東京郊外のよみうりランドといえば、子どもたちの歓声が響く遊園地ですが、実はその一画に「聖地公園」という仏教ワールドがあります。京王線の駅からゴンドラ「スカイシャトル」に乗ると、不思議な仏教世界の聖地公園を空から見ることができます。園内からは、アシカショーの入り口の左端から行くことになります。但し、そこは通用口のような連絡路で、「聖地公園 入り口」という看板は決して目立つものではありません。
聖地公園は、ほとんど訪れる人もないエリアですが、その歴史は古く、「娯楽・宗教・文化・スポーツ」というよみうりランド創業時の4大コンセプトのうちの一つだったのです。したがって、1964年の開業当初から設けられていたゾーンです。
今回はこのエリアに骨伝導とともに訪れ、いつもの骨伝導巡礼を試みました。
特許技術の骨伝導ヘッドセットを装着しての冒険です。
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なかなかディープなエリアです。
まずは脇戸付高麗門、一重切妻造、左右袖塀付、総本瓦葺」‥‥という約600年前の建築で、以前は京都御所にあったという「聖門」。
聖地公園のシンボルともいえるのは、スリランカの寺院を模し、御影石で作られた四面向拝の殿堂です。ここは聖地公園の中では一番高い位置にあり、ゴンドラの中からも一番目立ちます。中には釈迦の仏舎利と聖髪が収められているという、東南アジアでよく見るものです。
ただ聖髪が収められているというのは、昭和39年にパキスタン政府から故正力松太郎氏(かつての読売新聞の社主)に寄贈されたものという、実に由緒あるものです。実際、この聖髪というのは、海外でもあまり目にすることがなく、日本においては他では一切聞いたことがありません。そういう意味でもここは貴重な存在といえます。
他には、鎌倉時代後期の作の妙見菩薩像を安置している妙見堂、仏教各宗派の開祖の像などがあります。特に開祖像は見ごたえ十分です。
日本の仏教各宗派の開祖が並んでいる姿はなかなか見る機会がないでしょう。
ちなみに、向かって左から最澄、空海、法然、栄西、親鸞、道元、日蓮、良忍です。
多宝塔も存在感が強く、鎌倉時代初期に作られたものだそうです。しかも中には高野山本願寺の本尊であった十一面観音像が安置されているという、とても貴重なものです。
ちなみに仏教関係とは関係のないものあり、それはそれで妙に味が出ています。江戸城、亀山天皇の御像、インカ帝国の石彫、陶製オーム彫刻等々、不思議ワールドです。
遊園地の敷地内にこれだけの世界があり、しかもほとんど人が来ないというのが素晴らしいといえます。骨伝導による脳波と、この異空間があわさり、何とも心地よい気分を味わいました。
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