圧縮されて栄養分が燐片に貯蔵されるようにする為に、少なくも10日から14日間、風通しの良い直射日光に当たる場所に吊るして乾燥を待たなくてはならなかったのです。

 

―エレファントガーリック1つで485gありました!―

どんな結果になったかと申しますと、収穫した時は何でも無かった鱗茎の外皮に乾燥と共にひび割れが発生し、これまた、商品価値が半減するような惨めさです。

其の味の方は、どう変わるかは分かりませんが、この大ニンニク、臭いもマイルドで大変食べやすく、我が家では、タマネギ、ジャガイモに続く、自給の貯蔵野菜の仲間入りとなるようです。

唯、珍しいからと、よそ様に一つ差し上げると、「美味しかった」と過分なお礼を言われて、「それではもう一つ」と差し上げたりする事から、食べなくても忽ち貯蔵から減って行く野菜でもあるようです。

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