骨で聴く異世界

耳を使わずに「聴く」世界を旅します。耳をふさいでいても聴こえる世界です。

塩を骨で聴く

2008-06-16 18:33:30 | 骨で聴く癒しの世界

 古来より、日本は岩塩などの塩資源に恵まれてない為海水から塩を作ってきました。海外では普通、塩は、塩湖や岩塩から製塩するのが主流です。塩湖・岩塩ともに、雨の中に微量に含まれている塩分が長い距離川を流れ、蒸発も激しいので濃縮されて出来ます。ところが日本では急峻な河川のため、降ってきた雨はあっという間に海に注いでしまいます。その為、全く塩湖岩塩の類はできません。

 でも、「四方を海に囲まれているから、簡単では‥‥」と思われがちですが、実はとても大変なことなのです。日本ではたった30gの塩をつくるのにも、1リットル近い水分を蒸発させなくてはなりません。そのため、海水をそのまま煮つめるのではなく、濃縮してから煮つめるという効率の良い方法で塩づくりが行なわれてきました。

 そんな日本の塩作りは、瀬戸内海地方が有名です。赤穂(兵庫県)、伯方(愛媛県)などここにあります。瀬戸内海地方は、雨が少なく温暖な気候であること(瀬戸内式気候)に加え、天然の干潟も多く、満潮と干潮の時の海面の高さの差も大きいので、塩作りにうってつけなのです。

 赤穂は京の都と四国を結ぶ場所だけあって、弘法大師の伝説も数多く残っています。お遍路さんもこの貴重な塩を携帯した人もいるでしょう。

 年末時代劇で有名な「忠臣蔵」。

 浅野って赤穂の殿様が、吉良義央に切りかかったので、あわれ切腹。しかし利は赤穂の殿様にありってんで、赤穂の浪士達が見事吉良を討ち取るという話し。話しをさかのぼれば、どうして浅野と吉良がけんかをしたかということになりますよね。実は、塩の生産技術に対する争いであったという説も‥‥赤穂の塩は品質、生産性も良く、江戸や大阪を中心にたくさん売られていました。

 一方、吉良家は領内の産業発展に力を入れており、領地の三河(今の愛知県東部)でも、塩づくりをやっていましたが、振るいません。そこで、吉良家は赤穂に企業秘密を教えてくれるよう頼みましたが、浅野家は秘伝だからと断っていたんですね。

 こんな塩の話を骨で聴きます。
 ⇒ 骨伝導とは

 そして古来より続く塩産業も経費を削減します。
 ⇒ 経費削減で最も簡単な利益捻出法

                      


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