骨で聴く異世界

耳を使わずに「聴く」世界を旅します。耳をふさいでいても聴こえる世界です。

太子堂を骨で聴く

2007-11-26 10:18:48 | 骨で聴く巡礼旅

 東京の世田谷区に太子堂という地名があります。
 世田谷区の中央やや北東の位置で、鉄道では東急田園都市線の三軒茶屋駅周辺から国道246号線、世田谷通り、淡島通りなどに囲まれている地域です。三軒茶屋から下北沢へのびる茶沢通りはこの地域を貫き、日曜日は歩行者天国にもなります。

 平坦な地域ではありますが、遊歩道を最下部にして三軒茶屋方面と下北沢方面に少し上りの傾斜が見られます。この遊歩道は烏山川という川が暗渠化されたものです。

 太子堂の地名は聖徳太子像に由来します。

               

 その太子像を祀った寺院が聖王山法明院円泉寺で、真言宗豊山派に属しています。

 ⇒ 寺院のページで確認する

 住宅街の中で、それほど大きな寺院ではありません。
 しかし、境内の太子堂こそがこの地名の由来であり、1日に平均乗降人員116,715人を誇る三軒茶屋駅の場所にあることは意外な発見かもしれません。

           

 山門から入って真正面に本堂、右手に太子堂で、境内は都会の寺院らしく舗装されています。境内に足を踏み入れての最初の感想は、法事で訪れるような場所ということかもしれません。実際、そんな雰囲気が漂っていることは間違いありません。
 それでも弘法大師修行像、聖徳太子像などを改めて眺めてみると、由緒正しい伝統的な寺院であることに再認識させられます。世田谷の散歩コースには最適です。

 ⇒ gooの地図で確認する

 ところで、聖徳太子は民間信仰としては定番とも呼べるものですが、実在したかどうかが疑わしいという説もあります。 

 ⇒ 聖徳太子を骨で聴く

 いずれにしても聖徳太子は日本の仏教を語る上では外せない存在であり、新仏習合という日本独特の文化を築いた出発点でもあります。これはクリスマスも神社への初詣も寺院での法事でも、何でもありの日本文化の礎が出来上がったことを意味するかもしれません。

 ライプニッツが「モナドには窓がない」といいました。
 モナドは、これ以上分割できない究極の個体ということですが、同時にそれが無限化したものだという意味かもしれません。(専門家ではないので間違っていたらごめんなさい)この意味で窓を開けなくとも内部で無限化したもの、まさに日本の宗教文化の根底はモナドだといえるかもしれません。

 骨で聴きましょう。
 特許技術の骨伝導で太子堂を骨で聴き、日本の独特の文化を体感しましょう。三軒茶屋と下北沢の間にある小さな寺院で、骨で聴く無限旅をするのです。

 ⇒ 窓のある骨伝導とは

                                                                 


最新の画像もっと見る

コメントを投稿