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カタンガ州知事、モイス・カツンビが語るコンゴの今(2)~遅読みNotre Afrique

2015-04-24 07:30:49 | アフリカ情勢
前号から'Notre Afrique'54号にインタビューが掲載された大物=コンゴ民主共和国カタンガ州知事、モイズ・カツンビについて述べてきた。

そしてその前号(→こちら)では余談が過ぎて肝心のインタビューの中身がご紹介できなかった。ここで抜粋ながらその内容をご紹介しよう。



Notre Afrik インタビュー
モイズ・カツンビ
「引き際を知るべき・・・」


(Notre Afrik)州知事のポストを去る大きな原因が26州制の地方分権化決定にあると聞いたが。(※ンボテ注:現在は11州制。詳しくはこちらをご参照→コンゴ・カタンガ州(後編)

(モイズ・カツンビ)中央議会が決めたことだ。私はそれでポストを去ることを決めた。コンゴは26州制への移行をできる段階に達していない。26州制ということは26も州議会ができるということだ。今この国にとってそれが優先課題だろうか?

(NA)カタンガ州知事を去ることは容易ではないのでは?

そうは思わない。自分は5年のマンデートで選出された。しかし期間を過ぎても選挙が行われなかったので、かれこれもう8年もポストにいる。もう自分は州の有権者からの信任の外にいることになる。常に自分の立場の正当性、合法性に苛まれる日々だ。

(NA)カタンガ州は新しく4州に分かれることになるが、次の知事選でいずれかの州に立候補することは考えていないのか?

考えていない。すでに規定以上の期間、自分はポストにいる。新たなポストに立候補した場合、憲法の規定以上に地位にとどまるとととなる。それは好ましいことではない。コンゴは曲がりなりにも民主主義の道を歩み始めたが、あれからわずかわずか10年。まだまだ未熟で脆弱な民主主義だ。だからこそ、全国民が憲法の規定を尊重しなければならないのだ。

(NA)ではその他のポストへの意欲は?

まずは少し休ませて欲しい。

(NA)ではそのあとは?

またそのあとにお話しするということで勘弁いただきたい。しかし私はコンゴの前進にはつねに注意を払い続けるつもりだ。

(NA)選挙管理委員会はすでに(大統領選挙の)日程を発表した。このまま選挙モードに入っていく気配だが、コンゴがブルキナファソ化することはないか?(ンボテ注: ブルキナファソは昨年10月、ブレーズ・コンパオレ大統領の任期制限を解除する憲法改正をめぐり混乱、政変が発生。前大統領は失脚した。このことは改めてンボテブログでも取り上げたい。)

コンゴはその段階はすでに通り過ぎた。ブルキナファソでは与党が憲法改正を発議しようとした。コンゴは憲法秩序に沿った流れの中にある。

(次号に続く)

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