ぶらぶら★アフリック

アフリカ・プロモーター、ンボテ★飯村がお送りする100%アフリカ仏族ぶらぶらトーク!

三つ子政策?!〜西アフリカ経済共同体(ECOWAS)が子どもの数を制限する方針を議決

2017-07-24 08:00:59 | アフリカ情勢
出生率が極めて高い水準で推移する西アフリカ。人口が増えることはよいことでもあるが、開発の途上にある国においては大きな重荷にもなっている。増える貧困層、教育、保健・・・ただでさえ回らないサービスに、国家の負担は増える。今後もこのままでは人口爆発を生むことになる。



そんな中、ついにこんな議決が。

22日、西アフリカ経済共同体(ECOWAS)議会及びチャド、モーリタニアの代議員は、域内の人口増加に歯止めをかけるため、2030年までに、女性一人が生む子どもの数を三人までに制限する政策をそれぞれ進めることに関し、ことに合意する議決を行なった。

(参考記事)
Cedeao : objectif de trois enfants maximum par femme d’ici 2030(Jeune Afrique)

現在、西アフリカ地域における女性一人が生む子どもの平均数は5.6人と、世界で最も高い数値にある。国連の試算では、このままでは2050年までに域内だけでも10億人の人口に近づくこととなる。

経済成長が年平均5-6%の国において、出生率が6-7%に上っているとすれば、実質的にはマイナス成長。人口抑制政策が機能していないことを意味する。実際、食えない若年層が、祖国に見切りをつけ、大量にサハラ砂漠、地中海を渡る危険な旅に踏み出している。


そういった中、ECOWAS加盟15カ国とチャド、モーリタニアは共同歩調を取ることとされた。人口計画に関する政策を各国が定め、家族計画の推進、女性に対する教育支援の強化などが提唱されている。


別のメディア曰く。この規則は女性の出産数を規定するもの。なぜ世帯ではなく、こういうやり方になっているかといえば、、アフリカ社会に根強く残る一夫多妻制(polygamie)があるからだ。

一夫多妻制は、わがコートジボワールをはじめ、公式には禁じている国もあるが、なかなか社会や世帯は変わらない。ムスリムの慣習として広がってきたが、中にはクリスチャンでも一夫多妻を実践する輩がいまだ存在する。


中国が以前、「一人っ子政策」を引いていたが、こちら西アフリカの「三つ子政策」は実現を見ることはあるのか?その実効性やモメンタム、効果はどうなるのか。そして国民はそれを受け入れるのか?注目である。

(おわり)

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。