夢中人にあこがれて。

TWINKLE TWINKLE, CAN'T YOU SEE?

メタリック中国語講座

2006-04-29 19:47:52 | 好聴☆音楽
中国にコレ系の雑誌がないわけない!
と、探し続けて早8か月。
こんなにも時間がかかってしまったよ。

HAIL METAL!
HAIL PANKILLER!
と、キャッチコピーのついた
<重型音楽 Vol.19>

18元なり。
他の雑誌に比べるとちょっと高め??
でもCD付きだし、こんなもんか。

今月号の表紙はSOULFLY
裏表紙はチルボド
そして特別付録は「夢劇場楽隊(DT)」ポスター

内容はというと、まぁ日本のそっち系とあんまり変わらず。
インタビューやレビューが中心。


この雑誌を通して、
メタル関連の中国語表現をたくさん覚えたので
この場で紹介したいと思います。
もしこれから中国へ行かれる機会のあるメタラーさん必見!

もともと漢字に馴染みのある日本人にとっては
なんとなく推測できそうなものばかりで
覚えやすいと思います、マジで。

比較的難易度の低いモノから紹介します。


①金属音楽

はば広く「メタル音楽」を指します。
まぁ、そのまんまですよね。


②重金属

「ヘビーメタル」ですね。
これもまぁ当たり前っちゃ当たり前ですが。


③黒暗金属

「ブラックメタル」です。
ブラックかつダークな雰囲気を上手く表現してると思います。
「暗黒金属」ではないので、
間違えないようにしてください。


④硬核金属

このあたりから少しややこしくなるかもしれません。
「ハードコアメタル」です。


⑤前衛金属
「プログレッシブメタル」

この〔前衛〕という表現は
メタルに限らずけっこういろいろな場面で使われます。
例えば「前衛服装」とか。
プログレッシブ、よりも意味が広い気がしますね。


ここからは最難関です。


⑥旋律力量金属

ストラトヴァリウスの紹介で使われていました。
「メロディックパワーメタル」です。

⑦英国重金属新浪潮運動

これはほんとに難しかったです。
わかるまで時間がかかりました。
「ニューウェーブオブブリティッシュヘビーメタル」
いわゆる「NWOBHM」ってヤツですね。


最後に紹介するのは別に難しくはないんですが…

⑧死亡金属

説明するまでもないと思いますが
「デスメタル」です。
ほんとに何でも漢字にすりゃあいいってもんじゃないですよね。





以上、第1回は基本的なモノばかりを紹介しました。
これを応用すればどんどん表現が広がります。
例えば「メロデス」だったら、
「旋律死亡金属」と言えばいいのではないでしょうか。
ん?語感的には「死亡旋律金属」の方がぴったりくるかな?
ちょっとめんどくさいけどね。


・・・何だかまるで鉄鋼会社の広告のようになってしまった。


とりあえず、この雑誌は私にとってかなり面白いので
新しいのが出たらまた買ってしまう気がします。

また新しい表現を覚えたら
第2回を開講しようと思うので
それまでお楽しみに~♪



2006-04-27 23:17:54 | もろもろ雑記
GWウィーク直前でウキウキ♪
の、はずなのに!!

何この目の前に積みあげられた課題!!
たかが10日の休みなのに、
「なつやすみのしゅくだい」くらいの量と質。
ほんと何これ。目をそむけたくなるわ!
終わる気がしない。

ぶーぶーばっか言ってられないし、
後ろを振り返ってもいられませんが。



気をとりなおして。
タイトルの「ピ」ですが、
ここ最近、非業の解散を遂げられた
Pierrotさんではなく、
韓国のピ(RAIN)君。

今まで何でこの人がアジア全体で人気があるのか、
ほんとにほんとにどう考えてもわかんなかったんだけど、
この間テレビでこの人のMVを見て、
ようやく気づいてしまった。

この人、なんていうのかわかんないけど、
多くの女の人が喜ぶツボを完璧に習得している気がする。
いやほんと上手く説明できないしわかってもらえないと思うけどさ。
あ、念のためいうけど、私のツボにははまってないよ。
ピ君を好きな人の気持ちが、
なんとなーくわかるなぁと思っただけさ。
でも、私の目からすると、
他のアイドルや役者とは何か違うモノを感じたのは確か。
計算されつくした完璧さというか。
うーん、あぁ説明が難しい!!

違うの、今日の本題はここじゃないのよ。

その時私が受けたピ君の衝撃を
必死でルームメート仁華ちゃんに説明して、
韓流スターってすごいね、
韓国のアイドル英才教育の実情はどうなってるの?
って、ちょっと聞いてみたのよ。
そしたら、

「何言ってるのアンタ、
日本のジャニーズの教育に勝るモノなんてないよ」

って、切り替えされてしまった。



そう、
こういう言い方も何だが、
彼女は正真正銘の“ジャニオタ”である。

ちなみに
彼女が日本語を始めた理由

「松潤が好きで好きで好きすぎて」


そしてそのまま、ジャニーズについて語ること、
軽く2、3時間。

話せば話すほど、
彼女の知識量には驚かされてばかりである。


KAT-TUNを6人全員、本名で言えるのは当たり前。


ジャニーズメンバーの誕生日をけっこう知ってるかも。
(私はもう何日か忘れてしまったが、
4月のある日「今日はキンキの剛の誕生日だ!」と、
また別のある日には「今日は山Pの誕生日だ!」と、
いきなりつぶやくのでかなりびっくりした。)


ジャニーズ出演ドラマは全てチェック済み。
ぜったい私より見てる。
(松潤がらみで「未満都市」も見たという。
なんだか妙に懐かしくなった、)


「明星」「デュエット」「POTATO」
「Wink up」「ポポロ」
を、毎月全部買い続けた時期が3年以上続いたという。
(韓国にも輸出されてたなんて!)



なので、日本人の私でも知らないことを次々と教えてくれるので、
ジャニーズに対する知識がムダに増えるばかりである。



最近いちばんびっくりした、
っていうか大笑いしてしまったのは、





「ジャニーズ事務所社長、ジャニーさんの妹は



    メリーさんで、その子供はジュリーさんである」



と、いう事実。


私がびっくり仰天していたら、

「え、これって常識じゃないの?」

逆にびっくりされてしまった。
え、常識じゃないよね???



で、彼女のすごさはジャニーズにとどまらない。


ある日、嬉しそうにDVDをカバンから出して

「これ今日買ったの!!一緒に見ようよ!!」


彼女が差し出すDVDに書かれていたのは、




「悪意与悲劇」



え、何コレ、ホラー??
私怖いの見れないよー・・・
と思っていたが、違った違った、
良く見るとマ、マ・・・

「マリスミゼル」

のDVDだった。
(直訳するとそうなるのか)



え、こっち系にも詳しいのか??
とびっくりしていると、とどめの一撃。



「私、“マ・シェリ”がいちばん好きな曲!!」


なんでそんな曲まで知ってるんだアンタは?
まぁもしここで“バロック”の名前が出てきたら
どうしようかと思ったが。



で、そのまま次の日お互い朝から授業だというのに
夜中の2時3時くらいまでDVD鑑賞は続いた。

てかこのDVD、ひどいってか、すごいんだよ。
デビュー曲からイルミナティくらいまでのPVと
ちょこちょこコンサ映像&インタビューとか何だけど、
それが明らかに、深夜番組を切って貼っちゃいました!
的な映像なわけで・・・・
明らかに存在してはいけないブツだと思う。
ちなみに、100円ちょっとで買えてしまいます。

DVD鑑賞中の彼女のツッコミがまた切れ味バツグン。

イルミナティのPVを見て、
「これ、日本のテレビで放送していいの?」

ライブの間の寸劇を見ていたらいきなり爆笑
「これ、マジメに練習とかするんだろうねぇ、マジうける!」

ライブ中、ふと客席の映像が映って驚きの一言
「うわ!なんでみんな同じ動きしてんの??」



もうね、答えに困ってしまったよ。



ジャニーズからV系まで、
毎日こんな会話で盛り上がっています。

“ミーハー”という共通項でくくられる私たち。
出会ってしかも同じ部屋で暮らすことになったのは
これも運命なのか。


そんな仁華ちゃんですが、
今日から1週間ちょっと韓国へ帰ってしまうため、
しばらく寂しい日が続きます。


たぶん今後もこのブログで話題に上がるだろうから、
みなさんもどうぞ覚えてください笑。
こんなに日本が大好きな韓国の女の子がいることを!!!


そろそろ・・・夏フェス

2006-04-25 23:43:02 | 好聴☆音楽
夏天的音楽節日!!

毎年恒例、夏フェス出演者を見比べる
時期がやってきました。
なんだかんだ、この時期がいちばん楽しいかも。
行く行かないは別にしてさ。

まずは「SUMMER SONOC '06」から。
無理やり中国語訳するなら「夏天音波」


なんだなんだなんなんだ。
知らない名前が多すぎるぞ。
一体どれ系の音楽なのか想像もつかないくらいだ。
メタリカがもし「St.anger」を3回くらいやってくれるなら
見に行きたい。
バッテリーよりも、やっぱり私はこっちだ。
「FLAMING LIPS」に興味津々だが、
いかんせん曲をあまり知らなすぎるので、どうしよう。
2日目は・・・
「MY CHEMICAL ROMANCE」に注目。
これはナマで見てみたい!単独なら行くかも・・・
バンド名から、私にとってはセンスを感じられるバンドだ。
おっ!!アンドリュー兄さん!
でも1回見たし、最初のアルバムしか知らないし…

今年はサマソニ、たぶん無いかな・・・
2002と2005がいかに私にとって
ありがたかったかが身にしみてわかった。
1日目と2日目、どっちが先に売り切れるかなー?
そこに注目したいと思います笑。


次は「FUJI ROCK FESTIVAL '06」

なんかとりあえず出演アーティスト一覧を見てみたが、
困ったことに、ここでも知らない名前が多すぎる。
「見たい!」と思ったのは、
「SCISSOR SISTERS」と「THE HIVES」
あ、でもハイヴスは一回見たしなぁ。
おっと、「KULA SHAKER」を見逃してた!
これはちょっとデカイぞ。
あぁ…「the jeevas」ならもっと良かったのに。
とりあえず、「SCISSOR SISTERS」は
かなりオススメですよ♪

最後に「ROCK IN JAPAN FESTIVAL '06」

エレカシとぱひーが同じ日なのはアツイ。
さらに言うと、最終日のYUIが見たい。
これは相変わらず知らないバンドが多いので
なんとも言えない。
あ、エレカシのアー写の宮本さんが
かっこ良すぎてドキっとした。


感想としては、
いまの所、自分にとってはあまりよろしくない。
これから大ドンデン返しが起こることを祈る。

実際、夏休み中とはいえ、
けっこうやること多そうなのでどうなるかわからない、
けど、今度こそほんとに学生最後!の夏休みである。
来年はどこでどんな暮らしをしているのか
全く想像がつかないので、
行っておいた方が後悔がなさそう…な、気がするけど。

さすがにこのラインナップじゃ行くのがもったいない!!
お願いだから、何かこうドカンと来るような
アイテムが現れることを祈る、それしかない。




中日青年交流会

2006-04-24 00:18:06 | 中国全般ネタ

あぁ・・・やっと肩の荷が下りた感じだ。

2日連続で受けたHSKの感想、
は、特に言うべきことはありません。
むしろ何も言いたくありません。
奇跡が起こることを祈るのみ。
あ!ひとつだけ!!
北京語言大学のムスリム料理屋さんで食べたランチが
とっても美味しくて感動しました!
今後、あれを食べにいくためだけに
語言に行ってしまうかも・・・

今日午前中の初中級の試験が終わってすぐ、
建国門付近で開かれた
「中日青年交流会」なるものに参加してきました。
ここでまた拙い二胡を披露してしまったわけ。
あぁ…本当に申し訳ない…
今回は前回の反省を生かして、
毎朝7時20分に集まって
授業の前に練習したの!そりゃあもう真剣に!
でも、何でこう本番に弱いかなー、私たち。

で、ただ私は二胡を演奏すればいいとだけ聞いてたんだけど、
いざ会場に行ってみたら、
番号と名前が書かれた札をつけられ、
なんだかんだで討論会に参加する運びとなってしまい、
会が始まる前から緊張は二倍増し。

でもたまたま隣に座った
チャキチャキの御洒落北京っ子の女の子に救われ、
和やかなムードで討論会やクイズ大会を
終えることができましたとさ。
パネルディスカッションもあったんだけど、
確かテーマは・・・
「若者が今後中日友好のために果たすべき責任」
こんな感じだった気がした。
ついこの間、中日友好のためには
若者同士の交流が大切だという内容の記事を
書いたばかりだったので、
興味深く聞けました。

他にも、日本舞踊や新疆の民族舞踊、
中国の漫才“相声”や合唱なんかもあって、
最後まで楽しかった!!
特に、外交学院の1年生の女の子たちが
kiroroの「未来へ(中国語では『後来』)を
日本語で歌った時には感動して涙が出そうだった。
(まぁ、日本語で歌ってるのに伴奏オケは中国語バージョンだったので、ハモリで2か国語が聞こえてしまうトラブルはあったけど、それはご愛嬌♪)



今日の会は北大の日本人留学生会と
北京の外交学院の学生さんが中心になって
開催したらしいんだけど、
他の学校の中国人学生さんと触れ合うことができる
とても良いイベントだったと思います。

で、またびっくりしたのが、
日本語専攻の人以外にも
日本語を勉強している人の多いこと多いこと!!

彼らに何で日本語を勉強してるの?って聞くと
80%以上の確率で

「日本のアニメや漫画が好きだから!!」

っていう素直な回答がかえってきます。

女の子だと、
「ジャニーズが好きで・・・」
なんて学生さんもけっこういるかな。

そう思うと、日本のアニメ漫画やアイドルの影響って
大きいなぁーと心底思います。

そんな低俗な文化で・・・
なんて批判する頭の硬い方々もたまにいらっしゃいますが、
そういう受け入れやすい文化があってこそ、
日本に興味を持ってくれる人がいっぱいいるんだから、
ここは喜んで受け止めるべきだと思うんですよね。

たしかに、多少の誤解が生じてしまうこともあるけど、
お互い向き合ってゆっくり話し合って理解すれば、
小さな誤解はすぐになくなって打ち解けられる、ぜったい。

今日つくづく感じたけど、
“面対面”、“Face to Face”、
(日本語だとどう表現すればいいんだ?)
こんな風に直接交流するのはほんとに大事で、
どんなものも及べないなって思いました。



いちばん上の写真は、日中両方の学生さんのための
メッセージボード。
会が終わるころには、
明るい希望あふれる言葉たちで
ハートがいっぱいに埋め尽くされていました。


日本ではこういう会にほとんど参加したことがないけれど、
今回“面対面”の重要性をひしひしと感じたので、
いろいろ機会見つけて積極的に参加すれば、
世界はもっと広がって、
微力ながらも中日友好に一役買えるかなーなんて思ってます。


黄砂に吹かれて

2006-04-21 00:10:57 | 中国全般ネタ
♪黄砂に吹かれて~聞こる歌は~♪

っていう工藤静香の歌がむかーしありましたけど。
この詞を書いた人は黄砂とは何かわかっているのか!
と、真剣に問いたい。

で、気になるので作詞者を調べてみたら
中島みゆきでした。

「♪黄砂に吹かれてさまよう旅は
      地下を深く流れる 澄んだ水に似ている♪」

ありえなーい、ありえなーい!!

“黄砂”と“澄んだ”という単語が
同時に登場することが、まずおかしい。

ここ数日、北京の町は黄色、もしくはオレンジである。
特に今年はアタリ年だとかで、日本にも影響があるとか。

「こんな年に留学に来るなんて、アンラッキーだね」

と、けっこういろんな人に言われた。
もう不幸自慢はしたくないのに・・・

フン!でも北京の春の風物詩をしっかり体験できたんだから、
これはこれで満足です。

と、言っても具体的にどんな被害があるのか
ピンと来ない人も多いと思うので、
1枚写真を貼っておきます。





左から2番目が私の自転車です。
かわいそうなくらい黄砂が積もっています。
こんな目に合わせちゃってゴメンね・・・
やっぱりビニール袋をかぶせておくべきでした。
一番左の自転車の持ち主は、
きっと北京生活が長いベテランさんでしょう。


さて、黄砂に並んでもう1つ。
春の風物詩といえば“柳絮(りゅうじょ)”と呼ばれる、
綿が空を舞う風景。
字面だけ見ても、やはりピンと来ないと思うので、
あんまり上手くおさまらなかったんですが、
これまた写真で紹介します。




この白いの、雪じゃなくて、
「柳の熟した実から綿毛をもった種子」らしいです。
(またもスペシャルサンクス・広辞苑)

これがねー、歩いてると
髪についたり口に入ったり
鼻のあたりでムズムズしたりでとにかく厄介!!


以上、2つの迷惑現象でしたが、
別にこれがずっと続くわけじゃないし、
わーい!珍しいモノ見ちゃったー!!
くらいの心構えで、ここは寛容に受けとめることにします。





話は変わって。


今日、相互学習の日本語学科の学生さんに、
ガチンコで口頭試験の対策をしてもらいました。

いやー、これがやばいのなんのって!!

細かい発音を注意されたのはもちろんのこと、
それよりも致命的だと言われたのは
質疑応答での「話題のなさ」

本来もっと長く喋らなくてはいけないところを、
その半分もいかないくらいで話題が尽きてしまうのです。

その原因としては、
①話題をウラづけする知識が薄っぺらいこと
②自分なりの考えが自分でもはっきりしていないこと
③単純に、表現力の無さ

などが挙げられるという結論に落ち着きました。


「外国留学に来る学生の中には、思考力や表現力が極端に落ちてしまう学生がいる。まず第1にその土地の言語を学ぶことで精一杯。そして、次々に訪れるカルチャーショックや新しい発見で頭がいっぱいになり、それらを自分の中で消化しきれない。結果として、自分の意見を固め、それを相手に伝える能力が落ちてしまうのだ」


なーんてことがあるらしいよ、
と、日本人の友達から最近聞きました。

ヤバい・・・私見事にそのパターンだ。

確かに、外国に来ればイヤでも異文化に触れるし、
多角的な視点は自然に身につくのかもしれない。

でも、結局それが自分の中でごっちゃごちゃになり、
一体自分の考えはどこにあるのか、
それをどうやって伝えればいいのか、
そういうことがわからなくなる気がする。

まず、差しあたって考えなければならないのは、
「知識」の問題かなぁ。
自分でもあきれてしまうくらい、
物事を知らなすぎる。
今は便利な情報媒体がいろいろあるのに、
使いこなせてないのかなぁ。
いやむしろ簡単に情報が手に入るので、
とりあえず「わかった気」になってしまうことが
一番悪いのかもしれない、きっとそうだ。
単に情報を吸収するだけじゃなく、
自分の中で消化して理解して、
そして自分なりの意見を出して相手に伝える練習をする。
こうすれば、知識も思考力も表現力も、
同時に鍛えられるんじゃないかな。

なーんて言ってるけど、
時すでに遅し。あと1日で何をやれと?
まぁ、今この時点で「自分このままじゃヤバイな」と
気づいただけでも収穫があったことにしよう。

1部1元の新聞を毎日買ってとにかく全部読む!
だけで少し何かが変わるかもしれない。



いつもと違う週末

2006-04-16 22:15:00 | もろもろ雑記
身につくつかないはともかくとして。

高い級を取れる取れないかは二の次で。

これも北京留学の経験のひとつだということで、

1週間後に迫ったHSKのために、
今回は1か月ほど、学外の塾の週末班へ行きました。




これが教室ですよ~。
大学からチャリで10分弱、
「天鷹学院」という塾です。
右上にチラリと写っているモニターは、
かなりガタがきています。意味なし。

どうやら私が通っていた班は、
その道では有名なカリスマ講師
教えているとのことだったので、
(申し込んでから事実を知った)
比較的人数は多めだった・・・のかな?
80~100人、くらい?
まぁ95%以上は韓国人なのだけど。

例えば。

隣の席に座っている人がペンを落としました。

私の方に転がってきたので、ひろってあげました。

すると・・・

「謝謝!」でも

「Thank U !」でもなく、

「カムサハムニダ」

と、言われる世界です。




↑この教科書の表紙にデーン!!と、
載っているのが例のカリスマ講師です。
淡々と授業は進みます。
なんつーか、ムダが無い!!って感じ。

こういう雰囲気、もともととても苦手で
馴染めないだろうとは思っていたんだけど、
こんなもんかー・・・と思ってしまったら、
案外すんなり順応できました。
試験で高い級とるための
テクニック詰め込み授業なんて・・・と、
食わず嫌いはよくない。

この教科書の序文に、ちょっといいことが書いてあった。

「ひとつひとつのポイントをしっかり把握することが大切です。‘点’がなければ‘線’にはなりません。‘線’がなければ‘網’にはなりません」

全てのことに共通しますよね。
ちょっとハッとしました。

ちょっと、体育会系の雰囲気もあるのかもね。
思ってたより、楽しかったです。

授業の後には大体模試を受けるんだけど、
その進行状況がね、人によっては
おいおいいいのかよって突っ込みたくなるくらい
テキトーなんです。

昨日の模試の作文部分で、
試験官が「残り時間あと5分です」
って言った時のこと。
教室内から「時間が足りない!」とブーイングがわき起こり、
「じゃあ延長する?15分?20分?」
と試験官が提案したので、
結局15分、試験時間が15分延長になりました。

これじゃあ模擬試験の意味が何にもないじゃないかー!!
生徒も生徒だけど、試験官の先生もどうかと思うよ。

いろいろショックを受けることもあったけど、
HSKの授業以外にも、
他にも面白くて役に立ちそうな授業がありそうなので、
ものは試しと思ってこれからも通い続ける気がします。

やっぱり、他の大学の留学生友達が出来る!ってのが
いちばんの良いところかなー、結局。

なんだかんだで試験まで一週間きっちゃったなぁ。
授業料、ムダにならないといいんだけどなぁ・・・




話は変わって。
昨日の夜、お馴染みのイタリアンレストランで
お馴染みのメンツたちと、
3月生まれ合同パーティーなるものを
開催してもらいました。

ここのイタリアン、オーナーさんが日本人で、
ランチバイキングには良く行くんだけど、
今回は単品で注文。

・・・なぜ・・・なぜ、
バイキングとこんなに味の差があるんだ・・・

単品の方がバイキングより30倍くらい美味しい。
別に今までバイキングの料理が特に美味しくないとは思わなかったけど、
こりゃあもう次はなかなか行きづらいなぁって感じです。





これが、いただいたプレゼントたち♪
半年ちょっとの仲なのに、
みんな私の好みをすでにわかってらっしゃる!
あ、この他にも、スタバの北京限定マグカップをいただき!!

謝謝大家~☆★


4月14日

2006-04-14 23:37:20 | もろもろ雑記


2月14日はバレンタインデー

3月14日はホワイトデー

で、今日4月14日はというと・・・

ひとり身の皆さんのための日なんだって



この風習、日本にあるの??
私ぜーんぜん知らなかったんだけど!!!
惜しいことしたなぁ・・・
毎年お祭り騒ぎができたであろうに・・・


と、いうことなので、今日は
授業の友達中心で晩御飯を食べながら
この聖なる日をお祝いしてきました。

メンバーは中国・韓国・日本代表の
さびしいさびしい皆さんです。
ちなみに日本代表は私ひとりでした。
さびしさもひとしお・・・

相変わらず韓国料理に火を吹きつつ、
話題は結局、授業で誰がかっこいいとか何とか。
中文系イチの美男子は誰かということで、
かなり意見がもめました。
女の子が集まったらこの話題になっちゃうのは仕方ない。

いやぁでもかなり楽しかったなぁ。
この風習、日本でも広めるべきだね!!


・・・
でも来年の今日は、
「フン、私には関係ないわ!!」
ってセリフがかっこ良く言えるようにがんばろーっと。






どーらえもん!!

2006-04-13 00:32:37 | もろもろ雑記



思わず買ってしまった、ドラどら焼き。
味はというと・・・
私は茶色のしか食べなかったんだけど、
中身はあんこではなくチョコだった!
あとの2つは友達にあげたんだけど・・・
反応は微妙でした。

北京では4月からなんと2つのチャンネルで
「ドラえもん」が見られるようになりました!!
ほぼ毎日やってるので、
その時間に家にいる時は必ず見ています。
ちなみに中国のドラちゃんは、少し鼻声です。

で、どうでもいい話なんだけど、
最近中国人の友人に、ドラえもんのトリビアを紹介すると、
かなり感動されるのでかなり調子に乗っています。
トリビアといっても、
ドラえもんはもともと黄色かったとか、
ジャイアンの本名は剛田武だとか、
日本人なら誰でも知ってるようなことなんだけど。

でも、びっくりしたのは、
みんな意外にドラミちゃんの存在を知らないのね!!
えっ!ドラえもんに妹がいたの!!
。。。って・・・
さすが、ひとりっ子政策!(ここは関係ないか)

ではせっかくなのでドラミちゃんに関するトリビアをひとつ。
みなさんは、ドラミちゃんの初登場を見たことはありますか??
では、どうぞ!!

まるで別人(?)ですよね。
そんなに恥ずかしがらなくてもいいのに、ドラちゃん。


ところで、私はたまにドラミちゃんに似ていると言われます。
いや、たまにじゃないか、けっこう。
自分でもいろいろ納得する部分はあるんだけど。
外見だけではなく性格も、
あの、小さなことにもムダに大騒ぎするところとか、
ちょっと説教じみてるところとか、
怒りっぽいところとか・・・
うん、彼女とは仲良くやっていけそうだ。
こっちはいつでも準備OKなんだけどなぁ。

彼女の、ピンチの時に都合良く現れて
おいしいところをかっさらっていく能力とか、
実は冷静な判断を下せるところとか、
あの可愛らしい笑い方とか、
いろいろ学びたい部分が多いですね。


最後に。
ドラえもんの「どら」って、
‘どら猫’から来てるって説があるみたいです。
その、‘どら’って、
「どらを打つ(放蕩して財産を使い果たす)」
って言葉がもともとあって、
その「どらを打つ」ってのは、
「金尽く」→「鉦(金属製の楽器)撞く」→「銅鑼打つ」
とかけた一種のしゃれが語源という説もあるみたいです。
(スペシャルサンクス・広辞苑第五版)

銅鑼って、そもそも古代ジャワ・スマトラ辺りの楽器で、
それが中国でもお祭りごとに使われるようになって、
日本にも伝来したという話らしいです。

で、ドラえもんの‘えもん’って、
近松門左衛門とか、石川五右衛門とかの
‘えもん’でしょ??

と、言うことはだね、
すっごく回り道した感じもあるけど、
「ドラえもん」は、
中国と日本の友情シンボルとなりうる要素を
実は持ち合わせているのではないか・・・
という結論に達したわけです。



・・・・・
ごめんなさい、いくらなんでも無理やりすぎる気がしてきました。
最後まで読んでくれてありがとう。
こんなオチですみませんでした。



あれから一年

2006-04-11 23:43:39 | 中国全般ネタ

突然ですが、
今から一年前くらいに、中国各地で何があったか覚えてますか?

・・・
中国各地、特に北京や上海の大都市で
大規模な反日デモが行われていた頃です。

ちょうど私がいま生活している大学のすぐ近くでも、
かなりの人数が集まってデモ行進が行われたようですが、
まったくそんな実感がないくらい平穏な日々を過ごしています。

一年前の今日、前に使っていたブログで
このことに関しての記事を書いていたようなので、
ちょっと貼ってみようかと思います。ぺたっ。


2005年4月11日
<中国各地で反日デモ>


『今日は冷たい雨が降って、すごく寒かった。

こんな天気じゃ体調崩してしまいますよ、

・・・中国と日本の関係もどうやら雲行きが怪しいようです。



昨日一昨日ぐらいから、北京や上海、広州などでの反日運動がニュースや新聞でよく見られます。

上海では日本人留学生2人が殴られてしまったとか。



こんな報道を見たら、多くの日本人は「うわー、中国むかつくわぁー、こわいこわい」とか思うでしょう。

実際、私も今日バイト先でいろんな人に言われました。「あんなとこ行って大丈夫なの??」って。



私はますます複雑な思いになってしまいます。

今回の問題に対して思うところはたくさんあるけど、自分なりの答えが出せずに、モヤモヤ悩んでいます。



そもそも、今回の反日運動が始まったきっかけは何だったっけ??

そうそう、歴史教科書だ。たしか数年前にも同じようなことがあったなぁ。



なぜ学校で歴史を教えるのか??

それは、自分が何者であるかを理解するために、この世界を縦軸と横軸で理解する必要があるから。

縦軸が歴史で、横軸が地理や公民なんだろうね、きっと。



そういえば、ずっと昔から不思議に思っていたことがあります。

中学では「歴史」なのに、高校に入ると「世界史」と「日本史」にわかれるのは何でなんでしょうか。



まぁ、まったく理由がわからないわけではないんだけど、いまいち腑に落ちないのよね。

「世界共通の歴史教科書があればいいのに!!」って、ずっと思っています。

誰か偉い人、作ってください。



このまま反日運動が激化すれば、日本にいる中国人の身が危なくなるかもしれない。

反日運動に対する反中運動勃発?!もう意味わかんなくなってきた。

早急に国家レベルで決着をつけてほしいものですね。



「だってー、日本はもう過去の過ちを謝ってるんでしょ??なのに今さらなんなのよー」

って思う人、いっぱいいると思う。

経済援助だけが謝罪の方法??

去年のサッカーの時も思ったけどさ、

なんでここまで過激になる中国人が多いのか、そこに目をつけるべきだと思うんですよ。



社会主義、愛国教育・・・いろいろ原因があると思う。

決して埋めることのできない歴史の溝がやっぱり両国間にはあるんだと思います。

これは日中だけに限ったことではないけれども。

じゃあどうやってこの問題を解決すればいいのか?それにはすごく時間がかかると思う。



昨日、今日見ていたニュースを思い出してみると、

反日運動の実態や、中国の反日の歴史を取り上げている問題が多かったけど、

肝心の、教科書問題や日中の歴史について触れている番組はほとんどなかったなぁ。

・・・と言っても、全部見たわけじゃないからそれが全てだとは言えないけど。



「日本の歴史教科書について中国側から抗議がありました。」



っていうニュースと、



「日本の歴史教科書は、中国各地で反日デモを引き起こしました。」



っていうニュースでは受け取り方が全然違ってくると思います。

反日デモに発展した途端、一気に国民の関心をひきつけてしまうんだからね。



報道って、マスコミって、メディアって、すごい影響力だなぁとひしひしと感じます。



・・・長くてまとまらなくなりそうなので、まとめ。

日本にはメイドインチャイナがいっぱいあるし、中国にはメイドインジャパンがいっぱいある。

だから仲良くやっていきましょうよ、と思います。

まずは一般庶民ができることから、交流を深めていきましょうと、ね。』



ほんの一年前に自分で書いた文章なのに、
なんだか別の人が書いたみたいだ。
改めて見ると、ちょい過激なことも書いてるね。
でも、根本的に思ってることは変わってないな。

あれから一年が経ったいま、
北京での生活でいろいろな中国の方々とふれあっているうちに、
あの時とは大きく考えが変わったことがひとつあります。
これまた極論になってしまいそうだけど、
あまり厳しいツッコミは勘弁してください。
それは、



中日間の歴史の溝が埋まることはないんじゃないか


と、いうこと。


中国人と話をすればするほど、
いろんな考え方を聞くほど、
いろいろなことを知れば知るほど、
長い時間を経て生まれてしまった溝は、
思っていた以上に深く、広いものらしいことが分かりました。

まず、教育が何もかも違う。
これは、反日教育のことを言ってるんじゃなくて、
もっともっとあらゆる分野について。
受ける教育が違えば、子どもの成長がガラリと変わってくる。
どんな考えをもった大人になるか、ガラリと変わってくる。

中国と日本、飛行機で3時間の距離だけど、
違う所が多すぎる。

まず、土地が広すぎる。
そして、人口が多すぎる。
地域ごとの格差が激しすぎる。

書き上げればキリがないくらい。

だからといって、
あのでっかい溝を放っておくわけにはいかない。


じゃあどうすれば?


溝を埋めるのではなく、

溝をこえるために動くことが大事。

‘越える’がいいのか‘超える’がいいのか
自分でもよくわからないけど、
決して言葉上の表現だけの話ではありません。


過去から着実に溝を埋めていく作業ももちろん大切、
でも、もうそれだけじゃ間に合わない、きっと。

だから、大きい溝の上に、
中国と日本をつなぐ橋をつくること。
何があっても壊れないしっかりした橋。
見たいときにいつでも下が見えるような
見晴らし台もあれば、もっといい。

この橋を作れるのは、
若い世代だけなんじゃないかとも思っています。
大人になるといろんなことがつきまとってきて、
いろんな意味で‘純粋’な交流をすることはとても難しい。
まだまだ、若い世代の中日交流は足りない。
交流の機会が増えれば、
日本に興味を持つ中国人や中国に興味を持つ日本人が
出てくる確立ももっともっと増えるのに。

一年前にも書いたけど、
まずは一般庶民ができることから始めていくこと。
政府まかせにしていては何も変わらない。

だから私はこのブログを通して中国のいまを伝えて、
‘疑心暗鬼的な中国嫌い’を
少しでも減らすことができたらいいな、と思う。


・・・ところで、さっき‘若い世代’って書いたけど、
いま、私は22歳と21日。
もう‘若い世代’とは言えないのかなぁ・・・
何歳までが‘若い世代’なのかなぁ・・・(遠い目)

でも!気持ちだけは若いつもりなんで!


最近、北京は黄砂がとんでもなくヤバいです。
街が黄色いんです。

そして、気温のアップダウンがほんと激しい!!
ついこの間までは半袖で過ごせる日もあったのに、
明日の天気予報は4℃~9℃!!

そうそう、今年は日本でも黄砂の影響が出てるっていう
ニュースを見ました。
もし黄砂の被害を受けても、それだけで中国を嫌いにならないでね!









衝撃の一日

2006-04-09 19:26:19 | 中国全般ネタ


「北京大学日語配音大会」

が、昨日土曜日にうちの大学で開催されました。

字面だけだと、いったいなんのこっちゃって感じですが、
ようは、

北京の大学で日本語を学ぶ、

中国人学生による、


日本アニメのアフレコ大会


です。

会場↓




大体一組5分前後。
どんなアニメをやるかは自由みたいです。
「魔女の宅急便」「クレヨンしんちゃん」から
「鋼の錬金術師」や「フルメタルパニック」まで。

こんな感じ↓



あ!てかアニメだけじゃなかったわ!!
岩井俊二の「Love Letter」
あ!あ!コントもあった!!!
たぶん、エンタの神様からだったかな??
陣内なんちゃらって人のネタ。
あの、イヌと飼い主のネタわかりますか?
私、日本にいたときに見たことがあって、
かなり好きなネタだったんだけど、
ちゃんと関西弁で中国の学生さんたちがんばってんのよ!
かなり笑わせてもらったー。

で、私たちは日本人留学生からのちょっとした出し物・・・
まぁつまりは余興ですよね。
恥ずかしながら‘二胡’を発表させていただきました。
テレサ・テンの「月亮代表我的心」。名曲です。
この曲、中国の人々にとっては
「川の流れのように」とか「上を向いて歩こう」的な位置づけかな。
みーんな知ってて、みーんな唄える歌。

実は、最初にこの話が出たとき、私は猛反対だったのね。
まだまだ人にお聴かせできるレベルではないし、
ほーんと申し訳ない気持ちがしたので。
余興なんだからそんなに気張らなくていいよとなだめられ、
やると決まってしまってはもう逃げられないので、
3人だけだったけど集まって猛練習。
寮で練習すれば苦情がくるし、
外で練習すればギャラリーが集まって
バシャバシャ写真とられて大変だったけど、
けど・・・
結局発表する機会がなければこんなに練習することなかったなー
って思ったので、結果的には良かったなぁと思っていました。


しかーし、当日会場に行ってみてびっくり!!


この大会の後援者には、有名な大企業の名前がズラリ。
そのお偉いさんたちが審査員として前に座っています。
いや待ってそんなにすごい大会だったなんて聞いてないし。
怖気づく私たち、そしてさらなるプレッシャー、
なんと在中日本大使館からも審査員の方が!!!

これは後で聞いた話なんですが、この大会、単に日中友好だけではなくて、リクルート要素もかなり大きいみたいです。だから、中国に進出している企業の人事の方々がかなりいらしていたそうで・・・たしかに、企業が直接日本語能力を調査する機会としては充分ですよね。


ちょっとちょっと、この方々の目の前で私たち演奏するの??
さらに会場には応援の学生さんたち含め、ざっと100人はいました。
やーーーーーだーーー、帰るーーーーー!!
と、駄々をこねたい気持ちでいっぱいでした。


あぁ~どうしようどうしようと大会開始前に
ウラでひとりテンパっていたら、
一人の学生さんに声をかけられました。
どうやら出演者の方のようです。

彼「あの・・・日本語わかりますか?」

私「あ、はい・・・私は日本人です。」

彼「あ、そうですか。よかった。えと、今日は何かやられるんですか?」

私「はい。二胡の演奏をします」

彼「え!二胡が弾けるんですか、すごいですね。」

私「いえいえ、まだ全然大したことないんですよ。」



       (省略)


私「今日は出演者なんですか?」

彼「はい。『鋼の錬金術師』をやります」

私「緊張していませんか?私はすごく緊張しています」

彼「いえ、緊張というより、興奮しています!」


その学生さんは、目をキラキラさせてこう言うのであった。

これ、本日の衝撃、1コ目。

私がプレッシャーでがっつり落ち込んでいるというのに、
彼はこの感覚を‘興奮’しているというのだ。

聞いた話だと、
この会場に集まったのは北京市の予選を勝ち抜いた10組。
今日は決勝戦だという。
彼らは毎日の授業、宿題、予習復習を終えた後、
夜の2時3時まで何度も何度も練習を繰り返したという。
今日のために積み重ねて来た努力や気力が自信となり、
ワクワク‘興奮’しているんだろう。

この一言で、私の緊張は一気に解けた。
せっかくこんなスゴイ環境で演奏させてもらえる機会を
いただけたんだから、緊張するのは勿体ない!と。

「外国人が二胡を演奏するだけで、みんなすごく感動すると思います」

とも言ってくれた。

ふと、自分の立場で考えてみたら、
日本の外国人留学生が三味線や尺八、お琴を演奏してるようなものか、
うーん確かになんか日本人としては嬉しいなー、
と思い、私もだんだんワクワクしてきた。
むすーっとしかめっ面で弾くんじゃなくて、
二胡楽しい!!っていう気持ちが
中国人、日本人みんなに伝わればいいんだなーって思った。

演奏が終わって。
細かいミスはちょこちょこあったものの、
練習の時よりも開き直って笑顔で弾けた気が自分でしたので、
まぁ良かったかな、と。
終わった後にいろんな方からまぁ一応おほめの言葉をいただいたので、
純粋に嬉しかったです。

私の二胡体験はこのくらいにして。
今日言いたいことはここからが本番なんですよ。

その本題のアフレコ大会。



みんな激ウマ!!!



ほんっと、よくここまでやったなぁ、と。
絶対、何度も何度も何度も何度も練習したんだな、
努力したんだなってのが、まじまじ伝わってきました。

さすがに全員が全員ってワケじゃないけど、
発音、イントネーション、語感すべてが完璧で、
言われなきゃ日本人じゃないなんてわからないよ!!
って人がけっこういました。

また、中には声色変えて、一人何役もやってる学生さんも!
なんかもう日本語の大会っていうか、
普通に声優のオーディションみたいだった。
すごいの、ちゃんと、‘らしい’声で喋ってるの。
私がアフレコやるより上手い・・・絶対。

これが2コ目の衝撃。
やっぱりみんな日本のアニメが好きなんだな。
ガチガチの硬い日本語を覚えるだけが勉強じゃない。
このアフレコ大会で学生さんたちが学んだたくさんのセリフは、
絶対に今後の日本語学習にも大きく役立つはず。

で、まもなく3個目の衝撃。
こんなに上手なんだから、みんな上級学年なんだろうな、と思った。
が、参加者のうち、いちばん多かったのは何と
日本語を始めてまだ半年の1年生らしい。
これは衝撃、というより、落ち込んだ。
私なんて何年間中国語やってるんだ、もう4年経った?
なんなんだこのスピードの差は。
ヤバイ、喝だ、喝。
実際、予選大会では上級生もけっこういたらしい。
上級生をなぎ倒し、たくさんの1年生ががんばったんだ。
なんか、涙が出そうになった、今も出てきそう。

全組の発表が終わり、表彰式。
1年生グループ、ここでも上位に食い込んできました。
さっきの鋼錬くんは、見事2位獲得。おめでとう!
1位は3年生のグループ。
1位のグループのアフレコは、日本人顔負け!!
言われなきゃわかりません、絶対。
ちゃんと感情もこもってたし、
母国語以外でこんなに演技できるなんて、脱帽です。

さぁ、受賞の感想を一言!
ここで、やってきた、本日最大の4コ目の衝撃。

ペラペラペラペラペラ~~~~~

もはや、びっくりしすぎて何を話していたのか覚えていないいほど、
すばらしすぎるものだった。
まず、ぱっと聞いたかぎり、
文法・発音上のミスは一切ナシ。
語彙も簡単なものではなくて、
日本人でもとっさにでてこないような難しい言葉を使ってる。
そして表現力が豊富。
もしかして、私よりも日本語能力が高いんじゃないのか。
何か一言!と言われて、ここまでスラスラ出てくるなんて。

彼らは男女ふたりのペアだったんだが、
二人とも大学入学以前に独学で日本語を始めて、
今年で7~8年になるそう。
でも、日本での留学や滞在経験はナシ。

ほんとすごいよ。
情けない、自分が。
頭を石でガツンと殴られたよう、とはまさにこのこと。
あっぱれです、みなさん。


最後に、今日の衝撃を4つ、教訓調にまとめてみようと思う。



①緊張を興奮に変える自信とそのバックグラウンドを持て。

②外国語学習の教材は至るところに転がっている。

③語学習得は時間ではない。

④表現力を鍛える、これすっごく大事。




また長々とダラダラ書いてしまいました。

何はともあれ、この大会が私の今後の学習姿勢を
大きく変えるきっかけになったことは事実です。

このアフレコ大会は今回が第1回目ということですが、
司会の学生さんたちもおっしゃっていたように、
今後、もっともっと大きい規模で、
中国大会、アジア大会、
そして4年に1度は世界大会を開催し、
世界中の日本語を学ぶ学生さんたち、
そして日本人学生が
互いに励まし合い、刺激を与え合う、
この上ない交流を深める場として発展していけばいいなーと思います。