ぶらぶら★アフリック

アフリカ・プロモーター、ンボテ★飯村がお送りする100%アフリカ仏族ぶらぶらトーク!

編集後記・シネマ&トーク『トンブクトゥのウッドストック』~ご来場ありがとうございました!

2014-02-19 07:30:30 | アフリカ映画
昨夜、シネマ&トーク「トンブクトゥのウッドストック」にご来場いただきました皆様、ありがとうございました!!

真冬、お寒いさなか、新宿区のチベット、地球ひろばまで足を多数お運びいただき、感謝に耐えません。


◆イベントレビュー
今回のシネマ&トーク、まず初めにいつもどおり、ンボテの前フリトーク「ここを見よ!」でスタート。

そして本編上映、「トンブクトゥのウッドストック」
・・・美しくも厳しいサハラ砂漠。いきづくケル・タマシェクの生活の営み。育まれる伝統と現代トゥアレグ文化。歴史の所作、そして迫り来る脅威。彼らは、音楽を通じ、何を考え、何を主張するのか?見どころ、聴きどころがたっぷり詰まった映画だったのではないでしょうか?


◆トークセッションへ
83分の上映時間後、トークセッションに移行。ンボテも新婦のように衣装替えして臨みました。いつものコンゴビール「プリムス」販促ルックから一転、ターバンを巻いて強制ケル・タマシェク仕様です!笑



ちなみに、いつもはこんな↓


軽い前置きのあと、恒例「細かすぎる映画チェック」
・撮影の舞台は?映画の背景は?
・アフリカの国旗が紛らわしい話
・サヘル情勢とマリ危機、そしてケル・タマシェク
・映画登場人物、重要発言ポイントチェック

こんなお話をかる~くさせていただきました。マリ情勢を紙芝居風に説明したんですが、その説明を難しくいうとこの記事の通りです(笑)。この内容は、当日ご来場の皆様には資料として配布させていただきました。


◆青木ラフマトゥさん登場!
いよいよメインステージ、ゲストの青木ラフマトゥさんをお迎えして「トゥアレグトーク千一夜」。はじまり、はじまり~。

ンボテ「ラフマトゥさん!ステキです、今日のファッション!!ポイントは?」



ラフマトゥ「トゥアレグの青。そしてこの伝統的なドレス。装飾品は銀製品、多くはニジェールで作られてるけど、マリ北部でも重宝されてるわ。」

ンボテ「ラフマトゥさん、楽屋では今日、とっても嬉しそうでしたね!ご自慢のドレスで登場できるの。」

ラフマトゥ「そう、日本人にとっては着物みたいなものよ。」


ンボテ「ところでラフマトゥさん、どうして日本にいるの?」

ラフマトゥ「日本にはサムライを探しに来たのよ。トゥアレグとサムライは通じるものがあるわ。」

ンボテ「今日会場にはたくさんの男性来場者、サムライが、、、」

ラフマトゥ「・・・」

日本の男か、ンボテのツッコミか、どっちかがダメらしい笑。

ラフマトゥ「日本では二児の母として子育てをしているわ。それから私は大の子供好き。保育園でパートとして働いているわ。あとはアフリカに関する講演をしたり、アフリカ料理の教室をしたり。」


◆ケル・タマシェクの世界
ンボテ「さっきお話ししてたら、映画に出てくる人はほとんど知り合いらしいですね!」

ラフマトゥ「ドゥアレグはコミュニティが小さいから。砂漠で覆われた土地。そんな中で、文化とコミュニティが育まれてきたの。」


ンボテ「ケル・タマシェクの人にとって、砂漠ってなんだろう。」

ラフマトゥ「ふるさと、かしら。そこで生まれて、そこで遊んで、大きくなった。だからなつかいしい場所。」

ンボテ「帰りたくなる?」

ラフマトゥ「それはそうよ。日本で育った子供達には大変だったみたい。だからモロッコのちっちゃな砂漠に連れてったわ。」


ンボテ「そんな砂漠にも季節がありますよね、四季とは言わないけど、二季、雨季と乾季。人々が楽しみにしているのは?」

ラフマトゥ「気候のいい雨季はみんなが待ち望んでいるわ。それから乾季にはね、恋人と一緒に、二人っきりで、邪魔されずに過ごすの。」

ンボテ「そんな季節感なんですね。でも恋人とは別に雨季でも会えるんじゃないですか?!」

ラフマトゥ「でも乾季なのよ、私の中では。」

ンボテ「二人を遮るものは何もないって?!」(笑)



◆トンブクトゥのいま

ンボテ「ラフマトゥさん、先日、マリにお帰りになったそうですね。今現地はどうなっているの?」

ラフマトゥ「バマコはそんなに大変な状況じゃないけど、でもトンブクトゥは今はまだ自由にに帰れる状況にはないのよ。アルカイダに連れて行かれるとか、黒い人から報復があるとか、そんな話もあって。」

ンボテ「そうなんですか。この音楽祭のメンバーは、今はどこでどうしているの?」

ラフマトゥ「ブルキナファソに逃れた人、モーリタニアにいった人、、みんな散り散りになってしまっている。でも音楽祭はことし、規模は小さいけどベルリン、ブルキナファソなどで、キャラバン方式で開催する試みが行われているわ。」


◆トゥアレグの女

ンボテ「映画の中でトゥアレグの女性はたくましい。そして自由っていう言葉があったけど。どう受けとめますか?」

ラフマトゥ「女たちが家庭、そしてコミュニティを守ってるの。客人をしっかり受け止めて、もてなすの。それは女性の役目。だからたくましい。自由の意味は、自分の意思で行動して、社会に出て、おしゃれをするの。戒律だけを強調するアラブのイスラムとは違うわ。トゥアレグはそれよりもっと昔から伝統と習慣を持っているから。」

ンボテ「女性が社会の中心って話もありました。」

ラフマトゥ「そうね、女性が中心にまわってるわ。例えばね、女性が離婚をすると、みんながお祝いしてくれるの。それから3ヶ月後、子供ができていないことがわかると、もっと盛大にお祭りをするの。あなたは一人じゃないって。まだまだやり直せるって。」

ンボテ「男性は祝ってもらえないの?」

ラフマトゥ「男性はお祝いなんかしてもらえないわ。でも、女性の離婚のお祝い中に、奥さんを取り戻しに来ることができるの。お祝いは二回あるから、それが最後のチャンス。二度目のお祭りの機会を逃すと、もう本当におしまい。」

ンボテ「ドゥアレグの男性は辛いですね、ドゥアレグに生まれなくてよかった。(笑)」

ラフマトゥ「そうね、どうやってキレイな奥さんをめとるかってことに、ものすごいエネルギーを費やさないといけないの。だから大変よ。」

トゥアレグ離婚トークに花咲きました笑。


◆エピローグ
青木ラフマトゥさん、最後は「レロロロロロロ・・・!」と、トゥアレグ伝統の挨拶、歓迎の意を表現する合図をご披露してくれました。

ンボテ「これはどんな時の合図なの?」

ラフマトゥ「客人御一行がラクダに乗って現れた時に、この合図で歓迎を表現するのよ。ドゥアレグにとっておもてなしはとても大切なこと。」

ンボテ「なるほど、そうなんですねぇ。今日は本当に勉強になりました!ラフマトゥさん、そういえば料理教室に行きたいって人は、どうしたらいいの?」

ラフマトゥ「ンボテさんのブログで告知してください!」

・・・ええ?そうなの?(笑)。いいですとも、わかりました。ということで、リクエストがあればこちらでご紹介したいと思います笑。



終了後に、いつものようにたくさんの皆様とご挨拶を交わすことができました。旧知のマリ人、トラオレ・モハメドさん、紙田さんご夫妻とも再会!春にはフェット de 西アフリカ」をやりたいねっ!って話になってます。こちらもご期待ください。




ということで150分、一本勝負が過ぎていきました。ご来場いただきました皆様には、重ねて御礼を申し上げます。

またご来場いただけなかった皆様、ンボテ「シネマ&トークシリーズ」は3ヶ月に一回やってます。次回は5月!。ほぼ作品は決まってますので、準備が整い次第、ご案内いたします。


またことしは地方開催も実現します!リクエストがあればこちらのブログコメントで。ンボテ飯村、どこへでも出張いたします。

ちなみに国際協力に関係する各種イベントについては、各都道府県の国際協力推進員、お近くのJICA国内機関が窓口となってご案内しています。ご参考まで。


アフリカについてお話足りなかった方は、どうぞこちらへもお越しください!
2/22(土)AMP×ンボテ合同企画・トーク&ネットワーキングイベント「ラブ♥︎アフリカ」(2)

それでは次回シネマ&トークでまたお会いしましょう!



(おわり)

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