最初にいっとくと、かなりのおすすめ。
レンタルなんかじゃなく、買ってよかったと心から思う。たくさんの曲が入ってます。30曲ほど。そのどれもが普遍性のあるメロディーで歌われる。歌詞はほんのりユーモアがあり、時に励ましてくれる。すぐに口ずさめちゃう、がま口の広さたるや。
NHK教育の突っ走り具合がたまりません。朝6時55分からと、夜11時55分から。なんとなく区切りの時間をさわやかに彩る魔法みたい。油断してたらたちまち虜になることでしょう。中毒性があり、見ないと損した気分になります。特に月曜日恒例の爆笑問題田中さんによる、たなくじは見逃すと一瞬落ち込みます。まあ、すぐにわすれるんですが。
番組ではその後も名曲を惜しみなく量産し続けています。きっと第二弾でるでしょう。まちましょう、ステップを踏んで。それだけで、なんとなくちょっとハッピーに。
細野晴臣、YO-KING、木村カエラ、デーモン小暮閣下など、何気に参加アーティスト陣がすごいから、一度はきいてみて。
サカナアククョン。
まるで世紀を創造しうるような心意気で、かち合った価値観、世界観をどんどん撃ち放ってまいります。一貫してサカナクョンであることのメロディー、歌詞、演出、グルーヴなのに、なにか術にかけられたような気分です。
NHKのsongsに出てたのをみて知ったんですが、耳が聞こえなくなって、一時は活動休止の危機があったそうです。復活したのはメンバーの絆、とかただ美しいだけの展開におもえたものの、結果的に産み出したミュージックの完成度よ。演奏スタイルと合わせてなんと完成度が高いのか。時代はサカナクョンの背中に向かって台風をしむけます。ぐんぐん昇る一方です。
冬はサカナクョンの季節。寒さが身に沁みてきたら、おでん変わりにワードを聞くのが我が家のしきたりとなっています。雪はやみそうもなく、ストーブはかんかんと音をたて、窓ガラスの水滴は競って降りていく。サカナクョンはなおも日常の場面場面にいて、語り続けていくのです。
荒削りと精密機械のバント職人川相が同居する奇跡。
とでも言いましょうか、単調なるメロディで一定のリズムで、同じ言葉を何度も使って、
規則的なようで徐々に変化させています。
アコースティックと電子音は意外とよく合うんですよね。
サウンドプロヂュースは曽我部恵一さんでしょうか。たしかそうだったような気します。
見事でした。
さらに不意打ちのような言葉の暴力です。
ボーカルの子はささやき系の弱々しさで、朗読に近いんですが、
その歌と朗読の隙間にうまく入り込んでいます。
おいおいおいおい、と思ってたら畳み掛けてきます。巧みやね。
どれもが狂気です。
まるで狂気の沙汰、すべては幻想なのだから、大丈夫だよ。受け入れる覚悟はあるよ。
だから飛び込んでおいで、こちらに、この広い胸に飛び込んでおいで、と囁きかけてくるのは、
気のせいでない。
これは気のせいではないぞ、気をつけてください。
では、わたくしは防空壕に逃げ込み、冬を越しますのであしからず。
キングオブステージのライムスターのコンパクトディスクで、ゲストが豪華です。
カッコいいですねえ、もうこれはカッコいいに決まっているじゃないですか。
このバッドボーイたちよ。
1曲1バンドと行ったセッションアルバムということで、
わたしがこのために買ったとも言えるクレイジーケンバンドの肉体関係逆フューチャリング横山剣がすばらしいですよ。
あるカップルの性生活を淡々と描くんですが、その詩はまあいいなじゃいですか。
クレイジーケンバンドでは歌もなかったと思いますが、しっかり歌ってます。
熱いね。いぃね。けんさんの渋いボーカルが唸ります。唸っています。しっかりと唸って、いやほんまにこれは見事にマッチしていますよ。
でね、剣さんラップです。あの渋い声でラップしてます。これがかっこええ。
悶絶打ちますよ。打ちましたよ。
その他にもスーパーバタードッグ、高橋達也、ゴスペラーズなどなど。
豪華ですね。あら、豪華ですよ。ヒップホップってもともとこういうかんじなのかしら。
リップスライムもいろんな人たちとやってるし、他のヒップホップの人たちもねえ。
ラップと歌だからしっかりすみ分けができてるからでしょうか。
たいがいな欲望持ち続けるんだ。
って言ってる。きっと後悔してるはず。わたしなら後悔する。
若気の至りなんでその辺は許してくれませんかね、ええ。といいわけして、愛想笑いを浮かべる。
浮かべた所でなんということもない、どころか痛々しくなるだけで、
難しいこというなや、といなされる。
誰に?
青春の陰です。その時何があったのか、知らない。
少々難解な、路線にむかっていた頃のくるりは、
こんなスタンダードなポップソングを作ってそのバランスを保っていたわけです。
むかつくぐらいに感じの良い曲のワールドエンドなんかの中にあって、
シンプルだけど高感度抜群のリバーは、
結局こんなやつが一番良くて、結婚するならリバーだよね。
落ち着くよね、と思ってしまう力があるんです。
川の流れに身を任せるに限るの精神は、その後の三日月に通じるものがありますね。
リバー二部なんでしょうよ。
おこしてもらいましょう。
彼らなら、あるいはおこせるんじゃないだろうか、とわたしがつぶやくと、そうだね、あるいはおこせるかもしれないね、と君が返したから9月30日はサラダ記念日なんです。
チョコレート革命と言う歌集もだしていましたね。鮮烈でしたね。
アンディモリと読むのかというのも知らないでいた数ヶ月前、ちゃんと読めるようになりましたよ。成長しましたよ。
成長するってこと、必要な要素です。成長するだけの伸びしろがね、まだまだあるってことです。わたしにもね。
誰だってあるでしょう。米寿を迎えたおじいちゃんにだってあります。その伸びしろは多少少ないにしてもあります。
確実にあるんです。
若いってことはその可能性であふれているはずなんです。本来は。
一気に聞いて、リピートして、またリピートして、何度も何度も聞いて、そのうちに、飽きて、やがて見向きもしなくなる。
これは必然です。必然なんです。生きていくということは忘れてしまうものなんです。
そういう音楽がここにはあるって思いました。
やるだけやった、あとはよろしく、その後の処理は知らないよ。ぼくは責任を持たないよ。それぞれで勝手によろしくやってくれたまえ、と吐き捨てて電車に乗って言ったあの人は、今頃なにをしているのでしょう。
Weapons of mass destruction、名曲ぞろい。どうして繰り返し聞いてしまうんだろうか。
理由はわからない。けれど感動している。今猛烈に感動しているんで、当分の間、やっていけそうなきがした。