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永遠の野党リーダー、エチエン・チセケディの死(1)〜コンゴ民主共和国、過ぎ行く一つのアフリカ史

2017-02-06 07:30:38 | アフリカ情勢
2月1日、ベルギーのブリュッセルで、コンゴ民主共和国の野党リーダー、エチエン・チセケディが逝去した。84歳であった。肺動脈硬化治療の入院先で息を引き取ったという。

(Jeune Afriqueウェブサイトより)


民主主義と社会進歩のための同盟(UDPS)党首、「永遠の野党リーダー」、「リメテのスフィンクス」(※リメテはチセケディが本拠をおいたキンシャサ市内のカルティエの名前)などの異名をとるエチエン・チセケディ。幾多もの迫害や弾圧にもかかわらず、不死鳥のように舞い戻り、支持者からの固い支持が揺るぐことはなかった。かつてのザイール政権、そしてコンゴ政府当局は、そんなチセケディの影響力を恐れ続けた。

2016年の大統領選挙延期問題に端を発した国民対話のプロセスでも、野党側の重鎮は不動の支持と信頼を得てきた。コンゴの危機を前に、あまりにあっけなく逝去してしまったチセケディ。その生涯を振り返れば、光と陰が交錯し、コンゴ、ザイールの複雑で不幸な歴史が深く影を落とす。

チセケディの死を悼み、彼の生涯を振り返ってみたい。

(次回へつづく)

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