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スマートフォン、メード・イン・マリ!

2016-02-19 07:30:55 | アフリカビジネス
今日はメード・イン・アフリカのお話。

これまで一次産品のモノカルチャー、製造業不毛の地として捉えられてきたアフリカ。しかし最近、アフリカ製の加工食品、アフリカ製の電気製品、アフリカ製のクルマなど、アフリカにおける製造業が目覚めつつあるニュースを目にする。

スマートフォン製作の試みも珍しくはなくなった。そしてそれはケニアやエチオピア、コートジボワールなど、アフリカビジネスでおなじみの国にとどまらない。先般の'Jeune Afrique'誌には、こんなニュースが取り上げられてきた。

ルポ・ヤトコ社、メード・イン・マリのスマートフォン製造に迫る
Reportage : Yattco, le fabricant de smartphones « made in Mali »


マリ・バマコ発のサクセス・ストーリー。スマートフォン'Yuv Smart'モデル25,000台の売り上げを目指すアリウ・ヤッタセイ氏。次なる目標は、組み立て自社工場の設置だ。

創始者ヤッタセイ氏はフランス系通信事業者オランジュと提携し、メード・イン・マリの携帯情報端末「ユヴ・スマート」を商品化。そしてフォーマル市場における5%を売り上げた。

リスクも取っている。初期モデルは1万台の出荷。次のバージョンでは1万5千台を39,000フランCFA(約7,800円)で売り上げた。マリで流通する携帯電話の約半値だ。マージンを削り、組織コストを極限し、組み立ては中国で行うことで市場での競争力を確保した。

「メード・イン・マリ」と言うからには、、、ヤッタセイ氏はさらに進化を追い求め、50億フランCFA(約10億円)で組み立て工場を設置し、携帯電話のみならず、タブレット端末やパソコンの組み立ても行う構想だ。

彼はマリ経済振興への貢献をさらに追求。イヴ・スマート2ではマリでおなじみの音楽が着信できる音楽配信サービスも立ち上げた。


(引用終わり)

治安やテロの話題が続いてきたマリ。こういった国でも新しいビジネス、そして製造業が黎明しているというのはとても嬉しいニュースだ。ここへきて、アフリカ経済は確実に離陸に向かう空気にあるように見える。

そしてマリ自身も、あまり好ましくない出来事が続いてきたが、最近は音楽シーンや文化、そしてアフリカチャンピオンシップサッカー(CHAN2016)での大健闘。マリも離陸に向かって進んでいってほしい。

(おわり)

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