ぶらぶら★アフリック

アフリカ・プロモーター、ンボテ★飯村がお送りする100%アフリカ仏族ぶらぶらトーク!

ワールドカップ特別企画!JICA×ソニー・コートジボワール DE パブリックビューイング!

2014-05-29 07:30:13 | アフリカサッカー・スポーツ
いよいよ近づいてきたワールドカップ・ブラジル大会。このブログでも何度か取り上げてきたが、わが日本代表の初戦の相手はコートジボワール代表!

そのコートジボワール現地で、JICAはソニーと協力してパブリックビューイングを展開する。このほど両者連名による公式プレスリリースが発表され、27日(火)には記者勉強会が開かれた。

(左: ソニーアジア・中近東・アフリカリージョンヘッド横田泰英氏、右: JICAのアフリカ部飯村学、撮影:久野真一/JICA。JICA広報課facebookより)


JICAとソニー、コートジボワールの各地でFIFAワールドカップ ブラジル大会期間中にパブリックビューイングを実施
JICAウェブサイト
ソニーウェブサイト

西アフリカの経済成長のモーター、コートジボワール。しかし10年にわたる内戦の傷跡はいまだ国の随所に残る。2010年の大統領選挙後は、支持政党や社会グループ間での対立を呼んだ。国もコミュニティも引き裂かれ、不幸な内戦に発展した。

経済成長や復興に光が当たる中、なかなか注目を浴びにくいが、国民和解と社会調和はコートジボワールにとってのアキレス腱だ。これがこけると、V字回復で伸びる経済成長も、復興への国家再建も崩れ落ちるリスクがある。ワタラ大統領は、国民和解と再統合、社会調和を重要政策に掲げ、取り組んでいる。

JICAもこの取り組みを支えている。選挙後内戦で引き裂かれた最大都市・アビジャンの二つのコミュニティ、アボボ・ヨプゴン地区を対象とした「大アビジャン圏における社会的調和促進のためのコミューン支援プロジェクト」、南北に分断され、行政機能が及ばなかった地域に、住民への基礎的行政サービスを回復するための「中部・北部紛争影響地域の公共サービス改善のための人材育成プロジェクト」が二つの柱だ。

国家が分断された紛争の10年間。そんな中でも、コートジボワール国民が一つになったものがあった。それがサッカーであった。今回の取り組みは、そんな国民統合という課題に、サッカーのチカラと、ソニーの先端技術を組み合わせて貢献しようとする試みだ。


ソニーはポータブルの太陽光発電とバッテリー装置。高い解像度のプロジェクターにポータブルスクリーン、野外音響システムなど最新テクノロジーを動員。雨季を迎えたギニア湾岸、日差しの弱い日でも、野外4~5時間の充電で、夜間のパブリックビューイングの電源がすべて養えるという。そしてそこに映し出されるサッカーの画像。そう、ソニーは国際サッカー連盟(FIFA)の公式ライセンスを有しているのだ。


コートジボワールのパブリックビューイングは、こういった社会統合の舞台となっている場所で行われる予定だ。地方部では特に無電化村が優先的に選択され、コミュニティの融和に努力する住民社会統合の重要性を訴える。未だ見たことのないホンモノのワールドカップサッカーを目にする子供たちに、平和の大切さを呼びかける。そして、違いを乗り越えて、一つになってわが代表チームを応援することで、それを体感してもらうのだ。


この事業、いろいろ困難な中で準備が進められてきた。これを支えてきたのが両社の熱いハートを持つ社員、そして若手有志である。サッカーを社会の変革にに。技術を支援コンテンツに。そして情熱をチカラに。パブリックビューイングは、リアルタイムでアビジャンでもキックオフとなる。

(おわり)


関連記事
速報!日本はコートジボワールと同組に!~ワールドカップサッカー・ブラジル大会
コートジボワール関連リンクまとめ記事
コートジボワールの料理事情~3/30(日)コートジボワールを知るイベント

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。