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トニー最高♪

2006-10-27 18:28:57 | 本に関すること
トニーは
「ダーリンは外国人」
の所謂“ダーリン”。

「ハンガリー」と「イタリア」のハーフであり、
語学オタクでもある。

「ダーリンの頭ン中~英語と語学~」
そんな語学オタクのトニーと
奥様である小栗さんが
日常生活の中でぶちあたった
言葉のギモン(主に日本語と英語)
を面白く書いた本。



なんと言ってもトニーがステキ。
とってもかわいく描かれている。

驚く時のまん丸の眼と
語学オタクっぷりを発揮してる時の
キラキラした眼が特に可愛らしい。


トニーは英語と日本語はもちろん、
スペイン語、ドイツ語、中国語がお得意らしい。

こうやって何ヶ国語も話せる人って
何でそんなことできるんだろうって思うけど
実際にいるんですよね。

留学中に、
英語オランダ語フランス語ドイツ語広東語、
が話せるオランダ人女性に会いました。
そして中国語(普通語)も勉強中とは言え
びっくりするくらい上手だったなぁ。

ヨーロッパ地域ではこういう人はけっこういるのかもしれない。
歴史・社会・文化…いろんなものの影響で
日常生活の中で様々な言語に出会うだろうし、
ひとつの言葉だけじゃ生活していけないって
人も多いのかも。

ヨーロッパ地域の言語はお互いに影響し合っていて、
ルーツも同じだったりして
音声・文法・意味ともに共通点があるから
比較的習得しやすい…
ってのもあるかもしれないけど、
それにしてもやっぱりスゴイ。
私には想像できない世界です。


そう言えば
10ヶ国以上の言葉を操る
数学家・ピーター=フランクルさんの故郷も
ハンガリー。


日本でいくら英語の必要性が叫ばれているとは言え、
日本語しか使えなくたって
日常生活で困ることはないし、
楽しく充実した一生を過ごすことは可能である。

ひとつの言葉で一生楽しく暮らせることが
当たり前なことのように思ってたけど
実はこれは全然当たり前なことじゃないと思う。

しかも日本は技術も経済も進歩してるし
海外との交流だって多いんだから。

改めて考えると
つくづく珍しい国だと思います。

本の中に登場したトニーの言葉

「(他の国の言語は)“完全に理解できない所”
    が楽しいんでしょ!!」

名言だと思いました。
理にかなっているというか・・・

いくら腕の立つ翻訳家でも、
ある言葉を100%他の言葉に翻訳するっては不可能なわけで。

もっと言えば
人間の気持ちや行動を
文字の羅列で表現すること自体無謀な挑戦。

だから、
神経質になってカリカリ外国語を勉強するのは良くない。
わからないことや曖昧な表現、
腑に落ちないこともそのまま受け入れて
“違い”を楽しむ余裕を持って
大きな心で外国語を身につけていってください!


・・・てのが、
この本を読んで私が勝手に得た教訓。