昔々、私は音大受験のために声楽のレッスンに通っていた。 恩師の間借り先が柿の木坂の洋館「淡近邸」であった。 明治の洋館で、イタリア帰りの恩師は天井の高さが気に入っていたようだ。
私はというと玄関を入ると茶色くやけた衝立や額に何やら難しい漢字が書かれていて、じぃ~っとながめていると「勝海舟の字よ」「西郷さんの書よ」と説明されたのを覚えている。
天井は高くても、さすがにレッスン中はご近所迷惑だろうと窓を閉め切っていて、夏などは汗かきの私はいつも新聞紙を足元に敷かされ、由緒あるお部屋の床を濡らさぬように、それなりに気を使ったものであった。
年のせいかこの頃は昔のことを思い出す。
最近のことが忘れている・・・。いよいよか?フ~ム・・・。心配。
私はというと玄関を入ると茶色くやけた衝立や額に何やら難しい漢字が書かれていて、じぃ~っとながめていると「勝海舟の字よ」「西郷さんの書よ」と説明されたのを覚えている。
天井は高くても、さすがにレッスン中はご近所迷惑だろうと窓を閉め切っていて、夏などは汗かきの私はいつも新聞紙を足元に敷かされ、由緒あるお部屋の床を濡らさぬように、それなりに気を使ったものであった。
年のせいかこの頃は昔のことを思い出す。
最近のことが忘れている・・・。いよいよか?フ~ム・・・。心配。